1
00:00:08,425 --> 00:00:11,219
‎NETFLIX ドキュメンタリー

2
00:00:24,524 --> 00:00:26,693
‎飛行機は快適です

3
00:00:28,945 --> 00:00:33,283
‎大半の人が
‎その安全性に慣れています

4
00:00:35,744 --> 00:00:36,786
‎毎日―

5
00:00:37,412 --> 00:00:41,416
‎世界中で無数の飛行機が
‎飛び交っています

6
00:00:47,922 --> 00:00:50,842
‎航空業界の
‎古い格言があります

7
00:00:51,593 --> 00:00:54,387
〝ボーイングでなければ
行かない〞

8
00:00:55,805 --> 00:00:58,641
ボーイングには
長い歴史があり

9
00:00:58,725 --> 00:01:03,396
航空業界でも
圧倒的な地位を誇ります

10
00:01:05,690 --> 00:01:07,233
‎今この瞬間も

11
00:01:07,317 --> 00:01:13,948
‎約１万のボーイング機が
‎150ヶ国以上で運行中です

12
00:01:28,254 --> 00:01:30,131
‎ウォール･ストリート･
‎ジャーナルで

13
00:01:30,215 --> 00:01:33,718
‎20年以上 航空関連の
‎記事を書いてきました

14
00:01:33,802 --> 00:01:37,180
‎アンディ･パーストルです

15
00:01:37,764 --> 00:01:44,354
‎無理を承知でお願いしますが
‎取材に協力いただけませんか

16
00:01:45,647 --> 00:01:48,691
‎2018年の初め頃は―

17
00:01:48,775 --> 00:01:55,156
‎航空史上 最も安全な
‎商用航空の時代でした

18
00:01:57,408 --> 00:02:02,747
‎実際 2017年の大型旅客機
‎墜落事故はゼロでした

19
00:02:10,505 --> 00:02:12,674
‎ボーイングはこれまで

20
00:02:13,258 --> 00:02:18,179
‎安全で信頼できる
‎航空機を製造し

21
00:02:18,263 --> 00:02:22,225
‎パイロットや乗客に
‎愛されてきました

22
00:02:23,560 --> 00:02:26,187
‎大衆の信頼を得ていたのです

23
00:02:29,732 --> 00:02:33,570
‎しかし２つの飛行機が
‎空から落ちました

24
00:02:47,542 --> 00:02:49,460
‎インドネシア ジャカルタ

25
00:02:49,544 --> 00:02:52,630
‎2018年10月29日

26
00:02:57,010 --> 00:03:01,097
‎時間は覚えていませんが
‎早朝でした

27
00:03:03,558 --> 00:03:05,185
‎外は暗かった

28
00:03:08,062 --> 00:03:10,190
‎夫は荷物を用意し

29
00:03:10,857 --> 00:03:14,694
‎スケジュールや搭乗員を
‎確認していました

30
00:03:15,820 --> 00:03:19,699
‎朝食を取り
‎30分ほど会話をしました

31
00:03:20,992 --> 00:03:23,536
‎フライト前の日課でした

32
00:03:25,955 --> 00:03:28,791
‎彼の出勤後
‎私は再び眠りにつき

33
00:03:29,375 --> 00:03:32,712
‎数時間後 彼から
‎電話が来るはずでした

34
00:03:33,379 --> 00:03:35,423
‎いつもの流れです

35
00:03:42,013 --> 00:03:45,975
‎ライオンエア610便
‎離陸を許可する

36
00:03:46,059 --> 00:03:48,853
‎ライオンエア610便
‎離陸を許可

37
00:03:55,401 --> 00:03:56,319
‎Ｖ1

38
00:03:56,402 --> 00:03:57,195
‎了解

39
00:04:04,744 --> 00:04:06,829
‎対気速度 低下

40
00:04:06,913 --> 00:04:08,748
‎対気速度に異常あり

41
00:04:08,831 --> 00:04:11,084
‎対気速度 低下

42
00:04:13,836 --> 00:04:14,712
‎フィールデフ

43
00:04:17,923 --> 00:04:20,468
バンク角 異常

44
00:04:20,551 --> 00:04:22,262
気圧に異常あり

45
00:04:31,271 --> 00:04:32,939
‎ライオンエア610便？

46
00:04:33,022 --> 00:04:35,191
‎操縦装置に異常あり

47
00:04:39,070 --> 00:04:40,571
‎衝突注意

48
00:04:40,655 --> 00:04:41,906
‎上昇せよ

49
00:04:51,040 --> 00:04:53,710
‎夫の同僚から電話があり

50
00:04:53,793 --> 00:04:56,296
‎“彼の飛行機が行方不明”と

51
00:04:56,838 --> 00:04:57,297
彼の腕を知っていたから
私は〝心配しないで〞と

52
00:04:57,297 --> 00:05:00,758
彼の腕を知っていたから
私は〝心配しないで〞と
ライオンエア６１０便
機長

53
00:05:00,758 --> 00:05:00,842
彼の腕を知っていたから
私は〝心配しないで〞と

54
00:05:00,842 --> 00:05:01,718
彼の腕を知っていたから
私は〝心配しないで〞と
バヴィエ･スネジャ

55
00:05:01,718 --> 00:05:02,760
バヴィエ･スネジャ

56
00:05:02,760 --> 00:05:03,094
バヴィエ･スネジャ
フライト後の電話が
いつもの流れでした

57
00:05:03,094 --> 00:05:07,515
フライト後の電話が
いつもの流れでした

58
00:05:08,016 --> 00:05:09,434
だから夫からの着信を
待っていたのです

59
00:05:09,434 --> 00:05:11,602
だから夫からの着信を
待っていたのです
スネジャ機長の妻
ガリマ･セシィ

60
00:05:11,602 --> 00:05:13,563
スネジャ機長の妻
ガリマ･セシィ

61
00:05:13,563 --> 00:05:14,897
スネジャ機長の妻
ガリマ･セシィ
その後は
ご存じのとおりです

62
00:05:14,897 --> 00:05:17,066
その後は
ご存じのとおりです

63
00:05:20,737 --> 00:05:23,948
ライオンエア６１０便が

64
00:05:24,032 --> 00:05:27,368
ジャカルタから離陸後
数分で行方不明に

65
00:05:27,910 --> 00:05:33,041
‎189名を乗せた
‎新型のボーイング737機が

66
00:05:33,124 --> 00:05:35,001
‎離陸後 墜落し…

67
00:05:50,016 --> 00:05:52,060
‎ボーイングの
‎航空機ですね？

68
00:05:52,143 --> 00:05:54,812
他に情報は？

69
00:05:54,896 --> 00:05:59,442
今年８月に稼働し始めた
新型のボーイング機で

70
00:05:59,525 --> 00:06:04,864
‎737を改良した
‎ボーイング737ＭＡＸです

71
00:06:08,910 --> 00:06:10,912
‎“到着”

72
00:06:12,121 --> 00:06:13,373
‎その日の朝―

73
00:06:13,456 --> 00:06:16,376
‎情報を
‎集めようとしていました

74
00:06:16,876 --> 00:06:19,504
‎状況を理解するためです

75
00:06:24,759 --> 00:06:29,222
‎人々はすぐに
‎何が起こったか知ります

76
00:06:30,515 --> 00:06:32,850
‎“誰も戻ってこない”と

77
00:06:40,483 --> 00:06:43,903
‎私が感じたのは
‎苦痛だけでした

78
00:06:44,862 --> 00:06:46,656
‎何も覚えていません

79
00:06:47,365 --> 00:06:50,535
‎痛み以外
‎何も感じませんでした

80
00:06:51,077 --> 00:06:55,331
‎“ライオンエア墜落事故
‎機長の遺体を確認”

81
00:06:56,499 --> 00:06:58,918
‎夫にとっては―

82
00:06:59,502 --> 00:07:02,171
‎乗客の安全が第一でした

83
00:07:06,008 --> 00:07:09,429
‎彼は188名と共に
‎空を飛びました

84
00:07:11,431 --> 00:07:14,225
‎私が遺族に感じた悲しみは

85
00:07:15,017 --> 00:07:16,144
‎とても…

86
00:07:17,728 --> 00:07:19,272
‎計り知れません

87
00:07:28,948 --> 00:07:32,577
‎事故発生から２日間は

88
00:07:32,660 --> 00:07:35,955
‎事故原因の情報が
‎わずかでした

89
00:07:37,457 --> 00:07:38,082
空港も近く 天気は良好

90
00:07:38,082 --> 00:07:39,959
空港も近く 天気は良好
ウォール･ストリート･
ジャーナル 記者

91
00:07:39,959 --> 00:07:40,042
空港も近く 天気は良好

92
00:07:40,042 --> 00:07:41,544
空港も近く 天気は良好
アンディ･パーストル

93
00:07:42,128 --> 00:07:46,174
‎アメリカの
‎一流製造会社が作った―

94
00:07:46,257 --> 00:07:48,134
‎最新の飛行機でした

95
00:07:48,718 --> 00:07:51,512
‎ブラックボックスが
‎見つからない限り

96
00:07:51,596 --> 00:07:53,347
‎推測の嵐です

97
00:07:55,099 --> 00:07:57,894
‎ライオンエアには
‎安全面に問題が

98
00:07:57,977 --> 00:08:02,315
インドネシアの
航空会社やＬＣＣは

99
00:08:02,398 --> 00:08:06,861
近年まで米国と欧州で
運航禁止でした

100
00:08:06,944 --> 00:08:07,987
〝インドネシアの墜落機
ＬＣＣだった〞

101
00:08:07,987 --> 00:08:10,281
〝インドネシアの墜落機
ＬＣＣだった〞

102
00:08:07,987 --> 00:08:10,281
‎ネットにあった記事は
‎全て読みました

103
00:08:10,281 --> 00:08:10,364
‎ネットにあった記事は
‎全て読みました

104
00:08:10,364 --> 00:08:13,618
‎ネットにあった記事は
‎全て読みました

105
00:08:10,364 --> 00:08:13,618
〝ライオンエアの
波乱に富んだ安全記録〞

106
00:08:13,701 --> 00:08:14,243
〝インドネシア墜落事故
深刻な安全性〞

107
00:08:14,243 --> 00:08:16,496
〝インドネシア墜落事故
深刻な安全性〞

108
00:08:14,243 --> 00:08:16,496
‎どれも同じ論調です

109
00:08:16,496 --> 00:08:16,913
〝インドネシア墜落事故
深刻な安全性〞

110
00:08:17,497 --> 00:08:20,458
‎責任のなすり合いです

111
00:08:20,541 --> 00:08:21,250
〝インドネシア〞

112
00:08:21,250 --> 00:08:23,294
〝インドネシア〞

113
00:08:21,250 --> 00:08:23,294
‎その矛先は国や航空会社―

114
00:08:23,294 --> 00:08:23,377
‎その矛先は国や航空会社―

115
00:08:23,377 --> 00:08:24,545
‎その矛先は国や航空会社―

116
00:08:23,377 --> 00:08:24,545
〝ライオンエア〞

117
00:08:24,545 --> 00:08:25,838
〝ライオンエア〞

118
00:08:25,922 --> 00:08:27,340
‎パイロットにまで

119
00:08:25,922 --> 00:08:27,340
〝機長の過失〞

120
00:08:27,340 --> 00:08:27,798
〝機長の過失〞

121
00:08:27,798 --> 00:08:28,716
〝機長の過失〞
〝彼らが無能だから〞と

122
00:08:28,716 --> 00:08:31,302
〝彼らが無能だから〞と

123
00:08:32,010 --> 00:08:35,890
これは
航空会社の過失です

124
00:08:35,972 --> 00:08:41,229
飛行機に異常があっても
機長が対処できるよう

125
00:08:41,312 --> 00:08:45,858
きちんと
訓練すべきでした

126
00:08:45,942 --> 00:08:49,362
７３７ＭＡＸ機に
乗る人は用心すべきと？

127
00:08:49,987 --> 00:08:52,823
そうは思いません
アメリカでは

128
00:08:52,907 --> 00:08:55,451
操縦方法を
分かっています

129
00:08:55,535 --> 00:08:57,119
〝７３７ＭＡＸ墜落事故
原因の調査を開始〞

130
00:08:57,119 --> 00:08:59,997
〝７３７ＭＡＸ墜落事故
原因の調査を開始〞

131
00:08:57,119 --> 00:08:59,997
‎飛行機だとは
‎誰も思いませんでした

132
00:08:59,997 --> 00:09:00,581
〝７３７ＭＡＸ墜落事故
原因の調査を開始〞

133
00:09:00,665 --> 00:09:02,667
原因についての
見解を聞かれ―

134
00:09:02,667 --> 00:09:04,585
原因についての
見解を聞かれ―
〝オストロワー氏は
関係性を否定〞

135
00:09:04,585 --> 00:09:04,669
〝オストロワー氏は
関係性を否定〞

136
00:09:04,669 --> 00:09:05,503
〝オストロワー氏は
関係性を否定〞
〝飛行機の設計が
問題とは思えない〞と

137
00:09:05,503 --> 00:09:07,255
〝飛行機の設計が
問題とは思えない〞と

138
00:09:07,255 --> 00:09:09,590
〝飛行機の設計が
問題とは思えない〞と
エアカレント編集長
ジョン･オストロワー

139
00:09:09,590 --> 00:09:09,674
エアカレント編集長
ジョン･オストロワー

140
00:09:09,674 --> 00:09:11,050
エアカレント編集長
ジョン･オストロワー
答えました

141
00:09:11,133 --> 00:09:11,676
〝新型の
ボーイング機が―〞

142
00:09:11,676 --> 00:09:13,844
〝新型の
ボーイング機が―〞

143
00:09:11,676 --> 00:09:13,844
‎だってボーイングですよ

144
00:09:13,844 --> 00:09:14,762
〝新型の
ボーイング機が―〞

145
00:09:14,845 --> 00:09:19,183
〝離陸後13分で
墜落した理由とは？〞

146
00:09:14,845 --> 00:09:19,183
‎誰もが“ボーイング”の
‎意味を知っていました

147
00:09:19,183 --> 00:09:19,642
〝離陸後13分で
墜落した理由とは？〞

148
00:09:19,725 --> 00:09:23,229
‎安全性の評判は絶大でした

149
00:09:24,522 --> 00:09:25,898
‎それに当時は

150
00:09:25,982 --> 00:09:29,944
‎原因を断定する
‎証拠がありませんでした

151
00:09:31,112 --> 00:09:32,863
‎そしてインドネシアで

152
00:09:32,947 --> 00:09:35,783
‎ブラックボックスが
‎見つかります

153
00:09:36,909 --> 00:09:40,746
‎ブラックボックスには
‎２種類あります

154
00:09:41,455 --> 00:09:44,041
‎コックピット･ボイス･
‎レコーダと

155
00:09:44,125 --> 00:09:46,794
‎フライト･データ･
‎レコーダです

156
00:09:47,503 --> 00:09:52,216
‎後者は飛行高度や速度
‎推進力を記録します

157
00:09:52,300 --> 00:09:53,301
飛行機内の出来事が
包括的に集計されます

158
00:09:53,301 --> 00:09:55,636
飛行機内の出来事が
包括的に集計されます
米国国家運輸安全委員会
委員長

159
00:09:55,636 --> 00:09:55,720
飛行機内の出来事が
包括的に集計されます

160
00:09:55,720 --> 00:09:57,513
飛行機内の出来事が
包括的に集計されます
クリストファー･ハート

161
00:09:57,597 --> 00:09:59,974
〝ライオンエア３１０便
フライト･データ〞

162
00:09:59,974 --> 00:10:01,851
〝ライオンエア３１０便
フライト･データ〞

163
00:09:59,974 --> 00:10:01,851
‎フライトデータによれば
‎離陸直後―

164
00:10:01,851 --> 00:10:02,685
‎フライトデータによれば
‎離陸直後―

165
00:10:02,685 --> 00:10:03,311
‎フライトデータによれば
‎離陸直後―

166
00:10:02,685 --> 00:10:03,311
航空専門家
ジョン･コックス

167
00:10:03,311 --> 00:10:03,394
航空専門家
ジョン･コックス

168
00:10:03,394 --> 00:10:06,731
航空専門家
ジョン･コックス

169
00:10:03,394 --> 00:10:06,731
‎左側の迎角計が故障しました

170
00:10:07,690 --> 00:10:11,319
‎迎角計センサーは
‎飛行機側面にあり

171
00:10:11,402 --> 00:10:15,031
‎飛行中の機首の角度を
‎測ります

172
00:10:17,908 --> 00:10:19,744
故障した
迎角センサーが

173
00:10:19,744 --> 00:10:20,620
故障した
迎角センサーが
元パイロット

174
00:10:20,620 --> 00:10:20,703
元パイロット

175
00:10:20,703 --> 00:10:20,911
元パイロット
誤った情報を
システムに送りました

176
00:10:20,911 --> 00:10:20,995
誤った情報を
システムに送りました

177
00:10:20,995 --> 00:10:23,372
誤った情報を
システムに送りました
チェズレイ･
サレンバーガー

178
00:10:23,998 --> 00:10:28,669
‎機長側の失速警報装置が
‎操縦棒を激しく揺らし

179
00:10:28,753 --> 00:10:31,672
‎失速を警告しました

180
00:10:32,381 --> 00:10:35,926
‎しかし誤警報です
‎失速はしていません

181
00:10:38,012 --> 00:10:40,848
‎すぐに
‎失速警報装置だけでなく

182
00:10:41,682 --> 00:10:43,976
‎主警報装置も点灯します

183
00:10:44,602 --> 00:10:49,190
‎対気速度が合わず
‎高度も正しく表示されません

184
00:10:49,690 --> 00:10:50,775
警報が鳴りっぱなしです

185
00:10:50,775 --> 00:10:53,736
警報が鳴りっぱなしです
パイロット
デニス･タジャー

186
00:10:55,321 --> 00:10:56,739
〝ピッチ･トリム位置〞

187
00:10:55,321 --> 00:10:56,739
‎挙句の果てに

188
00:10:56,739 --> 00:10:56,822
〝ピッチ･トリム位置〞

189
00:10:56,822 --> 00:11:00,034
〝ピッチ･トリム位置〞

190
00:10:56,822 --> 00:11:00,034
‎何かが絶えず機首を
‎下げようとしていました

191
00:11:00,034 --> 00:11:01,035
‎何かが絶えず機首を
‎下げようとしていました

192
00:11:02,244 --> 00:11:07,750
‎機長は対抗し 飛行機を
‎上昇させようとします

193
00:11:08,668 --> 00:11:12,213
‎しかし またしても
‎機首は下がります

194
00:11:13,214 --> 00:11:15,716
‎激動の戦いです

195
00:11:16,842 --> 00:11:19,762
‎一体 なぜこんなことが？

196
00:11:23,683 --> 00:11:26,769
‎ボーイングからの公式回答は

197
00:11:26,852 --> 00:11:30,648
‎“原因は分かりませんが
‎現在調査中です”

198
00:11:30,731 --> 00:11:33,901
‎“遺族には心より
‎お詫び申し上げます”

199
00:11:35,194 --> 00:11:36,278
会長の
デニス･マレンバーグは

200
00:11:36,278 --> 00:11:37,321
会長の
デニス･マレンバーグは
ボーイング ＣＥＯ
デニス･マレンバーグ

201
00:11:37,321 --> 00:11:37,405
ボーイング ＣＥＯ
デニス･マレンバーグ

202
00:11:37,405 --> 00:11:41,409
ボーイング ＣＥＯ
デニス･マレンバーグ
〝調査内容については
コメントできない〞と

203
00:11:41,409 --> 00:11:41,867
ボーイング ＣＥＯ
デニス･マレンバーグ

204
00:11:42,952 --> 00:11:48,082
‎しかし ボーイングは裏で
‎こう言っていました

205
00:11:48,165 --> 00:11:53,337
‎“アメリカ人パイロットなら
‎起こり得ない事故だ”

206
00:11:54,255 --> 00:11:59,093
‎“例の機長が
‎全力を尽くさなかった”と

207
00:12:00,261 --> 00:12:03,681
‎人種差別とは言いませんが

208
00:12:03,764 --> 00:12:07,727
‎夫の資格について
‎話題になりました

209
00:12:08,352 --> 00:12:10,646
‎“どこで訓練を受けた？”と

210
00:12:11,522 --> 00:12:14,525
‎実際には
‎アメリカで修了しています

211
00:12:17,194 --> 00:12:17,486
11月の２週目頃には…

212
00:12:17,486 --> 00:12:20,781
11月の２週目頃には…
墜落事故の２週間後

213
00:12:20,865 --> 00:12:23,033
‎ウォール･ストリート･
‎ジャーナルです

214
00:12:23,117 --> 00:12:27,204
‎操縦ではなく
‎機体の設計について―

215
00:12:27,288 --> 00:12:29,790
‎取材を始めました

216
00:12:30,291 --> 00:12:36,172
‎737機の調査について
‎お話をお伺いしたく

217
00:12:36,255 --> 00:12:38,424
‎理解できませんでした

218
00:12:38,924 --> 00:12:43,012
‎センサー１つの故障で
‎なぜこのような事故が？

219
00:12:43,012 --> 00:12:43,512
‎センサー１つの故障で
‎なぜこのような事故が？

220
00:12:43,012 --> 00:12:43,512
〝根本原因は不明〞

221
00:12:43,512 --> 00:12:45,514
〝根本原因は不明〞

222
00:12:46,182 --> 00:12:48,851
‎ついにボーイングは
‎声明を出します

223
00:12:48,934 --> 00:12:52,772
‎“ライオンエアの飛行機は
‎ＭＣＡＳが誤作動した”と

224
00:12:52,772 --> 00:12:54,064
‎“ライオンエアの飛行機は
‎ＭＣＡＳが誤作動した”と

225
00:12:52,772 --> 00:12:54,064
〝自動失速防止システム
（ＭＣＡＳ）〞

226
00:12:54,064 --> 00:12:55,065
〝自動失速防止システム
（ＭＣＡＳ）〞

227
00:12:55,065 --> 00:12:57,276
〝自動失速防止システム
（ＭＣＡＳ）〞

228
00:12:55,065 --> 00:12:57,276
‎皆が思いました

229
00:12:57,359 --> 00:12:58,778
‎“ＭＣＡＳとは？”

230
00:12:58,861 --> 00:13:00,613
〝航空機マニュアル
アメリカン航空〞

231
00:13:00,613 --> 00:13:03,073
〝航空機マニュアル
アメリカン航空〞

232
00:13:00,613 --> 00:13:03,073
‎ＭＣＡＳ？
‎聞いたことがありません

233
00:13:03,073 --> 00:13:04,492
‎ＭＣＡＳ？
‎聞いたことがありません

234
00:13:05,075 --> 00:13:06,911
‎マニュアルを確認すると
‎略語一覧にありました

235
00:13:06,911 --> 00:13:09,288
‎マニュアルを確認すると
‎略語一覧にありました

236
00:13:06,911 --> 00:13:09,288
〝ＭＣＡＳ
自動失速防止システム〞

237
00:13:09,288 --> 00:13:10,122
〝ＭＣＡＳ
自動失速防止システム〞

238
00:13:10,206 --> 00:13:14,376
‎なぜ略語一覧に？
‎どういうシステム？

239
00:13:16,420 --> 00:13:21,133
‎“ＭＣＡＳ”
‎自動失速防止システムは

240
00:13:21,675 --> 00:13:26,722
‎迎角センサーにつながった
‎ソフトウェアです

241
00:13:27,723 --> 00:13:30,601
‎新型ＭＡＸ機の飛行特性で

242
00:13:30,684 --> 00:13:34,438
‎一定の速度で
‎一定の角度に達すると

243
00:13:34,939 --> 00:13:37,107
‎機体が失速します

244
00:13:38,150 --> 00:13:42,613
‎そのためＭＣＡＳは
‎機首を下げる役割をします

245
00:13:43,781 --> 00:13:45,449
‎必要なことは

246
00:13:45,533 --> 00:13:49,662
‎既存システムに
‎数行のコードを書き足すだけ

247
00:13:51,288 --> 00:13:54,583
‎ＭＣＡＳは スピード･
‎トリム･モーターを使用し

248
00:13:54,667 --> 00:13:56,961
‎バックグラウンドで
‎作動します

249
00:13:57,044 --> 00:14:00,631
‎迎角が急すぎると
‎ＭＣＡＳが感知する度に

250
00:14:01,173 --> 00:14:05,553
‎水平安定板を少しだけ
‎調整するのです

251
00:14:05,636 --> 00:14:08,055
‎滑らかに機首を下げます

252
00:14:09,139 --> 00:14:11,517
‎しかしライオンエア便では

253
00:14:12,017 --> 00:14:16,981
‎迎角センサーが故障し
‎ＭＣＡＳが誤作動します

254
00:14:17,481 --> 00:14:17,648
〝ＭＣＡＳ作動〞

255
00:14:17,648 --> 00:14:19,775
〝ＭＣＡＳ作動〞

256
00:14:17,648 --> 00:14:19,775
‎繰り返し作動しました

257
00:14:19,775 --> 00:14:23,320
〝ＭＣＡＳ作動〞

258
00:14:23,320 --> 00:14:24,446
〝ＭＣＡＳ作動〞

259
00:14:23,320 --> 00:14:24,446
‎ボーイングは機長が

260
00:14:24,446 --> 00:14:25,489
‎ボーイングは機長が

261
00:14:25,573 --> 00:14:28,868
‎正しく対処しなかったと
‎言いました

262
00:14:28,951 --> 00:14:31,036
‎“システムを
‎切らなかった”と

263
00:14:34,832 --> 00:14:37,835
‎しかし重大な
‎問題がありました

264
00:14:37,918 --> 00:14:41,839
‎その事実に
‎皆がざわつき驚きました

265
00:14:42,464 --> 00:14:44,800
‎ボーイングはパイロットに

266
00:14:44,884 --> 00:14:47,803
‎ＭＣＡＳのことを
‎黙っていたのです

267
00:14:50,264 --> 00:14:51,390
〝何だと？〞

268
00:14:51,473 --> 00:14:53,434
元 ＦＡＡ
システムエンジニア

269
00:14:53,517 --> 00:14:55,019
リチャード･リード

270
00:14:55,019 --> 00:14:55,436
リチャード･リード
それが私の反応でした

271
00:14:55,436 --> 00:14:58,397
それが私の反応でした

272
00:15:00,149 --> 00:15:01,483
‎そうですね…

273
00:15:04,236 --> 00:15:06,196
‎なぜそんなことが？

274
00:15:07,781 --> 00:15:11,160
‎ウォール･ストリート･
‎ジャーナルです

275
00:15:11,243 --> 00:15:13,037
‎今 お時間は？

276
00:15:13,662 --> 00:15:17,207
‎前回の話を振り返りたく

277
00:15:17,291 --> 00:15:20,377
‎ご協力
‎ありがとうございました

278
00:15:20,461 --> 00:15:22,755
‎多くの人に連絡を取り

279
00:15:22,838 --> 00:15:26,717
‎ボーイングの重役から
‎話を聞きました

280
00:15:27,301 --> 00:15:31,931
‎“ＭＣＡＳのことは
‎パイロットに話していない”

281
00:15:32,014 --> 00:15:34,433
‎“説明はしていない”

282
00:15:34,516 --> 00:15:36,894
‎“訓練もしていない”

283
00:15:36,977 --> 00:15:40,522
‎“情報過多になるのを
‎恐れて”と

284
00:15:41,315 --> 00:15:45,444
‎私や同僚はその話に
‎面食らいました

285
00:15:45,527 --> 00:15:50,950
‎ボーイングの役員が
‎そんなことを言うなんて

286
00:15:51,033 --> 00:15:56,330
‎ボーイングは常に
‎パイロットの味方のはずです

287
00:15:58,123 --> 00:16:00,125
‎記事を書きました

288
00:16:00,626 --> 00:16:02,920
‎“ボーイングは故意に”

289
00:16:03,003 --> 00:16:07,633
‎“ＭＣＡＳのことを
‎パイロットに黙っていた”と

290
00:16:08,509 --> 00:16:10,344
ボーイングに疑惑です

291
00:16:10,427 --> 00:16:13,764
記事によると
ボーイングは

292
00:16:13,847 --> 00:16:17,434
７３７機に関する
情報を隠し…

293
00:16:17,518 --> 00:16:22,898
‎これは単なる見落としや
‎偶然ではないと明らかになり

294
00:16:22,982 --> 00:16:26,026
‎パイロットたちは
‎激怒します

295
00:16:27,152 --> 00:16:28,779
‎信じられません

296
00:16:28,862 --> 00:16:29,780
ＭＣＡＳシステムを
知れば知るほど

297
00:16:29,780 --> 00:16:33,742
ＭＣＡＳシステムを
知れば知るほど
パイロット
ダン･キャリー

298
00:16:33,826 --> 00:16:36,745
〝パイロット組合が
安全に関する―〞

299
00:16:33,826 --> 00:16:36,745
‎我々の
‎最優先事項になりました

300
00:16:36,870 --> 00:16:39,748
〝情報の隠蔽(いんぺい)で
ボーイングを起訴〞

301
00:16:39,832 --> 00:16:40,833
あまりに無礼です

302
00:16:40,833 --> 00:16:41,667
あまりに無礼です
パイロット
デニス･タジャー

303
00:16:41,667 --> 00:16:42,251
パイロット
デニス･タジャー

304
00:16:42,251 --> 00:16:44,253
パイロット
デニス･タジャー
パイロットは皆―

305
00:16:44,336 --> 00:16:47,214
飛行機について
熟知したがります

306
00:16:48,215 --> 00:16:52,177
‎この映像では
‎ボーイング737ＮＧと

307
00:16:52,261 --> 00:16:56,098
‎737ＭＡＸの違いを
‎説明します

308
00:16:56,181 --> 00:17:00,936
‎737ＭＡＸは
‎737ＮＧの後継モデルで…

309
00:17:01,020 --> 00:17:03,647
‎パイロットには
‎事実を伝えるべきです

310
00:17:04,565 --> 00:17:06,733
‎夫が受けたのは

311
00:17:06,817 --> 00:17:10,945
‎iPadの訓練のみで
‎ＭＣＡＳは含まれません

312
00:17:12,906 --> 00:17:15,409
‎調査員に何度も言いました

313
00:17:15,492 --> 00:17:17,661
‎“運航停止にすべき”と

314
00:17:18,412 --> 00:17:21,457
‎しかし相手はボーイングです

315
00:17:23,625 --> 00:17:26,670
‎ボーイングは
‎パイロット協会に

316
00:17:26,753 --> 00:17:28,756
‎連絡してきました

317
00:17:29,298 --> 00:17:30,799
‎事務所へ来て

318
00:17:30,883 --> 00:17:35,220
‎ＭＣＡＳについて
‎説明すると言うのです

319
00:17:35,929 --> 00:17:37,431
‎衝撃的でした

320
00:17:37,514 --> 00:17:39,475
‎ボーイングの重役が初めて

321
00:17:39,558 --> 00:17:42,394
‎パイロット協会を
‎訪れたのです

322
00:17:43,062 --> 00:17:47,483
‎11月27日に
‎彼らを玄関で迎えました

323
00:17:48,942 --> 00:17:49,860
ロビイストが
一緒に来ました

324
00:17:49,860 --> 00:17:51,361
ロビイストが
一緒に来ました
墜落事故の４週間後

325
00:17:51,361 --> 00:17:51,820
墜落事故の４週間後

326
00:17:51,820 --> 00:17:54,156
墜落事故の４週間後
安全に関する
会議なのに？

327
00:17:56,742 --> 00:18:01,497
‎世間話をするつもりは
‎なかったのでしょう

328
00:18:02,331 --> 00:18:04,833
‎会議室へ直行しました

329
00:18:07,044 --> 00:18:08,587
‎全員が着席します

330
00:18:09,129 --> 00:18:14,885
‎てっきり資料のグラフや
‎データを見せられるのかと

331
00:18:15,511 --> 00:18:17,721
‎しかし何もありません

332
00:18:18,680 --> 00:18:20,682
‎彼らだけです

333
00:18:22,142 --> 00:18:26,563
‎彼らが不安げだったので
‎録音しました

334
00:18:28,232 --> 00:18:32,111
‎ＭＣＡＳについては
‎誰も知りませんでした

335
00:18:32,611 --> 00:18:36,323
‎不必要な情報は
‎負担になるかと思いまして

336
00:18:37,199 --> 00:18:41,995
‎命にかかわる情報の説明は
‎優先度が高いのでは？

337
00:18:42,496 --> 00:18:44,540
‎最もなご意見です

338
00:18:45,415 --> 00:18:49,044
‎二度とこのようなことが
‎起こらないために

339
00:18:49,128 --> 00:18:50,963
‎何か対処法は？

340
00:18:51,797 --> 00:18:55,968
‎比較的 簡単な
‎ソフトウェアの変更を

341
00:18:56,051 --> 00:18:59,429
‎約６週間で完了できるかと

342
00:19:00,639 --> 00:19:04,768
‎彼らは“ソフトウェアを
‎６週間で修正する”と

343
00:19:05,269 --> 00:19:07,938
‎６週間では 到底無理です

344
00:19:09,606 --> 00:19:13,694
‎なぜ運航停止にしないのか
‎聞きました

345
00:19:14,862 --> 00:19:18,240
‎事故の原因が
‎飛行機の機能不全とは

346
00:19:18,323 --> 00:19:21,535
‎断定できないからです

347
00:19:22,452 --> 00:19:25,080
‎運航停止にできたはずなのに

348
00:19:25,164 --> 00:19:28,959
‎ボーイングは
‎こう言いました

349
00:19:29,042 --> 00:19:33,297
‎“調査中です
‎我々を信じてください”と

350
00:19:33,881 --> 00:19:35,591
本日のゲストは

351
00:19:35,674 --> 00:19:38,677
ボーイングＣＥＯ
マレンバーグ氏です

352
00:19:38,760 --> 00:19:39,720
こんにちは

353
00:19:39,803 --> 00:19:40,554
どうも

354
00:19:40,637 --> 00:19:41,680
感謝します

355
00:19:41,763 --> 00:19:46,518
７３７の新機能について
パイロットや航空会社に

356
00:19:46,602 --> 00:19:49,980
何が
伝えられていましたか？

357
00:19:50,063 --> 00:19:53,901
すでに世界中の操縦士に
追加の情報を送り

358
00:19:53,984 --> 00:19:58,614
ああいった状況での
対処法を知らせました

359
00:19:58,697 --> 00:20:02,159
７３７ＭＡＸは
安全です

360
00:20:04,494 --> 00:20:06,914
‎2019年３月10日

361
00:20:06,997 --> 00:20:10,751
‎ライオンエアの墜落事故から
‎19週間後

362
00:20:12,211 --> 00:20:14,504
‎速報です
‎エチオピア航空便が

363
00:20:14,588 --> 00:20:17,591
‎アディスアベバから
‎離陸直後に墜落

364
00:20:17,674 --> 00:20:22,763
‎乗客と乗員
‎157名‎ ‎全員が死亡しました

365
00:20:22,846 --> 00:20:23,764
‎航空会社は…

366
00:20:23,847 --> 00:20:29,478
‎妻のナディアは 夜中に
‎ニュースを聞いていました

367
00:20:29,561 --> 00:20:29,895
その速報によれば
墜落事故があったと

368
00:20:29,895 --> 00:20:34,650
その速報によれば
墜落事故があったと
サミヤ･ストゥモの父
マイケル･ストゥモ

369
00:20:34,650 --> 00:20:35,567
その速報によれば
墜落事故があったと

370
00:20:36,485 --> 00:20:37,486
‎エチオピアの

371
00:20:37,569 --> 00:20:40,781
‎アディスアベバから
‎離陸直後に

372
00:20:41,740 --> 00:20:46,411
‎娘のサミヤから
‎その日 連絡がありました

373
00:20:46,495 --> 00:20:51,458
‎“あと数時間で
‎ナイロビに到着する”と

374
00:20:53,502 --> 00:20:53,752
娘は公衆衛生の
仕事をしていました

375
00:20:53,752 --> 00:20:56,255
娘は公衆衛生の
仕事をしていました
サミヤ･ストゥモ

376
00:20:56,255 --> 00:20:56,964
サミヤ･ストゥモ

377
00:20:56,964 --> 00:20:59,675
サミヤ･ストゥモ
アフリカには
何度か行っていて

378
00:20:59,675 --> 00:21:00,300
アフリカには
何度か行っていて

379
00:21:00,384 --> 00:21:02,427
今回も出張でした

380
00:21:03,095 --> 00:21:07,599
‎妻が私を起こして
‎こう言いました

381
00:21:08,141 --> 00:21:11,436
‎“ナディアが乗った
‎飛行機が墜落した”と

382
00:21:13,188 --> 00:21:15,315
‎私は思いました

383
00:21:16,316 --> 00:21:17,985
‎“そんなはずない”

384
00:21:23,073 --> 00:21:25,284
‎“彼女の便じゃない”

385
00:21:25,784 --> 00:21:31,164
‎しかし 娘が乗ったのは
‎302便でした

386
00:21:32,249 --> 00:21:33,500
‎彼女の便です

387
00:21:36,461 --> 00:21:41,717
‎多くのお父さんは
‎酒を飲みタバコを吸いますが

388
00:21:42,259 --> 00:21:44,594
‎父は紅茶が大好きでした

389
00:21:45,429 --> 00:21:48,140
‎１日20杯は飲んでいました

390
00:21:49,808 --> 00:21:50,684
父はケニアに戻り

391
00:21:50,684 --> 00:21:51,852
父はケニアに戻り
ジョセフ･ワイサカ

392
00:21:51,852 --> 00:21:51,935
ジョセフ･ワイサカ

393
00:21:51,935 --> 00:21:55,939
ジョセフ･ワイサカ
地元地域を
改善させたかったのです

394
00:21:55,939 --> 00:21:56,606
ジョセフ･ワイサカ

395
00:21:56,940 --> 00:21:59,985
‎父は空港から私に電話し

396
00:22:00,068 --> 00:22:01,069
〝もうすぐ
飛行機に乗るよ〞と

397
00:22:01,069 --> 00:22:03,572
〝もうすぐ
飛行機に乗るよ〞と
ジッポラ･クリア

398
00:22:03,572 --> 00:22:03,655
ジッポラ･クリア

399
00:22:03,655 --> 00:22:05,574
ジッポラ･クリア
夜８時頃でした

400
00:22:05,574 --> 00:22:05,657
ジッポラ･クリア

401
00:22:05,657 --> 00:22:06,283
ジッポラ･クリア
私はソファーで
〝分かった〞と

402
00:22:06,283 --> 00:22:08,577
私はソファーで
〝分かった〞と

403
00:22:09,161 --> 00:22:13,081
‎互いに“大好き”と
‎言い合いました

404
00:22:19,254 --> 00:22:19,713
‎翌朝 電話が鳴りました

405
00:22:19,713 --> 00:22:22,132
‎翌朝 電話が鳴りました

406
00:22:19,713 --> 00:22:22,132
〝ベン･クリア〞

407
00:22:22,883 --> 00:22:24,634
‎兄からでした

408
00:22:25,510 --> 00:22:28,638
‎“覚悟して聞いて”

409
00:22:28,722 --> 00:22:32,768
‎“エチオピアで
‎飛行機が墜落した”

410
00:22:32,851 --> 00:22:35,687
‎“父さんが乗ってた
‎可能性が高い”と

411
00:22:36,605 --> 00:22:40,233
‎普段 父は
‎エチオピア航空を使いません

412
00:22:40,734 --> 00:22:45,447
‎ですが今回は
‎使っていたのです

413
00:22:49,701 --> 00:22:52,162
‎ナディアが“現地に行く”と

414
00:22:53,997 --> 00:22:57,876
‎私たちは空港へ行き
‎飛行機に乗りました

415
00:23:02,756 --> 00:23:04,049
‎エチオピアに着いても
‎墜落現場には入れず

416
00:23:04,049 --> 00:23:07,636
‎エチオピアに着いても
‎墜落現場には入れず

417
00:23:04,049 --> 00:23:07,636
エチオピア
アディスアベバ

418
00:23:07,636 --> 00:23:08,053
エチオピア
アディスアベバ

419
00:23:08,136 --> 00:23:10,806
‎アディスアベバに
‎滞在しました

420
00:23:11,431 --> 00:23:14,101
‎他の遺族と同じように

421
00:23:16,186 --> 00:23:20,565
‎確認するのに
‎３日間かかったようです

422
00:23:22,859 --> 00:23:24,694
‎回収する遺体を

423
00:23:26,029 --> 00:23:29,449
‎ついに墜落現場を
‎訪れました

424
00:23:33,370 --> 00:23:35,872
‎飛び散っていた部品は

425
00:23:36,415 --> 00:23:39,501
‎飛行機の原型を
‎とどめていません

426
00:23:41,545 --> 00:23:46,091
‎現場には私物が
‎散乱していました

427
00:23:47,134 --> 00:23:51,555
‎洋服や書類が
‎はためいていました

428
00:23:55,016 --> 00:23:56,476
‎穴がありました

429
00:23:57,394 --> 00:24:00,730
‎飛行機は時速 約900キロで

430
00:24:00,814 --> 00:24:03,900
‎地面に衝突したのです

431
00:24:07,320 --> 00:24:11,199
‎人々が集まり
‎穴を見下ろしていました

432
00:24:12,909 --> 00:24:14,786
‎花を添える人も

433
00:24:16,288 --> 00:24:21,168
‎ナディアもサミヤのために
‎バラを穴の中へ

434
00:24:24,379 --> 00:24:25,672
‎投げ入れました

435
00:24:39,895 --> 00:24:43,106
‎新型の飛行機が
‎たった５ヶ月で

436
00:24:43,190 --> 00:24:47,903
‎奇妙なほど似た状況で
‎２度目の事故を起こしました

437
00:24:47,986 --> 00:24:52,616
‎空港に近い場所で
‎高度も低く 天気も良好

438
00:24:52,699 --> 00:24:57,287
他に墜落する要因が
見当たりません

439
00:24:57,370 --> 00:25:00,207
ボーイングに
安全性の問題です

440
00:25:00,290 --> 00:25:03,293
一番よく売れている
ジェット機が

441
00:25:03,376 --> 00:25:06,338
５ヶ月で
２度目の墜落です

442
00:25:06,421 --> 00:25:09,299
アメリカの主要
航空会社が使うモデルで

443
00:25:09,382 --> 00:25:12,260
数百機が稼働中
数千機が入荷待ち

444
00:25:12,344 --> 00:25:15,972
全機の運航停止が
求められています

445
00:25:16,932 --> 00:25:20,727
‎５ヶ月で
‎新型飛行機の墜落が２件

446
00:25:21,228 --> 00:25:24,314
‎現代の航空業界では
‎前代未聞です

447
00:25:25,190 --> 00:25:27,442
‎しかしボーイングは

448
00:25:27,526 --> 00:25:30,946
‎設計が問題だとは
‎公表しませんでした

449
00:25:31,029 --> 00:25:33,949
‎人々はＭＡＸ機を
‎恐れています

450
00:25:34,032 --> 00:25:36,368
安全対策は万全です

451
00:25:36,451 --> 00:25:39,079
今回の件は遺憾ですが…

452
00:25:39,663 --> 00:25:42,707
‎安全性は
‎ボーイングの中核です

453
00:25:43,208 --> 00:25:46,545
‎安全で信頼できる
‎空の旅を…

454
00:25:46,628 --> 00:25:48,088
ボーイングの声明です

455
00:25:48,171 --> 00:25:49,965
〝当社は安全第一で〞

456
00:25:50,048 --> 00:25:53,051
〝ＭＡＸの安全性は
確かです〞

457
00:25:53,134 --> 00:25:57,055
〝米国連邦航空局からは
現時点で―〞

458
00:25:57,138 --> 00:26:01,142
〝いかなる行動も
命じられていません〞

459
00:26:01,935 --> 00:26:03,228
‎通称“ＦＡＡ”

460
00:26:03,311 --> 00:26:05,480
‎米国連邦航空局です

461
00:26:05,564 --> 00:26:08,692
‎全米の航空安全を
‎担っていて

462
00:26:08,775 --> 00:26:11,736
飛行機を
運航停止にできます
〝米国連邦航空局〞(Ｆ　Ａ　Ａ　　　)

463
00:26:11,736 --> 00:26:12,237
〝米国連邦航空局〞(Ｆ　Ａ　Ａ　　　)

464
00:26:12,320 --> 00:26:13,405
〝連邦航空局は
７３７ＭＡＸを―〞

465
00:26:13,405 --> 00:26:17,576
〝連邦航空局は
７３７ＭＡＸを―〞

466
00:26:13,405 --> 00:26:17,576
‎ＦＡＡによれば
‎“データを入手するまでは”

467
00:26:17,576 --> 00:26:17,659
‎ＦＡＡによれば
‎“データを入手するまでは”

468
00:26:17,659 --> 00:26:18,368
‎ＦＡＡによれば
‎“データを入手するまでは”

469
00:26:17,659 --> 00:26:18,368
〝運航停止にする
計画なし〞

470
00:26:18,368 --> 00:26:18,910
〝運航停止にする
計画なし〞

471
00:26:18,910 --> 00:26:21,454
〝運航停止にする
計画なし〞

472
00:26:18,910 --> 00:26:21,454
‎“決断は時期尚早だ”と

473
00:26:21,454 --> 00:26:21,997
〝運航停止にする
計画なし〞

474
00:26:22,080 --> 00:26:24,874
‎どのみち決断しませんでした

475
00:26:26,376 --> 00:26:28,044
‎墜落事故の翌日

476
00:26:28,128 --> 00:26:32,549
‎中国は一方的に
‎ＭＡＸの運航を停止し

477
00:26:32,632 --> 00:26:35,427
‎皆を驚かせました

478
00:26:38,471 --> 00:26:43,435
‎そこから同様の動きが
‎他の国にも広がります

479
00:26:43,518 --> 00:26:44,394
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞

480
00:26:44,394 --> 00:26:46,563
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞
オーストラリア
ニュージーランド

481
00:26:46,563 --> 00:26:46,646
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞

482
00:26:46,646 --> 00:26:48,690
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞
フランス ドイツ
イタリア イギリス

483
00:26:48,690 --> 00:26:48,773
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞

484
00:26:48,773 --> 00:26:50,483
〝７３７ＭＡＸ機を
運航停止にした国〞
アイルランド
オランダなど…

485
00:26:50,483 --> 00:26:51,067
アイルランド
オランダなど…

486
00:26:51,568 --> 00:26:54,821
ＦＡＡへの非難にも
思えます

487
00:26:54,904 --> 00:26:56,323
〝米国運輸長官が
７３７ＭＡＸ８に搭乗〞

488
00:26:56,323 --> 00:26:59,284
〝米国運輸長官が
７３７ＭＡＸ８に搭乗〞
万が一 安全性に関わる
問題が確認されれば

489
00:26:59,284 --> 00:27:02,579
万が一 安全性に関わる
問題が確認されれば

490
00:27:02,662 --> 00:27:03,788
当局とＦＡＡは
ためらわずに

491
00:27:03,788 --> 00:27:07,042
当局とＦＡＡは
ためらわずに
元 米国運輸長官
イレーン･チャオ

492
00:27:07,042 --> 00:27:07,125
元 米国運輸長官
イレーン･チャオ

493
00:27:07,125 --> 00:27:08,501
元 米国運輸長官
イレーン･チャオ
直ちに
適切な対応を取ります

494
00:27:08,501 --> 00:27:10,962
直ちに
適切な対応を取ります

495
00:27:11,046 --> 00:27:11,546
〝ＦＡＡ
７３７ＭＡＸ機を―〞

496
00:27:11,546 --> 00:27:15,050
〝ＦＡＡ
７３７ＭＡＸ機を―〞

497
00:27:11,546 --> 00:27:15,050
‎あの飛行機がまだ
‎運航しているなんて

498
00:27:15,050 --> 00:27:15,133
〝ＦＡＡ
７３７ＭＡＸ機を―〞

499
00:27:15,133 --> 00:27:15,634
〝ＦＡＡ
７３７ＭＡＸ機を―〞

500
00:27:15,133 --> 00:27:15,634
‎遺族にとっては
‎信じられません

501
00:27:15,634 --> 00:27:15,717
‎遺族にとっては
‎信じられません

502
00:27:15,717 --> 00:27:18,720
‎遺族にとっては
‎信じられません

503
00:27:15,717 --> 00:27:18,720
〝運航停止にせず〞

504
00:27:18,720 --> 00:27:19,137
〝運航停止にせず〞

505
00:27:19,220 --> 00:27:22,641
‎２回も墜落したのにですよ

506
00:27:22,724 --> 00:27:26,978
‎未解明の
‎エチオピア航空の墜落事故

507
00:27:27,062 --> 00:27:30,273
ブラックボックスが
フランスで解析され

508
00:27:30,357 --> 00:27:30,857
最後の瞬間の
詳細が明らかに

509
00:27:30,857 --> 00:27:33,610
最後の瞬間の
詳細が明らかに
〝垂直速度の比較〞

510
00:27:33,610 --> 00:27:34,277
〝垂直速度の比較〞

511
00:27:34,277 --> 00:27:36,863
〝垂直速度の比較〞

512
00:27:34,277 --> 00:27:36,863
‎フライト時の状況は

513
00:27:36,946 --> 00:27:41,409
‎ライオンエアの事故と
‎とても似ていました

514
00:27:43,328 --> 00:27:45,455
‎そしてエチオピアで

515
00:27:45,538 --> 00:27:47,415
‎ジャッキスクリューが
‎見つかります

516
00:27:48,291 --> 00:27:51,294
‎ジャッキスクリューは
‎このくらいのサイズで

517
00:27:52,379 --> 00:27:54,923
‎安定板トリムを
‎操作します

518
00:27:57,842 --> 00:28:02,430
‎発見時は機首を最大限
‎下げる角度でした

519
00:28:03,431 --> 00:28:05,350
‎明らかにＭＣＡＳです

520
00:28:06,434 --> 00:28:08,812
すぐさま
トランプ大統領が

521
00:28:08,895 --> 00:28:11,189
ＭＡＸの
運航停止を命じます

522
00:28:11,272 --> 00:28:14,609
緊急の運航禁止命令を
出します

523
00:28:14,693 --> 00:28:20,407
７３７ＭＡＸ８型機と
７３７ＭＡＸ９型機は―

524
00:28:20,490 --> 00:28:23,868
全面運航停止とします

525
00:28:23,952 --> 00:28:24,953
‎現在‎ ‎飛行中の該当機も
‎目的地へ到着後―

526
00:28:24,953 --> 00:28:28,915
‎現在‎ ‎飛行中の該当機も
‎目的地へ到着後―

527
00:28:24,953 --> 00:28:28,915
２件目の墜落事故から
３日後

528
00:28:28,998 --> 00:28:30,709
‎運航停止です

529
00:28:36,673 --> 00:28:39,843
‎米国大統領に
‎運航停止にされた―

530
00:28:39,926 --> 00:28:41,928
‎初めての飛行機です

531
00:28:42,971 --> 00:28:44,764
‎運航停止後でも

532
00:28:44,848 --> 00:28:49,018
‎ＭＡＸ機を格納庫まで
‎運ぶ必要があります

533
00:28:50,145 --> 00:28:53,857
‎しかしパイロットは
‎操縦を嫌がりました

534
00:28:54,858 --> 00:28:59,487
‎パイロットが新型の
‎ボーイング機を嫌がるなんて

535
00:29:00,739 --> 00:29:01,781
‎大問題です

536
00:29:08,455 --> 00:29:11,458
‎ワシントンＤＣ 2019年

537
00:29:20,592 --> 00:29:23,136
‎２度目の墜落から２日後

538
00:29:23,219 --> 00:29:25,388
‎私は調査を始めました

539
00:29:26,222 --> 00:29:29,517
‎この飛行機には
‎何らかの―

540
00:29:29,601 --> 00:29:32,937
‎欠陥があると思いました

541
00:29:33,605 --> 00:29:34,397
すぐさま調査員に

542
00:29:34,397 --> 00:29:35,398
すぐさま調査員に
米運輸･インフラ委員長
ピーター･デファージオ

543
00:29:35,398 --> 00:29:35,482
米運輸･インフラ委員長
ピーター･デファージオ

544
00:29:35,482 --> 00:29:38,318
米運輸･インフラ委員長
ピーター･デファージオ
７３７ＭＡＸ機を
調べさせました

545
00:29:40,820 --> 00:29:44,532
‎米議会が真相を
‎探り始めたことに加え

546
00:29:44,616 --> 00:29:49,662
‎被害者遺族もこの問題を
‎自分事として捉えました

547
00:29:51,122 --> 00:29:54,501
‎彼らは説明を求めていました

548
00:29:54,584 --> 00:29:59,088
‎なぜ短期間で
‎２機も墜落したのか

549
00:30:01,299 --> 00:30:04,302
‎遺族がＤＣに
‎集まり始めました

550
00:30:04,886 --> 00:30:06,721
‎ボーイングの無責任さを

551
00:30:06,805 --> 00:30:10,058
‎国会に
‎追及してもらうためです

552
00:30:11,017 --> 00:30:15,063
‎デファージオ氏のおかげで
‎この事件は

553
00:30:15,146 --> 00:30:19,567
‎運輸･インフラ委員会史上
‎最大の調査になりました

554
00:30:20,485 --> 00:30:22,362
‎ケニアの
‎ポール･ジョロゲは

555
00:30:22,445 --> 00:30:27,367
‎妻と３人の子ども
‎義母を失いました

556
00:30:28,201 --> 00:30:30,411
他の遺族と連絡を取り

557
00:30:30,495 --> 00:30:33,748
どうすべきか
話し合いました

558
00:30:34,249 --> 00:30:37,585
正義を得るために
何が必要なのか

559
00:30:40,672 --> 00:30:42,549
‎失われた命は―

560
00:30:44,676 --> 00:30:47,637
‎営業を優先させた代償です

561
00:30:49,430 --> 00:30:51,850
‎全乗客リストには

562
00:30:52,350 --> 00:30:57,438
‎世界各国の人々の
‎名前が載っていました

563
00:30:57,522 --> 00:31:00,275
事故により
世界中の人々が

564
00:31:00,358 --> 00:31:02,068
影響を受けました

565
00:31:14,289 --> 00:31:17,250
この事件を
公にしてほしい

566
00:31:18,167 --> 00:31:22,255
‎ボーイングには
‎真実を語ってほしいのです

567
00:31:25,049 --> 00:31:29,178
‎我々が調査を始めると
‎世界中の人々が

568
00:31:29,262 --> 00:31:33,474
‎こんな事件が起きたことに
‎憤っていました

569
00:31:33,558 --> 00:31:36,060
‎注目を感じますか？

570
00:31:36,603 --> 00:31:37,854
審問中なので
今はそうですね

571
00:31:37,854 --> 00:31:39,272
審問中なので
今はそうですね
サミヤ･ストゥモの母
ナディア･ミルロン

572
00:31:39,272 --> 00:31:39,355
サミヤ･ストゥモの母
ナディア･ミルロン

573
00:31:39,355 --> 00:31:41,941
サミヤ･ストゥモの母
ナディア･ミルロン
しかし数週間もすれば

574
00:31:41,941 --> 00:31:42,025
サミヤ･ストゥモの母
ナディア･ミルロン

575
00:31:42,025 --> 00:31:43,359
サミヤ･ストゥモの母
ナディア･ミルロン
ＦＡＡは検証もせず
運航を再開させます

576
00:31:43,359 --> 00:31:46,446
ＦＡＡは検証もせず
運航を再開させます

577
00:31:46,529 --> 00:31:48,281
それが心配です

578
00:31:49,282 --> 00:31:53,703
‎アメリカの国会には
‎監視義務があります

579
00:31:53,786 --> 00:31:54,871
‎単純です

580
00:31:55,496 --> 00:31:57,290
‎争点はボーイングが

581
00:31:57,373 --> 00:32:01,002
‎安全でない飛行機を
‎飛ばしたのか？

582
00:32:01,085 --> 00:32:02,879
〝米議会下院運輸
インフラ委員会〞

583
00:32:02,879 --> 00:32:04,172
〝米議会下院運輸
インフラ委員会〞

584
00:32:02,879 --> 00:32:04,172
‎会議を始めます

585
00:32:04,172 --> 00:32:04,631
〝米議会下院運輸
インフラ委員会〞

586
00:32:04,631 --> 00:32:05,548
〝米議会下院運輸
インフラ委員会〞

587
00:32:04,631 --> 00:32:05,548
‎５ヶ月で346名の命を奪った
‎２つの墜落事故を受け

588
00:32:05,548 --> 00:32:09,427
‎５ヶ月で346名の命を奪った
‎２つの墜落事故を受け

589
00:32:09,510 --> 00:32:12,055
‎我々は集まりました

590
00:32:12,555 --> 00:32:16,476
我々の調査は
まだ初期段階です

591
00:32:17,060 --> 00:32:22,649
‎亡くなられた被害者の遺族も
‎出席しています

592
00:32:22,732 --> 00:32:26,235
‎失われた命を
‎無駄にしないため

593
00:32:26,319 --> 00:32:28,905
‎責任を明らかにします

594
00:32:29,405 --> 00:32:33,159
‎本日はパイロットや
‎安全の専門家も

595
00:32:33,242 --> 00:32:35,078
‎出席しています

596
00:32:35,703 --> 00:32:38,581
議題は
〝原因の究明〞です

597
00:32:39,123 --> 00:32:43,670
議会の目標は 事故が
なぜどのように起きたか

598
00:32:43,753 --> 00:32:45,713
明らかにすること

599
00:32:45,797 --> 00:32:49,050
‎そして将来の事故を
‎防ぐための

600
00:32:49,133 --> 00:32:51,135
‎法改正の検討です

601
00:32:51,636 --> 00:32:52,178
〝ボーイングＣＥＯが
語る〞

602
00:32:52,178 --> 00:32:54,722
〝ボーイングＣＥＯが
語る〞

603
00:32:52,178 --> 00:32:54,722
‎２件目の墜落後―

604
00:32:54,806 --> 00:32:59,727
〝パイロットが
手順に従わなかった〞

605
00:32:54,806 --> 00:32:59,727
‎ボーイングは 機長に
‎責任を押しつけました

606
00:32:59,811 --> 00:33:03,106
‎ＭＣＡＳの誤作動は
‎認めましたが

607
00:33:03,189 --> 00:33:06,192
‎“エチオピア航空の機長が”

608
00:33:06,275 --> 00:33:10,989
‎“しかるべき全ての手順を
‎正確に踏まなかった”と

609
00:33:11,072 --> 00:33:12,073
〝ボーイングＣＥＯ：〞

610
00:33:12,073 --> 00:33:13,408
〝ボーイングＣＥＯ：〞

611
00:33:12,073 --> 00:33:13,408
‎ライアオンエアの時と
‎同じ主張です

612
00:33:13,408 --> 00:33:13,491
‎ライアオンエアの時と
‎同じ主張です

613
00:33:13,491 --> 00:33:15,785
‎ライアオンエアの時と
‎同じ主張です

614
00:33:13,491 --> 00:33:15,785
〝機長が手順に
従わなかった〞

615
00:33:15,785 --> 00:33:16,327
〝機長が手順に
従わなかった〞

616
00:33:16,411 --> 00:33:20,957
〝ボーイングＣＥＯが
機長を非難〞

617
00:33:16,411 --> 00:33:20,957
‎さらには かなり精力的に
‎広報活動を行い

618
00:33:20,957 --> 00:33:21,040
〝ボーイングＣＥＯが
機長を非難〞

619
00:33:21,040 --> 00:33:21,874
〝ボーイングＣＥＯが
機長を非難〞

620
00:33:21,040 --> 00:33:21,874
‎主張を貫きました

621
00:33:21,874 --> 00:33:21,958
‎主張を貫きました

622
00:33:21,958 --> 00:33:23,167
‎主張を貫きました

623
00:33:21,958 --> 00:33:23,167
〝機長が完全に
手順に従わなかった〞

624
00:33:23,167 --> 00:33:23,960
〝機長が完全に
手順に従わなかった〞

625
00:33:23,960 --> 00:33:25,753
〝機長が完全に
手順に従わなかった〞
ボーイングの
ロビイストが

626
00:33:25,753 --> 00:33:25,837
〝機長が完全に
手順に従わなかった〞

627
00:33:25,837 --> 00:33:27,005
〝機長が完全に
手順に従わなかった〞
ワシントンで会社を雇い

628
00:33:27,005 --> 00:33:28,464
ワシントンで会社を雇い

629
00:33:28,548 --> 00:33:33,636
外国人パイロットを
責める風潮を作りました

630
00:33:33,720 --> 00:33:37,223
エチオピア航空の
パイロットは

631
00:33:37,306 --> 00:33:39,976
米国の基準では
操縦できません

632
00:33:40,059 --> 00:33:43,354
‎彼らの資格を
‎確認すべきです

633
00:33:43,438 --> 00:33:47,567
‎エチオピア航空は
‎何年間もアディスアベバから

634
00:33:47,650 --> 00:33:50,445
‎ワシントンへ毎日
‎運航しています

635
00:33:50,528 --> 00:33:53,156
‎誇るべき航空文化があります

636
00:33:53,239 --> 00:33:55,992
‎皆さんにお伝えしますが

637
00:33:56,075 --> 00:33:58,995
‎これは突然の
‎恐ろしい事故です

638
00:33:59,829 --> 00:34:02,957
パイロットの非難は
妥当ですか？

639
00:34:03,041 --> 00:34:06,753
軽率に彼らを
責めたくありません

640
00:34:06,836 --> 00:34:09,088
妥当ではありません

641
00:34:09,172 --> 00:34:10,630
欠陥の補填(ほてん)を

642
00:34:10,715 --> 00:34:13,926
彼らに
望むべきではありません

643
00:34:14,552 --> 00:34:19,556
‎機長たちは命を懸けて
‎闘い続けたはずです

644
00:34:33,404 --> 00:34:36,074
‎審理が始まってすぐに

645
00:34:36,157 --> 00:34:39,786
‎エチオピア航空便の
‎コックピット内で

646
00:34:39,869 --> 00:34:43,706
‎何が起きたかの
‎情報を入手できました

647
00:34:44,873 --> 00:34:48,002
‎エチオピアの
‎調査員からの情報を

648
00:34:48,085 --> 00:34:52,297
‎入手から数時間後に
‎ＦＡＡが送ってきました

649
00:34:54,092 --> 00:34:55,717
‎夜中でしたが

650
00:34:55,802 --> 00:34:59,555
‎できるだけ包括的に
‎記事をまとめました

651
00:35:02,725 --> 00:35:03,392
〝エチオピア航空の
機長は〞

652
00:35:03,392 --> 00:35:05,645
〝エチオピア航空の
機長は〞

653
00:35:03,392 --> 00:35:05,645
‎飛行機の機長が実は
‎ＭＣＡＳシステムを

654
00:35:05,645 --> 00:35:05,728
‎飛行機の機長が実は
‎ＭＣＡＳシステムを

655
00:35:05,728 --> 00:35:08,314
‎飛行機の機長が実は
‎ＭＣＡＳシステムを

656
00:35:05,728 --> 00:35:08,314
〝ボーイングの
手順に従い―〞

657
00:35:08,314 --> 00:35:08,397
〝ボーイングの
手順に従い―〞

658
00:35:08,397 --> 00:35:08,648
〝ボーイングの
手順に従い―〞

659
00:35:08,397 --> 00:35:08,648
‎無効化していたことを
‎初めて暴露した記事です

660
00:35:08,648 --> 00:35:08,731
‎無効化していたことを
‎初めて暴露した記事です

661
00:35:08,731 --> 00:35:13,194
‎無効化していたことを
‎初めて暴露した記事です

662
00:35:08,731 --> 00:35:13,194
〝７３７ＭＡＸ機の
システムを切っていた〞

663
00:35:13,194 --> 00:35:13,611
〝７３７ＭＡＸ機の
システムを切っていた〞

664
00:35:14,237 --> 00:35:17,615
‎ボーイングの指示に
‎従っていたのです

665
00:35:23,830 --> 00:35:28,543
‎ＭＣＡＳが作動すると
‎たった10秒で

666
00:35:29,043 --> 00:35:32,130
‎機首を強力に下へ向けます

667
00:35:34,382 --> 00:35:37,135
‎上昇してもすぐに下がる

668
00:35:37,844 --> 00:35:40,555
‎上昇してもまた下がる

669
00:35:43,266 --> 00:35:46,811
‎スティックシェイカーや
‎主警報装置

670
00:35:46,894 --> 00:35:50,231
‎対気速度や高度の異常など

671
00:35:50,314 --> 00:35:53,067
‎警報は鳴りっぱなしです

672
00:35:53,776 --> 00:35:58,739
機長ならば何が問題か
探ろうとします

673
00:36:01,033 --> 00:36:05,037
‎副操縦士は“スタブトリムを
‎切ります”と

674
00:36:05,121 --> 00:36:06,622
‎２度 言いました

675
00:36:07,165 --> 00:36:08,749
‎ボーイングの指示で

676
00:36:09,625 --> 00:36:11,586
‎ＭＣＡＳをオフに

677
00:36:12,712 --> 00:36:15,840
調査報告を読んで
思いました

678
00:36:16,340 --> 00:36:18,092
‎“正しくやった”と

679
00:36:19,010 --> 00:36:23,347
‎問題は飛行機の速度が
‎速すぎることです

680
00:36:24,307 --> 00:36:27,185
‎尾翼にかかる力が大きく

681
00:36:28,019 --> 00:36:32,732
‎手動操縦で
‎制御できなかったのです

682
00:36:42,325 --> 00:36:43,534
‎衝突注意

683
00:36:43,618 --> 00:36:45,703
‎上昇せよ

684
00:37:14,482 --> 00:37:18,653
‎ライオンエアの機長は
‎何も知りませんでした

685
00:37:19,612 --> 00:37:23,115
‎経験したことのない
‎異常が発生し

686
00:37:23,199 --> 00:37:26,035
‎成すすべは
‎ありませんでした

687
00:37:27,578 --> 00:37:31,332
‎エチオピア航空の機長は
‎ボーイングから

688
00:37:31,415 --> 00:37:34,835
‎ＭＣＡＳについて
‎聞いていました

689
00:37:35,378 --> 00:37:37,838
‎そして手順に従いました

690
00:37:38,506 --> 00:37:40,591
‎システムを切ったのに

691
00:37:41,509 --> 00:37:43,177
‎墜落しました

692
00:37:44,470 --> 00:37:48,724
‎ボーイングにとっては
‎重大な問題です

693
00:37:49,392 --> 00:37:52,478
‎評判は地に落ちました

694
00:37:53,604 --> 00:37:57,525
‎長年 築き上げられてきた
‎評判です

695
00:38:06,492 --> 00:38:09,495
ワシントン州 シアトル

696
00:38:22,925 --> 00:38:25,469
‎“ボーイング”

697
00:38:30,599 --> 00:38:33,477
‎父は空軍のパイロットで

698
00:38:33,978 --> 00:38:36,105
‎ボーイングの
‎エンジニアでした

699
00:38:36,856 --> 00:38:39,525
‎大西洋岸北西部の会社で

700
00:38:40,401 --> 00:38:43,779
‎シアトル最大級の
‎雇用主でした

701
00:38:45,239 --> 00:38:46,824
‎給料がよく

702
00:38:47,325 --> 00:38:51,370
‎父は立派な家を
‎建てることもできました

703
00:38:51,454 --> 00:38:52,204
まさに中流階級の
家庭でした

704
00:38:52,204 --> 00:38:53,831
まさに中流階級の
家庭でした
元 ボーイング
エンジニア

705
00:38:53,831 --> 00:38:53,914
まさに中流階級の
家庭でした

706
00:38:53,914 --> 00:38:55,541
まさに中流階級の
家庭でした
リック･リュートケ

707
00:38:57,293 --> 00:39:02,965
‎ボーイングは常に
‎エンジニア主導の会社でした

708
00:39:04,008 --> 00:39:07,219
‎品質と発明に重きを置き

709
00:39:07,303 --> 00:39:11,265
‎アメリカが誇る製品を
‎作りました

710
00:39:12,183 --> 00:39:15,603
‎国の経済にも
‎多大な影響を与えました

711
00:39:17,855 --> 00:39:20,149
‎ボーイングの特徴は

712
00:39:20,232 --> 00:39:24,779
‎20世紀の間に実現した
‎偉大な技術革新です

713
00:39:25,946 --> 00:39:29,450
‎軍用機や無人機 宇宙船
‎そして―

714
00:39:29,533 --> 00:39:32,620
‎何と言っても民間旅客機です

715
00:39:33,204 --> 00:39:37,041
‎1950年代には
‎707型が登場します

716
00:39:38,459 --> 00:39:41,045
‎その後も727型と

717
00:39:41,629 --> 00:39:44,507
‎主力の737型が続きました

718
00:39:45,758 --> 00:39:49,553
‎シアトル発の
‎すばらしい技術でした

719
00:39:50,596 --> 00:39:54,183
ボーイングの
安全と品質 第一主義は

720
00:39:54,266 --> 00:39:54,767
アメリカ社会にも
認識されました

721
00:39:54,767 --> 00:39:56,227
アメリカ社会にも
認識されました
元 ボーイング
エンジニア

722
00:39:56,227 --> 00:39:56,310
アメリカ社会にも
認識されました

723
00:39:56,310 --> 00:39:57,478
アメリカ社会にも
認識されました
シンシア･コール

724
00:39:58,604 --> 00:40:03,150
‎ボーイング製の飛行機なら
‎安心できたのです

725
00:40:04,318 --> 00:40:09,407
‎ジェット時代の幕開けに
‎ボーイングは成功しました

726
00:40:10,241 --> 00:40:14,453
‎次々と近代的な飛行機を
‎量産しました

727
00:40:15,663 --> 00:40:20,793
‎そして60年代後半には
‎想像を絶する挑戦をします

728
00:40:20,876 --> 00:40:24,463
‎商用航空業界に
‎新たな巨人です

729
00:40:24,547 --> 00:40:26,424
‎ジェット旅客機747

730
00:40:26,507 --> 00:40:31,846
‎従来型とは対照的に
‎490名の乗客を運び

731
00:40:31,929 --> 00:40:35,433
‎エンジンのパワーは２倍です

732
00:40:35,516 --> 00:40:38,686
‎初号機は
‎パンアメリカン航空へ

733
00:40:38,769 --> 00:40:41,355
‎1969年に納品されます

734
00:40:43,107 --> 00:40:46,652
‎747の開発は
‎壮大な計画でした

735
00:40:48,195 --> 00:40:51,866
‎ボーイングは自社を信じ
‎開発を始めます

736
00:40:52,783 --> 00:40:58,330
‎“最も安全で革新的な
‎最高の飛行機を作る”と

737
00:41:00,166 --> 00:41:03,502
‎空の旅に
‎革命をもたらしました

738
00:41:04,128 --> 00:41:09,175
‎史上初めて
‎海外旅行が手ごろになり

739
00:41:09,258 --> 00:41:11,552
‎世界が身近になりました

740
00:41:14,346 --> 00:41:18,976
‎747のおかげで
‎ボーイングは一躍有名に

741
00:41:20,436 --> 00:41:24,315
‎何としても成し遂げる
‎雰囲気でした

742
00:41:27,234 --> 00:41:29,862
‎ボーイングには
‎32年間 勤めました

743
00:41:30,446 --> 00:41:32,990
‎互いに信頼し合う文化でした

744
00:41:33,491 --> 00:41:36,994
‎誇りに思える
‎品質の高い製品を

745
00:41:37,077 --> 00:41:38,579
‎共に作りました

746
00:41:38,662 --> 00:41:39,788
‎よさそうだ

747
00:41:39,872 --> 00:41:40,748
‎どうも

748
00:41:43,209 --> 00:41:45,544
‎ボーイングで働いていた頃

749
00:41:45,628 --> 00:41:49,757
‎ロゴの入った
‎チームウェアができました

750
00:41:49,840 --> 00:41:50,674
最初は
難色を示しましたが

751
00:41:50,674 --> 00:41:53,344
最初は
難色を示しましたが
元 ボーイング
品質管理マネージャー

752
00:41:53,427 --> 00:41:55,554
実際に皆で着てみると
最高の気分でした
ジョン･バーネット

753
00:41:55,554 --> 00:41:58,307
実際に皆で着てみると
最高の気分でした

754
00:41:58,933 --> 00:42:01,519
‎多くの人に言われました

755
00:42:01,602 --> 00:42:04,438
‎“ボーイングの社員なんて
‎すごい”と

756
00:42:04,522 --> 00:42:05,856
‎いい調子だ

757
00:42:05,940 --> 00:42:08,150
‎誇りを感じました

758
00:42:08,234 --> 00:42:09,068
‎完璧だ

759
00:42:12,780 --> 00:42:14,323
‎よく頑張った

760
00:42:14,406 --> 00:42:16,492
‎初号機の完成だ

761
00:42:18,410 --> 00:42:22,122
‎発言権があったので
‎会社が好きでした

762
00:42:22,206 --> 00:42:26,710
‎問題点を指摘しても
‎クビになる心配はありません

763
00:42:28,087 --> 00:42:30,881
‎経営陣は安全性を重要視し

764
00:42:30,965 --> 00:42:35,052
‎現場の声に
‎耳を傾けていました

765
00:42:37,263 --> 00:42:37,763
〝ボーイング７７７機
完成間近〞

766
00:42:37,763 --> 00:42:39,765
〝ボーイング７７７機
完成間近〞

767
00:42:37,763 --> 00:42:39,765
‎当時の企業文化では

768
00:42:39,765 --> 00:42:41,433
‎当時の企業文化では

769
00:42:41,517 --> 00:42:46,397
‎会社と従業員が
‎互いに尊重し合っていました

770
00:42:46,480 --> 00:42:48,482
‎拍手でお迎えください

771
00:42:48,566 --> 00:42:53,028
‎777型 事業本部長の
‎アラン･ムラーリーです

772
00:42:53,821 --> 00:42:55,614
‎おはようございます

773
00:42:56,156 --> 00:43:02,079
‎私たちは 帰属意識や
‎仲間意識を抱いていました

774
00:43:02,997 --> 00:43:04,123
‎家族でした

775
00:43:04,206 --> 00:43:06,166
‎共に頑張ってきました

776
00:43:06,250 --> 00:43:08,669
‎最高の会社でした

777
00:43:11,589 --> 00:43:14,174
‎しかし ある日突然

778
00:43:14,258 --> 00:43:19,722
‎経営陣が新しくなり
‎過去30年の方針が変わります

779
00:43:19,805 --> 00:43:23,142
‎数十億ドル相当の取引で

780
00:43:23,225 --> 00:43:26,020
‎航空産業に
‎衝撃を与えています

781
00:43:26,103 --> 00:43:28,188
‎ボーイングと
‎マクドネル･ダグラスが

782
00:43:28,272 --> 00:43:29,273
‎合併します

783
00:43:29,857 --> 00:43:33,527
‎今朝起きて
‎しみじみと感嘆しました

784
00:43:33,611 --> 00:43:34,778
私は新会社の
会長とＣＥＯを務め―

785
00:43:34,778 --> 00:43:36,989
私は新会社の
会長とＣＥＯを務め―
ボーイング
元 会長兼ＣＥＯ

786
00:43:36,989 --> 00:43:37,072
私は新会社の
会長とＣＥＯを務め―

787
00:43:37,072 --> 00:43:38,907
私は新会社の
会長とＣＥＯを務め―
フィリップ･
コンディット

788
00:43:38,907 --> 00:43:39,366
私は新会社の
会長とＣＥＯを務め―

789
00:43:39,450 --> 00:43:45,372
‎ストーンサイファー氏は
‎最高執行責任者を務めます

790
00:43:46,040 --> 00:43:50,210
‎我々の意図は 組織全体にも
‎期待していますが

791
00:43:50,294 --> 00:43:51,962
‎共に働くことです

792
00:43:52,046 --> 00:43:54,506
‎ストーンサイファー氏です

793
00:43:55,966 --> 00:43:57,301
‎どうも フィル

794
00:43:57,384 --> 00:43:57,885
皆さま…

795
00:43:57,885 --> 00:43:58,636
皆さま…
マクドネル･ダグラス社
元 会長兼ＣＥＯ

796
00:43:58,636 --> 00:43:59,053
マクドネル･ダグラス社
元 会長兼ＣＥＯ

797
00:43:59,053 --> 00:44:00,346
マクドネル･ダグラス社
元 会長兼ＣＥＯ
このような買収や合併は

798
00:44:00,346 --> 00:44:00,429
このような買収や合併は

799
00:44:00,429 --> 00:44:02,181
このような買収や合併は
ハリー･
ストーンサイファー

800
00:44:02,181 --> 00:44:03,474
このような買収や合併は

801
00:44:03,557 --> 00:44:06,894
全米で起こっていました

802
00:44:07,895 --> 00:44:11,023
‎合併や買収 統合などで

803
00:44:11,106 --> 00:44:15,402
‎企業は競争力を
‎維持していました

804
00:44:16,570 --> 00:44:19,531
‎ボーイングの
‎航空業界での地位は

805
00:44:19,615 --> 00:44:20,783
‎顕著でした

806
00:44:20,866 --> 00:44:21,825
卓越した技術を持つ
尊敬される会社でした

807
00:44:21,825 --> 00:44:22,993
卓越した技術を持つ
尊敬される会社でした
航空アナリスト

808
00:44:22,993 --> 00:44:23,077
卓越した技術を持つ
尊敬される会社でした

809
00:44:23,077 --> 00:44:25,162
卓越した技術を持つ
尊敬される会社でした
マイケル･
ゴールドファーブ

810
00:44:26,038 --> 00:44:31,001
‎しかし合併したことで
‎それが崩れ始めます

811
00:44:32,544 --> 00:44:36,590
‎マクドネル･ダグラスの
‎元ＣＥＯが

812
00:44:36,674 --> 00:44:40,511
‎ボーイングの
‎ＣＥＯになりました

813
00:44:41,136 --> 00:44:43,055
‎つまり一瞬で

814
00:44:43,138 --> 00:44:46,350
‎マクドネル･ダグラスに
‎乗っ取られたのです

815
00:44:47,351 --> 00:44:47,768
〝ウォール街〞

816
00:44:47,768 --> 00:44:51,021
〝ウォール街〞

817
00:44:47,768 --> 00:44:51,021
‎合併は1980年代
‎ウォール街の―

818
00:44:51,105 --> 00:44:53,691
‎現金至上主義の影響でした

819
00:44:54,441 --> 00:44:56,318
‎“欲深は善”です

820
00:44:59,113 --> 00:45:02,866
‎ストーンサイファーが
‎最重要視したのは

821
00:45:02,950 --> 00:45:07,079
‎ウォール街で
‎企業価値を築くことでした

822
00:45:07,579 --> 00:45:09,790
‎“金を作るための事業だ”

823
00:45:10,290 --> 00:45:15,045
‎“私が知りたいのは
‎費用対効果だ”と

824
00:45:15,129 --> 00:45:16,672
〝利益を測定し
成功を共有する〞

825
00:45:16,672 --> 00:45:18,966
〝利益を測定し
成功を共有する〞

826
00:45:16,672 --> 00:45:18,966
‎新ＣＥＯのリーダーシップは
‎ボーイングを

827
00:45:18,966 --> 00:45:20,718
‎新ＣＥＯのリーダーシップは
‎ボーイングを

828
00:45:20,801 --> 00:45:23,554
‎利益重視の会社に変えました

829
00:45:24,054 --> 00:45:28,600
ウォール街では
株主に利益を還元する―

830
00:45:28,684 --> 00:45:32,438
巨大企業になる
必要がありました

831
00:45:34,440 --> 00:45:36,316
‎合併後 間もなく

832
00:45:36,400 --> 00:45:38,819
‎大きなキャンペーンが
‎始まりました

833
00:45:38,819 --> 00:45:40,988
‎大きなキャンペーンが
‎始まりました

834
00:45:38,819 --> 00:45:40,988
〝株価信頼プログラム〞

835
00:45:40,988 --> 00:45:41,572
〝株価信頼プログラム〞

836
00:45:41,655 --> 00:45:46,034
‎全社員に株価を
‎意識してもらい

837
00:45:46,535 --> 00:45:50,414
‎みんなで株価を上げよう
‎という考えです

838
00:45:52,332 --> 00:45:54,543
‎技術会議でも
‎議題の中心は株価です

839
00:45:54,543 --> 00:45:56,712
‎技術会議でも
‎議題の中心は株価です

840
00:45:54,543 --> 00:45:56,712
〝全従業員が
株主価値に貢献する〞

841
00:45:56,712 --> 00:45:58,172
〝全従業員が
株主価値に貢献する〞

842
00:45:58,172 --> 00:45:59,465
〝全従業員が
株主価値に貢献する〞

843
00:45:58,172 --> 00:45:59,465
‎マクドネル･ダグラスの
‎事業計画が

844
00:45:59,465 --> 00:46:01,216
‎マクドネル･ダグラスの
‎事業計画が

845
00:46:01,300 --> 00:46:05,429
‎ボーイングに持ち込まれ
‎皆 動揺しました

846
00:46:06,221 --> 00:46:08,807
‎良くない計画でした

847
00:46:09,975 --> 00:46:15,564
‎まるで洗濯機を作る会社の
‎運用方法でした

848
00:46:16,148 --> 00:46:19,777
‎飛行機の製造コストは
‎下がりました

849
00:46:20,944 --> 00:46:23,489
‎従業員の数も減り

850
00:46:23,572 --> 00:46:25,949
‎負担が増えました

851
00:46:26,992 --> 00:46:27,868
〝ボーイング
１万人以上をリストラ〞

852
00:46:27,868 --> 00:46:30,370
〝ボーイング
１万人以上をリストラ〞

853
00:46:27,868 --> 00:46:30,370
‎目の前で
‎会社が変わっていきました

854
00:46:30,370 --> 00:46:30,454
‎目の前で
‎会社が変わっていきました

855
00:46:30,454 --> 00:46:31,455
‎目の前で
‎会社が変わっていきました

856
00:46:30,454 --> 00:46:31,455
〝ボーイング
５０００人に解雇通知〞

857
00:46:31,455 --> 00:46:33,540
〝ボーイング
５０００人に解雇通知〞

858
00:46:33,540 --> 00:46:33,916
〝ボーイング
５０００人に解雇通知〞

859
00:46:33,540 --> 00:46:33,916
‎シアトル地域で
‎長く働きましたが

860
00:46:33,916 --> 00:46:33,999
‎シアトル地域で
‎長く働きましたが

861
00:46:33,999 --> 00:46:37,127
‎シアトル地域で
‎長く働きましたが

862
00:46:33,999 --> 00:46:37,127
〝ボーイング
３万人を解雇〞

863
00:46:37,211 --> 00:46:41,799
‎合併したことで
‎環境は大きく変わりました

864
00:46:42,299 --> 00:46:45,177
‎マクドネル･ダグラスは
‎古い男社会で

865
00:46:45,677 --> 00:46:49,348
‎現場の工程を
‎尊重しませんでした

866
00:46:50,724 --> 00:46:55,437
‎さらには本社が
‎シカゴに移されました

867
00:46:55,521 --> 00:47:00,442
ボーイングが本社を
シカゴに移転します

868
00:47:01,151 --> 00:47:04,863
‎長年 勤めた社員にとっては
‎あり得ません

869
00:47:05,447 --> 00:47:08,367
‎当時 ボーイングと
‎シアトルは

870
00:47:08,450 --> 00:47:12,162
‎切り離せない関係性でした

871
00:47:12,663 --> 00:47:14,498
‎シカゴ移転は

872
00:47:14,581 --> 00:47:18,335
‎ボーイングにとって
‎最善の選択です

873
00:47:18,961 --> 00:47:21,338
イリノイ州 シカゴ

874
00:47:21,338 --> 00:47:23,590
イリノイ州 シカゴ
シカゴ移転の
議論の１つは

875
00:47:23,674 --> 00:47:25,467
‎シアトルの技術者と
‎本社を引き離すことでした

876
00:47:25,467 --> 00:47:28,387
‎シアトルの技術者と
‎本社を引き離すことでした

877
00:47:25,467 --> 00:47:28,387
〝ボーイング社〞

878
00:47:28,387 --> 00:47:28,804
〝ボーイング社〞

879
00:47:28,887 --> 00:47:32,474
‎エンジニアの意見に
‎左右されずに

880
00:47:32,558 --> 00:47:36,520
‎経営陣が財務上の
‎決定を下すためです

881
00:47:38,021 --> 00:47:44,319
‎合併前は手順を省くことなど
‎絶対にありませんでした

882
00:47:45,320 --> 00:47:49,032
‎品質と安全性を第一に
‎正しく作れば

883
00:47:49,116 --> 00:47:50,409
‎利益は出ます

884
00:47:50,492 --> 00:47:51,618
〝ボーイング
生産量を上げたのちに〞

885
00:47:51,618 --> 00:47:54,705
〝ボーイング
生産量を上げたのちに〞

886
00:47:51,618 --> 00:47:54,705
‎しかしその全てが一変し
‎心が痛みました

887
00:47:54,705 --> 00:47:54,788
‎しかしその全てが一変し
‎心が痛みました

888
00:47:54,788 --> 00:47:55,998
‎しかしその全てが一変し
‎心が痛みました

889
00:47:54,788 --> 00:47:55,998
〝従業員を解雇か〞

890
00:47:55,998 --> 00:47:57,583
〝従業員を解雇か〞

891
00:47:57,666 --> 00:48:03,255
‎“動揺するのは変化のせい”
‎と思っていましたが―

892
00:48:04,923 --> 00:48:09,177
‎直感で感じた不安は
‎当たっていました

893
00:48:09,845 --> 00:48:15,183
‎想像もできない形で
‎会社に影響を与えるだろうと

894
00:48:17,394 --> 00:48:22,065
‎ボーイングは不調ですが
‎競合のエアバスは好調です

895
00:48:22,149 --> 00:48:25,527
‎今年のボーイングの
‎受注数は368機

896
00:48:25,611 --> 00:48:28,322
‎一方のエアバスは427機です

897
00:48:28,822 --> 00:48:31,283
‎1997年の合併時には―

898
00:48:31,867 --> 00:48:35,913
‎何十年もかけて
‎獲得した市場シェアを

899
00:48:35,996 --> 00:48:39,291
‎競合他社に奪われていました

900
00:48:40,459 --> 00:48:45,088
‎ボーイングは非常に
‎珍しい立場にいました

901
00:48:46,256 --> 00:48:49,343
‎欧州の競合他社が台頭し

902
00:48:49,426 --> 00:48:53,180
‎プレッシャーを
‎感じていました

903
00:48:53,764 --> 00:48:55,265
‎エアバスです

904
00:48:55,807 --> 00:48:57,976
‎長年 ボーイングと
‎エアバスは敵対関係でした

905
00:48:57,976 --> 00:49:01,563
‎長年 ボーイングと
‎エアバスは敵対関係でした

906
00:48:57,976 --> 00:49:01,563
〝ボーイングと
エアバスの賃金戦争〞

907
00:49:01,563 --> 00:49:02,439
〝ボーイングと
エアバスの賃金戦争〞

908
00:49:02,439 --> 00:49:03,982
〝ボーイングと
エアバスの賃金戦争〞

909
00:49:02,439 --> 00:49:03,982
‎しかしエアバスは

910
00:49:04,066 --> 00:49:09,029
‎一夜にして業界の主力に
‎なったわけではありません

911
00:49:09,112 --> 00:49:10,364
〝ボーイング社と
エアバス社の株価比較〞

912
00:49:10,364 --> 00:49:12,950
〝ボーイング社と
エアバス社の株価比較〞

913
00:49:10,364 --> 00:49:12,950
‎少しずつ成長したのです

914
00:49:12,950 --> 00:49:13,450
〝ボーイング社と
エアバス社の株価比較〞

915
00:49:13,450 --> 00:49:16,078
〝ボーイング社と
エアバス社の株価比較〞

916
00:49:13,450 --> 00:49:16,078
‎ゆっくりと徐々に
‎大きくなりました

917
00:49:16,078 --> 00:49:17,663
‎ゆっくりと徐々に
‎大きくなりました

918
00:49:18,163 --> 00:49:23,085
‎2003年にはエアバスが
‎市場シェアを奪いました

919
00:49:24,211 --> 00:49:27,673
‎ボーイングは
‎劣勢になりました

920
00:49:28,507 --> 00:49:32,886
‎そのためさらに
‎生産量を増やそうとします

921
00:49:33,470 --> 00:49:38,934
‎そして時がたつと共に
‎安全第一の伝統が

922
00:49:39,434 --> 00:49:39,559
ボーイング７８７機
組み立て工場

923
00:49:39,559 --> 00:49:40,978
ボーイング７８７機
組み立て工場

924
00:49:39,559 --> 00:49:40,978
‎崩れました

925
00:49:40,978 --> 00:49:42,062
ボーイング７８７機
組み立て工場

926
00:49:42,145 --> 00:49:44,398
サウスカロライナ州
チャールストン

927
00:49:44,398 --> 00:49:44,731
サウスカロライナ州
チャールストン

928
00:49:44,398 --> 00:49:44,731
‎私はボーイングの
‎品質管理担当でした

929
00:49:44,731 --> 00:49:48,068
‎私はボーイングの
‎品質管理担当でした

930
00:49:48,819 --> 00:49:52,155
‎何か問題があれば
‎直す必要があります

931
00:49:53,407 --> 00:49:57,285
‎安全性を確保するための
‎仕事です

932
00:49:58,912 --> 00:50:02,457
‎しかし問題解決よりも
‎スピード重視でした

933
00:50:02,541 --> 00:50:03,709
とにかく作業を
完了させることが

934
00:50:03,709 --> 00:50:06,795
とにかく作業を
完了させることが
元 ボーイング
品質管理マネージャー

935
00:50:06,878 --> 00:50:08,880
シンシア･キッチンズ
重要視されました

936
00:50:10,132 --> 00:50:14,177
‎昔は“問題がある”と
‎指摘すれば

937
00:50:14,261 --> 00:50:16,638
‎直すことができました

938
00:50:17,139 --> 00:50:21,518
‎しかし合併して
‎エアバスが台頭したあとは

939
00:50:21,601 --> 00:50:23,937
‎従業員の声は届きません

940
00:50:24,521 --> 00:50:29,276
〝問題がある〞と
上層部に報告しても

941
00:50:29,776 --> 00:50:32,362
無視されるのです

942
00:50:33,530 --> 00:50:37,451
‎悪い知らせを伝え
‎懸念点を話し合うのが

943
00:50:37,534 --> 00:50:39,578
‎ボーイングの文化でした

944
00:50:40,203 --> 00:50:43,957
‎しかし今は
‎上司に問題を報告できません

945
00:50:44,041 --> 00:50:44,791
〝ボーイング社
株価推移〞

946
00:50:44,791 --> 00:50:47,335
〝ボーイング社
株価推移〞

947
00:50:44,791 --> 00:50:47,335
‎高給な経営層の動機は

948
00:50:47,335 --> 00:50:47,419
〝ボーイング社
株価推移〞

949
00:50:47,419 --> 00:50:48,754
〝ボーイング社
株価推移〞

950
00:50:47,419 --> 00:50:48,754
‎株価を上げて ウォール街を
‎喜ばせることです

951
00:50:48,754 --> 00:50:52,382
‎株価を上げて ウォール街を
‎喜ばせることです

952
00:50:54,384 --> 00:50:54,801
‎彼らが部下に求めたのは
‎目標達成で

953
00:50:54,801 --> 00:50:58,555
‎彼らが部下に求めたのは
‎目標達成で

954
00:50:54,801 --> 00:50:58,555
〝報道番組
「アルジャジーラ」の〞

955
00:50:58,638 --> 00:51:00,348
〝隠しカメラ潜入映像〞

956
00:50:58,638 --> 00:51:00,348
‎手段は問いません

957
00:51:00,348 --> 00:51:01,308
〝隠しカメラ潜入映像〞

958
00:51:02,601 --> 00:51:04,895
‎生産性向上のため

959
00:51:04,978 --> 00:51:09,316
‎品質調査や品質管理の
‎担当者が外されました

960
00:51:10,275 --> 00:51:16,573
‎作業スピードを早めるため
‎整備士はこう言います

961
00:51:16,656 --> 00:51:19,284
‎“次に進むため承認を”

962
00:51:20,243 --> 00:51:21,787
‎ここだけの話

963
00:51:21,870 --> 00:51:26,750
‎昨日 夜勤組は着陸装置に
‎シムを付けなかった

964
00:51:26,833 --> 00:51:28,085
‎ウソだろ

965
00:51:28,168 --> 00:51:31,797
‎“取り付ける時間が
‎ないから”と

966
00:51:32,339 --> 00:51:37,344
‎シフトごとに
‎１人だけ優秀な社員がいます

967
00:51:38,178 --> 00:51:41,348
‎昔は15人ほどいました

968
00:51:42,891 --> 00:51:45,393
‎異物の苦情が出始めました

969
00:51:45,936 --> 00:51:50,232
‎毎日 飛行機内に
‎ゴミが見つかるのです

970
00:51:50,732 --> 00:51:52,901
‎図案や道具―

971
00:51:53,568 --> 00:51:54,736
‎締め具など

972
00:51:55,362 --> 00:51:58,490
‎ある787型機の飛行試験後

973
00:51:58,573 --> 00:52:02,577
‎水平安定板の内部に
‎はしごが見つかりました

974
00:52:03,120 --> 00:52:05,288
‎最悪の事態が起きれば

975
00:52:05,372 --> 00:52:09,543
‎歴史に残る
‎飛行機になったでしょう

976
00:52:12,838 --> 00:52:17,008
‎ケーブルの束に付着した
‎金属の削りくずです

977
00:52:17,676 --> 00:52:21,680
‎金属の削りくずは
‎火種になり得ます

978
00:52:22,931 --> 00:52:28,103
‎飛行機はケーブルで飛ぶので
‎ショートすれば

979
00:52:28,186 --> 00:52:34,901
‎機器や装置が不具合を起こし
‎すべてに影響します

980
00:52:37,279 --> 00:52:43,285
‎サウスカロライナの工場で
‎問題を報告する者は

981
00:52:43,368 --> 00:52:47,539
‎解雇か異動処分になりました

982
00:52:49,332 --> 00:52:53,170
‎品質の問題を文書に残し
‎減給されました

983
00:52:54,254 --> 00:53:00,677
‎“文書に残さなければ
‎物的証拠にならないから”と

984
00:53:01,970 --> 00:53:04,014
‎文書化は禁止です

985
00:53:06,766 --> 00:53:11,104
‎“ボーイング私有地
‎関係者以外立入禁止”

986
00:53:15,442 --> 00:53:16,735
ワシントンＤＣ
２０１９年

987
00:53:16,735 --> 00:53:19,154
ワシントンＤＣ
２０１９年

988
00:53:16,735 --> 00:53:19,154
‎いまだに不明点が多く

989
00:53:19,154 --> 00:53:19,779
‎いまだに不明点が多く

990
00:53:19,863 --> 00:53:23,033
‎ボーイングは
‎文書を一切提出していません

991
00:53:23,116 --> 00:53:27,662
彼らには速やかに
要求した書類を

992
00:53:27,746 --> 00:53:30,081
提供していただきたい

993
00:53:30,624 --> 00:53:33,627
調査の開始段階から
ボーイングは

994
00:53:33,710 --> 00:53:38,131
インタビューや書類の
提供に非協力的でした

995
00:53:39,466 --> 00:53:43,386
‎被害者遺族は無視されました

996
00:53:45,931 --> 00:53:49,643
‎ボーイングから
‎直接の連絡はありません

997
00:53:50,518 --> 00:53:54,856
‎彼らには自責の念がなく
‎説明責任を果たしていません

998
00:53:55,440 --> 00:53:57,275
‎腹立たしいです

999
00:53:59,444 --> 00:54:01,947
‎彼らには通常業務でした

1000
00:54:02,447 --> 00:54:05,867
‎ですが私たちは他の家族に

1001
00:54:05,951 --> 00:54:06,534
同じ思いを
してほしくありません

1002
00:54:06,534 --> 00:54:09,120
同じ思いを
してほしくありません
ジョセフ･ワイサカの娘
ジッポラ･クリア

1003
00:54:10,914 --> 00:54:16,253
‎55名の国会議員や
‎上院議員に会いました

1004
00:54:17,671 --> 00:54:23,301
55回も繰り返し
娘の死を追体験するのは

1005
00:54:24,678 --> 00:54:26,888
‎ただ苦痛です

1006
00:54:30,225 --> 00:54:34,646
‎公聴会で愛する家族の
‎写真を掲げていたら

1007
00:54:34,729 --> 00:54:39,484
‎“抗議の印になるから
‎やめなさい”と言われました

1008
00:54:40,277 --> 00:54:42,737
‎抗議の印ではなく

1009
00:54:43,238 --> 00:54:44,906
‎愛する家族です

1010
00:54:47,826 --> 00:54:52,372
‎私は公聴会には
‎７回参加しました

1011
00:54:52,455 --> 00:54:56,167
証言の機会を頂き
ありがとうございます

1012
00:54:56,251 --> 00:54:58,044
エド･ピアソンです

1013
00:54:58,128 --> 00:55:00,964
‎この２つの
‎悲劇的な事故には

1014
00:55:01,047 --> 00:55:04,259
‎生産上の問題が
‎関係しています

1015
00:55:04,801 --> 00:55:09,014
‎上層部には何度も
‎文書で警告しました

1016
00:55:09,097 --> 00:55:11,850
‎ライオンエアの墜落事故前と

1017
00:55:11,933 --> 00:55:14,227
‎エチオピア航空の
‎墜落前にも

1018
00:55:14,936 --> 00:55:17,063
‎警告は無視されました

1019
00:55:18,273 --> 00:55:23,320
‎737ＭＡＸに関する
‎多くの証言を聞きましたが

1020
00:55:23,820 --> 00:55:28,033
委員会はボーイングの
書類提出を求めました

1021
00:55:29,075 --> 00:55:31,745
‎何も提供されませんでした

1022
00:55:31,828 --> 00:55:36,249
将来の公聴会では
ボーイングが参加し

1023
00:55:36,333 --> 00:55:40,211
意義ある質問のため
整理された書類が

1024
00:55:40,295 --> 00:55:43,673
提供されることを
切に願います

1025
00:55:44,257 --> 00:55:48,595
ボーイングは問題を
先送りにしていました

1026
00:55:49,929 --> 00:55:54,184
ボーイングは
いつ公聴会に参加を？

1027
00:55:54,267 --> 00:55:59,356
参考人として
ボーイングを呼ぶ前に

1028
00:55:59,439 --> 00:56:04,361
有意義な情報が得られる
書類提出を望みます

1029
00:56:05,028 --> 00:56:07,530
国会も被害者遺族も

1030
00:56:07,614 --> 00:56:10,950
‎答えが欲しいのです

1031
00:56:12,285 --> 00:56:15,789
しかしボーイングは
Ｅメールや書類―

1032
00:56:15,872 --> 00:56:20,668
社内メモなどの公表を
かたくなに拒みました

1033
00:56:28,343 --> 00:56:30,387
‎航空機の墜落は

1034
00:56:30,470 --> 00:56:34,474
‎さまざまな出来事が重なり
‎起こります

1035
00:56:35,809 --> 00:56:41,439
‎今回の事故はボーイングが
‎競争力を失った時に遡ります

1036
00:56:42,440 --> 00:56:46,820
‎近年 ボーイングは
‎危機に直面しています

1037
00:56:46,903 --> 00:56:49,614
‎原因は競合他社の台頭です

1038
00:56:50,198 --> 00:56:53,993
‎エアバスは今や
‎民間航空機で世界をリードし

1039
00:56:54,077 --> 00:56:58,248
‎アメリカやボーイングに
‎とっては脅威です

1040
00:56:59,124 --> 00:57:02,544
‎2000年代の
‎エアバスは好調で

1041
00:57:03,169 --> 00:57:06,381
‎ボーイングの
‎販売機数を上回りました

1042
00:57:07,132 --> 00:57:08,591
‎衝撃でした

1043
00:57:08,675 --> 00:57:12,053
‎1999年 ボーイングは
‎620機を販売

1044
00:57:12,137 --> 00:57:14,013
しかし昨年は２８５機

1045
00:57:15,140 --> 00:57:17,600
‎そして2010年には

1046
00:57:18,184 --> 00:57:21,479
‎エアバスが
‎Ａ320neoを発表します

1047
00:57:24,232 --> 00:57:28,111
‎航空会社にとっての
‎最終目標は

1048
00:57:28,194 --> 00:57:30,864
‎最大限の燃費効率です

1049
00:57:31,739 --> 00:57:36,453
‎航空会社にとって
‎最大のコストは燃料費です

1050
00:57:37,662 --> 00:57:40,039
‎原油高は過去最高でした

1051
00:57:40,123 --> 00:57:43,418
‎航空会社が求める
‎燃費の良い飛行機を

1052
00:57:43,501 --> 00:57:45,628
‎エアバスは提供しました

1053
00:57:46,254 --> 00:57:50,967
‎Ａ320neoの発表は
‎大成功と言えますね

1054
00:57:51,050 --> 00:57:56,097
‎ボーイングよりも先に
‎新型モデルを世に出した

1055
00:57:56,181 --> 00:58:01,060
‎航空史上 これほど早く
‎好調に売れた飛行機は初です

1056
00:58:02,729 --> 00:58:07,984
‎競合する飛行機がなく
‎シカゴのボーイング本社は

1057
00:58:08,067 --> 00:58:10,069
‎パニックでした

1058
00:58:11,571 --> 00:58:15,283
‎ボーイングも
‎新型機を検討しますが

1059
00:58:15,366 --> 00:58:17,744
‎開発費用は膨大です

1060
00:58:18,328 --> 00:58:21,831
‎その上 新型モデルを
‎開発するために

1061
00:58:21,915 --> 00:58:25,960
‎７～８年もかけている
‎余裕はありません

1062
00:58:28,296 --> 00:58:28,796
〝コンピューター
シミュレーション〞

1063
00:58:28,796 --> 00:58:32,926
〝コンピューター
シミュレーション〞
代わりに既存の
７３７機のエンジンを

1064
00:58:32,926 --> 00:58:33,510
代わりに既存の
７３７機のエンジンを

1065
00:58:33,593 --> 00:58:36,137
改良することにしました

1066
00:58:36,971 --> 00:58:41,976
‎737モデルに
‎投資することにしました

1067
00:58:42,060 --> 00:58:44,771
‎737ＭＡＸをご紹介します

1068
00:58:45,563 --> 00:58:46,606
７３７ＭＡＸは
お客様にとって

1069
00:58:46,606 --> 00:58:49,651
７３７ＭＡＸは
お客様にとって
事業開発 戦略統合担当
ニコール･ピアスキー

1070
00:58:49,734 --> 00:58:53,947
最も効率的な
単通路飛行機です

1071
00:58:55,323 --> 00:58:58,952
‎新型機を期待していたので
‎ガッカリです

1072
00:58:59,452 --> 00:59:03,456
７３７は
かなり古いモデルで

1073
00:59:03,540 --> 00:59:06,626
何度も改良していました

1074
00:59:07,168 --> 00:59:07,502
設計は40年前のものです

1075
00:59:07,502 --> 00:59:10,171
設計は40年前のものです
７３７機 初飛行
１９６７年４月９日

1076
00:59:10,171 --> 00:59:11,005
７３７機 初飛行
１９６７年４月９日

1077
00:59:14,968 --> 00:59:19,472
７３７は
40年以上も空を飛び

1078
00:59:20,014 --> 00:59:23,351
さまざまな型が
開発されました

1079
00:59:24,102 --> 00:59:26,271
エンジンの改良や

1080
00:59:26,354 --> 00:59:28,356
デジタルコックピット

1081
00:59:28,439 --> 00:59:29,941
長さの調整など

1082
00:59:30,567 --> 00:59:35,947
７３７ＭＡＸは
同じ飛行機を少し改良し

1083
00:59:36,030 --> 00:59:38,783
燃費を良くしただけです

1084
00:59:40,034 --> 00:59:45,373
‎製造業者にとって
‎これらの派生モデルの利点は

1085
00:59:45,456 --> 00:59:50,128
‎ＦＡＡからの
‎承認スピードが早いことです

1086
00:59:52,046 --> 00:59:54,632
‎そして航空会社にとっては

1087
00:59:54,716 --> 00:59:58,511
‎パイロットの
‎追加訓練が不要です

1088
00:59:59,137 --> 01:00:02,640
‎パイロットの訓練費は
‎負担になります

1089
01:00:02,724 --> 01:00:07,353
‎飛行機も高額ですが
‎一番かかるのは人件費で

1090
01:00:07,437 --> 01:00:10,940
‎パイロットの訓練費は
‎大部分を占めます

1091
01:00:12,358 --> 01:00:16,863
‎ＭＡＸが既存の７３７と
‎大きく異なれば

1092
01:00:17,447 --> 01:00:21,492
すぐさまＦＡＡの
目につきます

1093
01:00:22,410 --> 01:00:26,581
‎ＭＡＸの全操縦士に
‎訓練が義務づけられます

1094
01:00:28,750 --> 01:00:31,502
‎本格的なシミュレーター
‎訓練が必須で

1095
01:00:32,003 --> 01:00:36,049
‎合格するまで乗客は
‎乗せられません

1096
01:00:36,591 --> 01:00:42,180
‎訓練センターに足を運び
‎２日間 訓練するのです

1097
01:00:43,056 --> 01:00:46,184
‎ＭＡＸの開発時
‎ボーイングは

1098
01:00:46,267 --> 01:00:50,980
‎競争力を保つため
‎航空会社に保証しました

1099
01:00:51,481 --> 01:00:52,440
‎“パイロット訓練は不要”と

1100
01:00:52,440 --> 01:00:54,442
‎“パイロット訓練は不要”と

1101
01:00:52,440 --> 01:00:54,442
〝フライト
シミュレーターは不要〞

1102
01:00:54,442 --> 01:00:55,568
〝フライト
シミュレーターは不要〞

1103
01:00:55,568 --> 01:00:57,070
〝フライト
シミュレーターは不要〞

1104
01:00:55,568 --> 01:00:57,070
‎作戦成功です

1105
01:00:57,070 --> 01:00:57,654
〝フライト
シミュレーターは不要〞

1106
01:00:57,737 --> 01:01:00,323
‎737ＭＡＸは
‎かなり売れました

1107
01:01:01,115 --> 01:01:04,702
‎ボーイングは何百機もの
‎注文を受けます

1108
01:01:04,786 --> 01:01:08,581
‎これまでで
‎最大規模の確約受注です

1109
01:01:09,123 --> 01:01:09,582
件数も取引額も
過去最高です

1110
01:01:09,582 --> 01:01:12,126
件数も取引額も
過去最高です
ボーイング 元副社長
ジム･アルボー

1111
01:01:12,126 --> 01:01:12,543
件数も取引額も
過去最高です

1112
01:01:12,627 --> 01:01:15,254
‎歴史的な１日です

1113
01:01:17,006 --> 01:01:21,552
‎ボーイングは
‎時間もコストもかけずに

1114
01:01:21,636 --> 01:01:23,638
‎開発を進めました

1115
01:01:24,222 --> 01:01:28,101
‎“構造を微調整して
‎エンジンを付け”

1116
01:01:28,184 --> 01:01:31,729
‎“着陸装置を改良すれば
‎大丈夫だろう”と

1117
01:01:34,732 --> 01:01:38,152
‎追加のパイロット訓練は
‎できないので

1118
01:01:38,736 --> 01:01:41,656
‎会社にとっては
‎２択でした

1119
01:01:42,365 --> 01:01:45,243
‎大きな違いのない
‎設計にするか

1120
01:01:46,077 --> 01:01:49,622
‎設計の違いを隠蔽するかです

1121
01:02:00,800 --> 01:02:03,803
‎ワシントンＤＣ 2019年

1122
01:02:10,476 --> 01:02:15,565
‎文書を入手するための
‎ボーイングとの交渉は

1123
01:02:15,648 --> 01:02:17,358
‎長引きました

1124
01:02:18,025 --> 01:02:23,698
‎下院議員の弁護士にも
‎協力してもらい ついに―

1125
01:02:24,282 --> 01:02:28,828
‎膨大な量の資料を
‎入手し始めました

1126
01:02:33,332 --> 01:02:37,336
‎そして調査員が
‎目を通し始めました

1127
01:02:41,716 --> 01:02:45,344
‎ほぼ全ての文書に
‎“機密”とあり

1128
01:02:45,428 --> 01:02:51,893
‎内容公開の合意に至るまで
‎かなりの時間を要しました

1129
01:02:54,645 --> 01:03:00,276
彼らにとって不利な
情報があったのでしょう

1130
01:03:01,527 --> 01:03:06,949
‎そして膨大な資料の中から
‎重要な情報を見つけました

1131
01:03:08,534 --> 01:03:10,953
‎ボーイングの社員が会議で

1132
01:03:11,037 --> 01:03:13,122
‎ＭＣＡＳについて
‎話し合っていました

1133
01:03:13,122 --> 01:03:15,917
‎ＭＣＡＳについて
‎話し合っていました

1134
01:03:13,122 --> 01:03:15,917
〝議事録
２０１３年６月７日〞

1135
01:03:15,917 --> 01:03:16,959
〝議事録
２０１３年６月７日〞

1136
01:03:16,959 --> 01:03:20,087
〝議事録
２０１３年６月７日〞

1137
01:03:16,959 --> 01:03:20,087
‎委員会が見つけた議事録は
‎開発初期段階のものです

1138
01:03:20,087 --> 01:03:22,715
‎委員会が見つけた議事録は
‎開発初期段階のものです

1139
01:03:22,799 --> 01:03:26,052
‎ボーイングにとって
‎ＭＣＡＳは

1140
01:03:26,135 --> 01:03:29,013
‎初めから問題だったのです

1141
01:03:30,181 --> 01:03:35,102
‎2013年 ボーイングが
‎ＭＡＸを作り始めた頃

1142
01:03:35,186 --> 01:03:39,315
‎45年前の機体に
‎巨大な低燃費の新エンジンが

1143
01:03:39,398 --> 01:03:41,776
‎取り付けられました

1144
01:03:42,485 --> 01:03:44,987
‎大きくなったエンジンは

1145
01:03:45,071 --> 01:03:49,158
‎翼の前方の高い位置に
‎取り付けられました

1146
01:03:49,700 --> 01:03:53,120
‎これにより機首が
‎上がりすぎてしまい

1147
01:03:53,204 --> 01:03:59,252
‎飛行機が失速することを
‎ボーイングは恐れていました

1148
01:04:00,378 --> 01:04:03,005
‎そのため角度が上昇すると

1149
01:04:03,089 --> 01:04:07,260
‎ＭＣＡＳが飛行機を
‎水平に戻すのです

1150
01:04:09,470 --> 01:04:13,474
‎問題はＭＣＡＳが
‎新しいシステムなので

1151
01:04:13,558 --> 01:04:18,312
‎ＦＡＡに追加の訓練を
‎課される可能性がありました

1152
01:04:19,021 --> 01:04:21,858
‎そこで議事録の解決策は？

1153
01:04:22,984 --> 01:04:26,946
‎“ＭＣＡＳが新機能だと
‎強調すれば”

1154
01:04:27,446 --> 01:04:31,033
‎“追加の認証や訓練が
‎必要になる”

1155
01:04:32,034 --> 01:04:35,454
‎ボーイング社内では
‎暗黙の了解でした

1156
01:04:35,538 --> 01:04:39,083
‎“何があっても
‎追加訓練はできない”

1157
01:04:39,166 --> 01:04:42,295
‎“これは旧型と
‎同じ飛行機だ”と

1158
01:04:44,255 --> 01:04:50,720
‎“社外にはスピードトリムの
‎追加機能だと説明する”

1159
01:04:51,220 --> 01:04:53,514
‎これは既存のシステムで

1160
01:04:53,598 --> 01:04:56,142
‎追加の訓練は不要です

1161
01:04:57,310 --> 01:05:01,188
‎“社内では
‎ＭＣＡＳの呼称を使用する”

1162
01:05:02,523 --> 01:05:06,903
‎ボーイング社外には
‎ＭＣＡＳの存在を

1163
01:05:06,986 --> 01:05:09,614
‎隠すことにしたのです

1164
01:05:12,658 --> 01:05:15,286
‎これらが明るみに出て

1165
01:05:15,369 --> 01:05:20,458
‎大きな問題が水面下に
‎潜んでいると分かりました

1166
01:05:21,042 --> 01:05:25,338
‎ボーイングには
‎隠蔽体質があるのです

1167
01:05:26,505 --> 01:05:32,094
‎今 手元にＭＡＸの設計と
‎ＭＣＡＳに関わる―

1168
01:05:32,178 --> 01:05:35,765
‎重要な資料の１つがあります

1169
01:05:37,016 --> 01:05:38,059
‎設計の過程でＭＣＡＳに
‎変更があったのです

1170
01:05:38,059 --> 01:05:41,604
‎設計の過程でＭＣＡＳに
‎変更があったのです

1171
01:05:38,059 --> 01:05:41,604
〝ＭＣＡＳには
２点の変更が必要〞

1172
01:05:41,604 --> 01:05:42,438
〝ＭＣＡＳには
２点の変更が必要〞

1173
01:05:42,438 --> 01:05:45,024
〝ＭＣＡＳには
２点の変更が必要〞

1174
01:05:42,438 --> 01:05:45,024
‎当初のシステムと
‎同じではありません

1175
01:05:45,024 --> 01:05:46,442
‎当初のシステムと
‎同じではありません

1176
01:05:47,151 --> 01:05:50,321
‎以前より強力になりました

1177
01:05:51,948 --> 01:05:55,284
‎飛行試験をして初めて
‎ボーイングは

1178
01:05:55,368 --> 01:05:59,747
‎ＭＣＡＳの拡張が必要だと
‎気づきました

1179
01:06:00,331 --> 01:06:02,208
最初は高速の時に

1180
01:06:02,291 --> 01:06:05,127
ＭＣＡＳが
必要と考えました

1181
01:06:06,212 --> 01:06:09,465
‎しかし実際は 低速の時にも

1182
01:06:09,548 --> 01:06:12,885
‎ＭＣＡＳが必要だったのです

1183
01:06:14,053 --> 01:06:16,305
‎そして この低速対応への
‎移行が問題でした

1184
01:06:16,305 --> 01:06:20,017
‎そして この低速対応への
‎移行が問題でした

1185
01:06:16,305 --> 01:06:20,017
〝ＭＣＡＳを
大幅に拡張〞

1186
01:06:20,017 --> 01:06:21,477
〝ＭＣＡＳを
大幅に拡張〞

1187
01:06:21,560 --> 01:06:24,397
‎ＭＣＡＳの威力が増しました

1188
01:06:25,398 --> 01:06:29,527
‎水平安定板を
‎大きく動かすことで

1189
01:06:30,027 --> 01:06:33,698
‎機首を素早く
‎下げることができます

1190
01:06:38,244 --> 01:06:40,997
‎ＭＣＡＳの拡張に加え

1191
01:06:41,497 --> 01:06:45,710
‎さらに厄介な
‎２つ目の変更がありました

1192
01:06:46,252 --> 01:06:48,713
‎ＭＣＡＳのセンサーを

1193
01:06:48,796 --> 01:06:52,258
‎２つから１つに
‎減らしたのです

1194
01:06:55,052 --> 01:06:57,555
‎より強力なシステムが

1195
01:06:57,638 --> 01:07:02,560
‎たった１つの迎角センサーで
‎制御されていたのです

1196
01:07:03,519 --> 01:07:06,689
‎ＭＣＡＳは命にかかわります

1197
01:07:07,314 --> 01:07:12,069
‎単一障害点のある
‎命にかかわるシステムは

1198
01:07:12,153 --> 01:07:15,614
‎飛行機には決して使いません

1199
01:07:17,116 --> 01:07:18,701
‎迎角センサーは

1200
01:07:19,201 --> 01:07:22,913
‎コックピット付近の
‎機体側面に付いています

1201
01:07:23,789 --> 01:07:27,835
風船が
引っ掛かりでもすれば

1202
01:07:27,918 --> 01:07:30,171
センサーは使えません

1203
01:07:32,006 --> 01:07:35,176
‎飛行機に風船や
‎鳥が当たることは

1204
01:07:35,760 --> 01:07:39,722
‎珍しいことではありません

1205
01:07:41,599 --> 01:07:48,439
‎センサーが故障すれば
‎ＭＣＡＳに誤った情報を送り

1206
01:07:48,522 --> 01:07:51,942
‎パイロットは
‎操縦を制御できません

1207
01:07:53,652 --> 01:07:58,199
‎このことは
‎ボーイングの誰からも

1208
01:07:58,282 --> 01:08:03,370
監督立場にあるＦＡＡに
伝えられませんでした

1209
01:08:03,454 --> 01:08:05,748
‎伝えるべきでした

1210
01:08:06,373 --> 01:08:08,626
‎ＦＡＡは蚊帳の外でした

1211
01:08:09,335 --> 01:08:12,797
‎通常 規制当局と
‎規制される側は

1212
01:08:12,880 --> 01:08:17,843
‎飛行機の変更点について
‎絶えず話し合います

1213
01:08:19,428 --> 01:08:23,933
‎しかしボーイングには
‎隠蔽体質があり

1214
01:08:24,015 --> 01:08:28,604
‎ＭＣＡＳについても
‎故意に隠していました

1215
01:08:29,647 --> 01:08:32,649
‎その証拠は増え続けました

1216
01:08:36,444 --> 01:08:41,867
‎調整シートは
‎情報を保存する技術文書です

1217
01:08:41,951 --> 01:08:43,743
〝調整シート〞

1218
01:08:43,828 --> 01:08:45,496
‎このシートには

1219
01:08:45,578 --> 01:08:49,166
‎ＭＣＡＳの記録が
‎記されています

1220
01:08:50,334 --> 01:08:55,464
‎ボーイング社内で分析された
‎安全性の問題についてです

1221
01:08:55,548 --> 01:08:58,759
‎最も重要なのが
‎システム異常時に

1222
01:08:58,843 --> 01:09:03,346
‎パイロットがどれだけ早く
‎対応できるかという点です

1223
01:09:03,430 --> 01:09:05,933
〝ボーイング社
機密情報〞

1224
01:09:05,933 --> 01:09:08,810
〝ボーイング社
機密情報〞

1225
01:09:05,933 --> 01:09:08,810
‎とても詳細な調整シートです

1226
01:09:08,810 --> 01:09:09,228
〝ボーイング社
機密情報〞

1227
01:09:13,189 --> 01:09:14,108
〝危険要素評価〞

1228
01:09:14,108 --> 01:09:17,069
〝危険要素評価〞

1229
01:09:14,108 --> 01:09:17,069
‎“パイロットが
‎訓練を受けた上で”

1230
01:09:17,069 --> 01:09:17,153
〝危険要素評価〞

1231
01:09:17,153 --> 01:09:17,903
〝危険要素評価〞

1232
01:09:17,153 --> 01:09:17,903
‎“異常発生時 対応に
‎10秒以上かかると”

1233
01:09:17,903 --> 01:09:20,656
‎“異常発生時 対応に
‎10秒以上かかると”

1234
01:09:20,738 --> 01:09:22,825
‎“システムは壊滅的”

1235
01:09:24,493 --> 01:09:30,541
‎つまり このような状況で
‎10秒以内に対応しなければ

1236
01:09:31,125 --> 01:09:32,542
‎回復できません

1237
01:09:33,042 --> 01:09:34,377
‎10秒なんて

1238
01:09:35,129 --> 01:09:38,006
‎バカげています

1239
01:09:40,301 --> 01:09:43,636
‎しかし反応時間より
‎問題なのは

1240
01:09:43,720 --> 01:09:46,515
‎“パイロット訓練”の
‎文言です

1241
01:09:47,808 --> 01:09:52,020
‎“パイロットが
‎訓練を受けた上で”

1242
01:09:52,729 --> 01:09:55,858
‎つまりシステムの認識なしに

1243
01:09:55,941 --> 01:09:58,485
‎パイロットは乗せられません

1244
01:09:59,195 --> 01:10:03,741
‎この文言こそが
‎決定的な証拠です

1245
01:10:04,783 --> 01:10:10,331
‎パイロットにはＭＣＡＳの
‎訓練が必要だったのです

1246
01:10:11,498 --> 01:10:14,418
‎ボーイングは
‎知っていましたが

1247
01:10:15,711 --> 01:10:18,005
‎訓練はありませんでした

1248
01:10:22,885 --> 01:10:27,556
‎我々の報道と
‎議事録や文書の開示で

1249
01:10:27,640 --> 01:10:31,352
‎ボーイングの恥部が
‎明らかになりました

1250
01:10:32,394 --> 01:10:37,650
‎これは2017年3月28日の
‎ボーイング社内の通達です

1251
01:10:38,150 --> 01:10:42,404
７３７ＭＡＸのチーフ
テクニカルパイロットが

1252
01:10:42,488 --> 01:10:45,324
‎“いかなる
‎シミュレーター訓練も”

1253
01:10:45,407 --> 01:10:49,870
‎“必要ないという姿勢を
‎貫くことが重要”と

1254
01:10:50,663 --> 01:10:53,707
‎“訓練の実施は許しません”

1255
01:10:54,333 --> 01:10:59,046
‎“義務化しようとする
‎規制当局とは直接対決です”

1256
01:11:00,214 --> 01:11:01,799
‎悲しいことに

1257
01:11:01,882 --> 01:11:05,719
‎これはライオンエアとの
‎やり取りでもありました

1258
01:11:06,470 --> 01:11:08,472
‎2017年６月６日

1259
01:11:08,555 --> 01:11:12,977
‎事故の１年前の
‎メールのやり取りでは

1260
01:11:13,060 --> 01:11:15,479
‎ライオンエアは伝えます

1261
01:11:15,562 --> 01:11:19,900
‎“訓練をした方が
‎より安全では？”と

1262
01:11:20,401 --> 01:11:23,487
‎“できれば実施したい”と

1263
01:11:24,738 --> 01:11:26,740
‎それに対しボーイングは

1264
01:11:26,824 --> 01:11:31,954
‎“訓練を実施する理由は
‎全くない”と答えます

1265
01:11:33,622 --> 01:11:37,293
‎ＭＣＡＳの
‎真の実力を伝えていれば

1266
01:11:37,960 --> 01:11:43,215
‎全パイロットへの訓練が
‎義務化されたでしょう

1267
01:11:43,966 --> 01:11:46,218
‎しかしボーイングは

1268
01:11:46,302 --> 01:11:50,014
‎訓練を希望した
‎ライオンエアをあざ笑います

1269
01:11:50,014 --> 01:11:50,931
‎訓練を希望した
‎ライオンエアをあざ笑います

1270
01:11:50,014 --> 01:11:50,931
〝彼らの
愚かさが理由で〞

1271
01:11:50,931 --> 01:11:52,599
〝彼らの
愚かさが理由で〞

1272
01:11:52,599 --> 01:11:56,020
〝彼らの
愚かさが理由で〞

1273
01:11:52,599 --> 01:11:56,020
‎ボーイングは叱責したのです

1274
01:11:56,103 --> 01:11:59,690
‎“シミュレーター訓練は
‎実施できない”

1275
01:11:59,773 --> 01:12:02,026
‎“お金がかかる”と

1276
01:12:03,485 --> 01:12:04,778
‎さらに彼らは

1277
01:12:04,862 --> 01:12:08,866
‎“世界中の規制当局を
‎マインドコントロールし”

1278
01:12:09,366 --> 01:12:14,872
‎“訓練は不必要という基準を
‎採用させた”と

1279
01:12:15,664 --> 01:12:19,710
‎つまり仕組みの分からない
‎システムに

1280
01:12:19,793 --> 01:12:24,131
‎10秒以内に反応しなければ
‎ならないのです

1281
01:12:25,090 --> 01:12:31,680
‎ボーイングはＭＣＡＳが
‎暴走することを知りながら

1282
01:12:32,181 --> 01:12:36,018
‎パイロット訓練を
‎実施しませんでした

1283
01:12:37,311 --> 01:12:38,187
‎あまりに

1284
01:12:39,188 --> 01:12:40,689
‎恥知らずです

1285
01:12:41,315 --> 01:12:42,941
‎ただ…

1286
01:12:43,817 --> 01:12:44,860
‎イカれてる

1287
01:12:48,989 --> 01:12:51,784
‎結局
‎ボーイングは成功します

1288
01:12:52,284 --> 01:12:57,289
‎各航空会社にＭＡＸ機が
‎納品されても

1289
01:12:57,373 --> 01:13:02,711
‎外側からは機体の
‎根本的な欠陥は分かりません

1290
01:13:04,046 --> 01:13:07,424
‎ＭＡＸは世界中で売れました

1291
01:13:09,718 --> 01:13:11,220
〝１７５機の新規受注〞

1292
01:13:11,303 --> 01:13:14,556
‎5000機以上の
‎ＭＡＸが売れました

1293
01:13:14,640 --> 01:13:15,057
〝７３７ＭＡＸ 受注数〞

1294
01:13:15,057 --> 01:13:16,517
〝７３７ＭＡＸ 受注数〞

1295
01:13:15,057 --> 01:13:16,517
‎驚異的です

1296
01:13:16,517 --> 01:13:17,601
〝７３７ＭＡＸ 受注数〞

1297
01:13:17,601 --> 01:13:19,728
〝７３７ＭＡＸ 受注数〞

1298
01:13:17,601 --> 01:13:19,728
‎新製品のおかげで
‎ボーイングの業績は

1299
01:13:19,728 --> 01:13:21,188
‎新製品のおかげで
‎ボーイングの業績は

1300
01:13:21,271 --> 01:13:24,358
‎過去最高になりました

1301
01:13:25,192 --> 01:13:27,611
‎ボーイングの利益は急上昇

1302
01:13:28,112 --> 01:13:30,697
‎株価は高騰しました

1303
01:13:31,532 --> 01:13:33,242
‎それが狙いです

1304
01:13:33,826 --> 01:13:39,581
‎四半期ごとに評価される
‎収益をＭＡＸが高めました

1305
01:13:40,582 --> 01:13:43,001
‎ＭＡＸは数十年にわたり

1306
01:13:43,085 --> 01:13:46,380
‎ボーイングの
‎収入源になるはずでした

1307
01:13:46,463 --> 01:13:49,174
これは妥当な数字ですね

1308
01:13:49,258 --> 01:13:52,636
長期的な成功は
確実と思われました

1309
01:13:57,766 --> 01:14:00,561
‎燃費効率や信頼性において

1310
01:14:00,644 --> 01:14:05,315
‎前例のない価値を
‎お客様に提供します

1311
01:14:05,399 --> 01:14:11,947
‎皆様のいかなる期待も上回る
‎飛行機を作りました

1312
01:14:13,574 --> 01:14:16,827
‎誰もが浮かれていました

1313
01:14:19,455 --> 01:14:20,038
インドネシア
ジャカルタ

1314
01:14:20,038 --> 01:14:21,623
インドネシア
ジャカルタ

1315
01:14:20,038 --> 01:14:21,623
‎しかし2018年10月
‎事態は急変します

1316
01:14:21,623 --> 01:14:21,707
‎しかし2018年10月
‎事態は急変します

1317
01:14:21,707 --> 01:14:23,584
‎しかし2018年10月
‎事態は急変します

1318
01:14:21,707 --> 01:14:23,584
２０１８年10月29日

1319
01:14:23,584 --> 01:14:24,710
２０１８年10月29日

1320
01:14:32,217 --> 01:14:36,305
‎ライオンエアの機長は
‎システムの仕組みも

1321
01:14:36,388 --> 01:14:38,765
‎名前も知りませんでした

1322
01:14:39,266 --> 01:14:44,188
‎ＭＣＡＳが搭載されていた
‎ことすら知りません

1323
01:14:47,107 --> 01:14:50,444
‎離陸したと思ったら
‎突然―

1324
01:14:50,527 --> 01:14:53,447
‎警報が鳴り響くのです

1325
01:14:53,530 --> 01:14:54,656
‎対気速度 低下

1326
01:14:55,407 --> 01:14:59,411
‎故障もしくは破損した
‎迎角センサーが

1327
01:14:59,495 --> 01:15:02,456
‎誤情報を
‎コックピットに送ります

1328
01:15:02,539 --> 01:15:07,920
‎機長が原因を特定するには
‎数秒以上かかったでしょう

1329
01:15:09,087 --> 01:15:12,591
‎フラップが
‎格納されるとすぐに

1330
01:15:13,592 --> 01:15:15,928
ＭＣＡＳが作動します

1331
01:15:19,348 --> 01:15:20,933
‎いいですか？

1332
01:15:21,016 --> 01:15:24,561
‎１秒 ２秒 ３秒…

1333
01:15:27,189 --> 01:15:32,903
‎ＭＣＡＳは狂ったように
‎何度も機首を下げました

1334
01:15:32,986 --> 01:15:37,991
‎乗客と乗員を
‎殺そうとしていたのです

1335
01:15:39,159 --> 01:15:41,995
‎衝突注意　上昇せよ

1336
01:15:44,915 --> 01:15:46,375
‎猶予は10秒

1337
01:15:48,085 --> 01:15:50,087
‎無理な話です

1338
01:15:51,880 --> 01:15:54,925
‎つまり10秒でおしまいです

1339
01:15:58,178 --> 01:15:59,429
‎衝突注意

1340
01:15:59,513 --> 01:16:01,390
‎上昇せよ

1341
01:16:20,200 --> 01:16:22,369
‎墜落から数日以内に

1342
01:16:22,452 --> 01:16:25,831
‎ボーイングは原因が
‎分かっていました

1343
01:16:27,249 --> 01:16:31,503
夫が何に直面したのか
知っていたのです

1344
01:16:33,505 --> 01:16:36,633
‎ＭＣＡＳの問題を
‎知っていたのに

1345
01:16:37,217 --> 01:16:39,428
‎隠していました

1346
01:16:41,096 --> 01:16:43,682
‎彼らには責任があります

1347
01:16:46,310 --> 01:16:51,231
‎アメリカでは運航停止が
‎真剣に検討されていません

1348
01:16:52,149 --> 01:16:54,526
‎１つ目の墜落後も

1349
01:16:54,610 --> 01:17:00,616
‎ボーイングはＭＡＸの飛行を
‎続けさせようとしました

1350
01:17:02,492 --> 01:17:06,705
‎ライオンエアの墜落後
‎ＦＡＡは

1351
01:17:06,788 --> 01:17:11,585
‎技術的な分析 “ＴＡＲＡＭ”
‎を実施しました

1352
01:17:12,836 --> 01:17:18,050
‎“ＴＡＲＡＭ”とは
‎輸送機のリスク評価手法です

1353
01:17:18,133 --> 01:17:19,134
〝定量的リスク評価〞

1354
01:17:19,134 --> 01:17:22,512
〝定量的リスク評価〞

1355
01:17:19,134 --> 01:17:22,512
‎それによると
‎問題を修正しなければ

1356
01:17:22,596 --> 01:17:27,267
あと15回は墜落すると
予測が出ました

1357
01:17:29,686 --> 01:17:32,606
‎予測によればＭＡＸは

1358
01:17:32,689 --> 01:17:37,361
‎２年ごとに致命的な
‎墜落事故を起こします

1359
01:17:38,153 --> 01:17:42,240
‎現代で最も危険な
‎飛行機と言えます

1360
01:17:45,827 --> 01:17:49,081
‎当時は誰も
‎この報告書を知りません

1361
01:17:50,082 --> 01:17:51,583
‎非公表でした

1362
01:17:52,959 --> 01:17:56,672
‎しかしボーイングは
‎ＦＡＡと同時期に

1363
01:17:56,672 --> 01:17:57,214
‎しかしボーイングは
‎ＦＡＡと同時期に

1364
01:17:56,672 --> 01:17:57,214
〝全航空機の
未修正リスク〞

1365
01:17:57,214 --> 01:17:57,297
〝全航空機の
未修正リスク〞

1366
01:17:57,297 --> 01:18:00,425
〝全航空機の
未修正リスク〞

1367
01:17:57,297 --> 01:18:00,425
‎分析結果を知っていました

1368
01:18:00,425 --> 01:18:02,094
〝全航空機の
未修正リスク〞

1369
01:18:02,094 --> 01:18:03,637
〝全航空機の
未修正リスク〞

1370
01:18:02,094 --> 01:18:03,637
‎ボーイングは主張しました

1371
01:18:03,637 --> 01:18:03,720
‎ボーイングは主張しました

1372
01:18:03,720 --> 01:18:04,513
‎ボーイングは主張しました

1373
01:18:03,720 --> 01:18:04,513
〝全航空機の
未修正の致命的事象〞

1374
01:18:04,513 --> 01:18:04,596
〝全航空機の
未修正の致命的事象〞

1375
01:18:04,596 --> 01:18:08,475
〝全航空機の
未修正の致命的事象〞

1376
01:18:04,596 --> 01:18:08,475
‎“次の墜落時期の予測は
‎不可能”と

1377
01:18:08,475 --> 01:18:08,975
〝全航空機の
未修正の致命的事象〞

1378
01:18:08,975 --> 01:18:10,686
〝全航空機の
未修正の致命的事象〞

1379
01:18:08,975 --> 01:18:10,686
‎そして“修正した
‎ソフトウェアを”

1380
01:18:10,686 --> 01:18:13,063
‎そして“修正した
‎ソフトウェアを”

1381
01:18:13,146 --> 01:18:16,733
‎“迅速に開発し実装する”と

1382
01:18:17,901 --> 01:18:21,738
‎最終的にＦＡＡは
‎その主張を受け入れます

1383
01:18:23,573 --> 01:18:27,160
‎社内で警鐘を鳴らした
‎人もいましたが

1384
01:18:27,244 --> 01:18:28,537
‎無視されます

1385
01:18:29,705 --> 01:18:32,165
重役たちは株価を見て

1386
01:18:32,249 --> 01:18:35,085
ボーナスを
計算していました

1387
01:18:35,168 --> 01:18:36,837
〝ボーイング
配当金を20％増〞

1388
01:18:36,837 --> 01:18:38,463
〝ボーイング
配当金を20％増〞

1389
01:18:36,837 --> 01:18:38,463
‎ライオンエア墜落の
‎わずか６週間後

1390
01:18:38,463 --> 01:18:38,547
‎ライオンエア墜落の
‎わずか６週間後

1391
01:18:38,547 --> 01:18:39,589
‎ライオンエア墜落の
‎わずか６週間後

1392
01:18:38,547 --> 01:18:39,589
〝自社株買い枠を
２００億ドルに〞

1393
01:18:39,589 --> 01:18:39,673
〝自社株買い枠を
２００億ドルに〞

1394
01:18:39,673 --> 01:18:42,426
〝自社株買い枠を
２００億ドルに〞

1395
01:18:39,673 --> 01:18:42,426
‎ボーイングは自社株買いと
‎配当金を増やします

1396
01:18:42,426 --> 01:18:42,509
‎ボーイングは自社株買いと
‎配当金を増やします

1397
01:18:42,509 --> 01:18:44,386
‎ボーイングは自社株買いと
‎配当金を増やします

1398
01:18:42,509 --> 01:18:44,386
〝強気の見通し〞

1399
01:18:45,178 --> 01:18:47,264
‎事故を軽視しています

1400
01:18:47,347 --> 01:18:52,394
お客様は日常的に
ＭＡＸに乗っています

1401
01:18:52,477 --> 01:18:55,564
安全性には
自信があります

1402
01:18:57,983 --> 01:19:00,610
‎彼らが築いた社風です

1403
01:19:00,694 --> 01:19:01,778
‎強欲です

1404
01:19:03,280 --> 01:19:06,450
‎人命より利益が
‎優先されました

1405
01:19:23,258 --> 01:19:26,178
‎ＴＡＲＡＭの報告後に
‎ＭＡＸを

1406
01:19:26,261 --> 01:19:28,847
‎運航停止すべきでした

1407
01:19:30,015 --> 01:19:31,808
‎しかしやらなかった

1408
01:19:33,059 --> 01:19:37,189
‎私の娘が亡くなる前の
‎出来事です

1409
01:19:38,148 --> 01:19:40,567
‎ＭＡＸを空に放ったのです

1410
01:19:43,236 --> 01:19:46,072
‎これこそが
‎一連の出来事の中で

1411
01:19:46,156 --> 01:19:48,492
‎最も衝撃的な部分です

1412
01:19:49,618 --> 01:19:52,871
ボーイングは
この状況に対し

1413
01:19:52,954 --> 01:19:58,001
講じるべき対応策を
一切 取りませんでした

1414
01:19:59,461 --> 01:20:04,716
‎恒久対策を取るまでの間に
‎問題が再発するとは

1415
01:20:04,800 --> 01:20:07,844
‎彼らは考えていませんでした

1416
01:20:09,179 --> 01:20:12,307
‎しかしそれは
‎致命的な間違いです

1417
01:20:15,852 --> 01:20:18,605
‎本当にひどい話です

1418
01:20:27,447 --> 01:20:30,909
‎ワシントンＤＣ 2019年

1419
01:20:33,954 --> 01:20:38,333
‎ボーイングが予防措置を
‎取らなかったせいで

1420
01:20:38,416 --> 01:20:41,086
‎私の人生は惨めです

1421
01:20:42,337 --> 01:20:47,884
‎墜落事故で亡くなった
‎全ての人の家族も同じです

1422
01:20:49,594 --> 01:20:52,639
‎2019年10月
‎マレンバーグ氏が

1423
01:20:52,722 --> 01:20:56,726
‎上院公聴会で
‎証言をした日のことです

1424
01:20:57,477 --> 01:21:00,188
‎遺族も意欲的に参加しました

1425
01:21:02,315 --> 01:21:05,861
２０１９年10月29日

1426
01:21:05,861 --> 01:21:06,278
２０１９年10月29日
マレンバーグ氏は
会場に入り

1427
01:21:06,278 --> 01:21:08,071
マレンバーグ氏は
会場に入り

1428
01:21:08,154 --> 01:21:12,367
‎一瞬だけ
‎遺族をちらりと見ました

1429
01:21:13,952 --> 01:21:16,580
‎じっとは見ませんでした

1430
01:21:24,045 --> 01:21:26,673
その日の証言の大半は

1431
01:21:26,756 --> 01:21:30,594
ボーイング社内の
やり取りについてでした

1432
01:21:31,511 --> 01:21:33,722
あなたは
会社のトップです

1433
01:21:33,805 --> 01:21:35,599
これは読みました？

1434
01:21:36,182 --> 01:21:41,146
なぜあなたのチームは
必死になって

1435
01:21:41,646 --> 01:21:44,190
問題に
対処しなかったのです？

1436
01:21:44,274 --> 01:21:48,236
この文書の存在を
知った時―

1437
01:21:48,320 --> 01:21:52,157
対応は
弁護士に任せました

1438
01:21:52,866 --> 01:21:57,078
なぜ事故の原因を
徹底的に究明し

1439
01:21:57,162 --> 01:22:00,373
圧力がかかる前や
公聴会の前に

1440
01:22:00,457 --> 01:22:03,543
‎次の犠牲を防ぐ
‎対策を取らなかった？

1441
01:22:03,627 --> 01:22:06,004
‎ご指摘のとおり―

1442
01:22:06,838 --> 01:22:10,342
‎最近まで詳細を
‎知りませんでした

1443
01:22:10,425 --> 01:22:14,387
今もボーイングから
遺族に連絡はありません

1444
01:22:15,555 --> 01:22:18,433
‎デニス･マレンバーグ氏は

1445
01:22:18,975 --> 01:22:21,978
‎カメラに向かって
‎謝罪しましたが

1446
01:22:23,188 --> 01:22:24,689
‎私たちには何も

1447
01:22:24,773 --> 01:22:27,943
‎ＭＣＡＳの
‎アップデートをしており…

1448
01:22:28,526 --> 01:22:33,323
‎ブルーメンソール議員が
‎遺族に対し

1449
01:22:33,406 --> 01:22:37,702
‎“立ち上がり 家族の写真を
‎見せてください”と

1450
01:22:37,786 --> 01:22:41,623
愛する家族を亡くされた
遺族の皆さま

1451
01:22:41,706 --> 01:22:44,000
ご起立ください

1452
01:22:44,584 --> 01:22:49,798
‎その時にようやく
‎マレンバーグ氏は振り返り

1453
01:22:49,881 --> 01:22:51,633
‎私たちを見ました

1454
01:23:31,756 --> 01:23:33,925
‎この21世紀に

1455
01:23:34,426 --> 01:23:39,848
‎数ヶ月で墜落事故が２件起き
‎多くの犠牲者が出ました

1456
01:23:39,931 --> 01:23:43,309
‎絶対に
‎あってはならないことです

1457
01:23:44,811 --> 01:23:47,522
‎ボーイングの安全文化は
‎崩れました

1458
01:23:48,606 --> 01:23:51,901
‎ウォール街からの
‎プレッシャーで

1459
01:23:51,985 --> 01:23:53,403
‎崩壊したのです

1460
01:23:54,070 --> 01:23:55,238
マレンバーグさん

1461
01:23:55,238 --> 01:23:55,447
マレンバーグさん
２０１９年10月30日

1462
01:23:55,447 --> 01:23:55,530
２０１９年10月30日

1463
01:23:55,530 --> 01:23:58,199
２０１９年10月30日
ウォール街からの圧力が

1464
01:23:58,199 --> 01:23:58,283
２０１９年10月30日

1465
01:23:58,283 --> 01:23:58,783
２０１９年10月30日
優良企業の意思決定に
悪影響を与えました

1466
01:23:58,783 --> 01:24:02,704
優良企業の意思決定に
悪影響を与えました

1467
01:24:03,204 --> 01:24:04,914
人命を危険にさらし

1468
01:24:04,998 --> 01:24:08,585
工場で勤勉に働く
無数の従業員を

1469
01:24:08,668 --> 01:24:10,962
危険にさらしました

1470
01:24:11,463 --> 01:24:14,841
長年愛されてきた会社の
行く末は

1471
01:24:14,924 --> 01:24:18,261
改善されることを
願います

1472
01:24:20,430 --> 01:24:24,309
‎２ヶ月後 マレンバーグは
‎ボーイングＣＥＯを辞任し

1473
01:24:24,392 --> 01:24:27,812
‎6200万ドル相当の
‎株と年金を受け取った

1474
01:24:34,027 --> 01:24:39,240
‎この物語の意味について
‎たくさん考えました

1475
01:24:40,825 --> 01:24:44,329
‎ボーイングの過ちは
‎修復できません

1476
01:24:46,081 --> 01:24:49,751
‎亡くなった方々と
‎その家族や友人

1477
01:24:49,834 --> 01:24:52,712
‎彼らが背負った悲劇は

1478
01:24:52,796 --> 01:24:55,173
‎取り返しがつきません

1479
01:25:02,931 --> 01:25:05,058
‎多くの企業が言います

1480
01:25:05,141 --> 01:25:10,188
‎“我々は安全性と
‎顧客を大事にしています”

1481
01:25:11,356 --> 01:25:13,441
‎どんなに大企業でも

1482
01:25:13,525 --> 01:25:18,822
‎どんなに輝かしい実績を
‎誇っていたとしても

1483
01:25:19,322 --> 01:25:20,740
‎疑うべきです

1484
01:25:23,076 --> 01:25:24,953
‎妄信は禁物です

1485
01:25:29,749 --> 01:25:33,920
‎ボーイング737ＭＡＸの
‎20ヶ月間の運航停止後

1486
01:25:34,003 --> 01:25:37,590
‎2020年11月 ＦＡＡが
‎同機の運航再開を許可

1487
01:25:37,674 --> 01:25:41,094
‎ボーイングは
‎“安全だ”との主張を継続

1488
01:25:41,177 --> 01:25:44,472
‎737ＭＡＸの運航が
‎再開します

1489
01:25:44,556 --> 01:25:48,268
‎数百人の犠牲を出した
‎墜落事故から

1490
01:25:48,351 --> 01:25:51,396
‎およそ２年ぶりの飛行です

1491
01:25:51,479 --> 01:25:54,149
‎ＣＥＯの
‎デビッド･カルフーン氏に

1492
01:25:54,232 --> 01:25:56,484
話を伺いました

1493
01:25:56,568 --> 01:26:00,572
‎製品に自信があるので
‎何も隠しません

1494
01:26:00,655 --> 01:26:04,200
‎我々の飛行機は
‎人類のためになります

1495
01:26:04,284 --> 01:26:07,453
‎チームとＭＡＸを
‎誇りに思います

1496
01:26:07,537 --> 01:26:12,500
‎空を飛ぶ
‎どの飛行機よりも安全です

1497
01:26:27,849 --> 01:26:31,895
‎質問に対する書面回答が
‎ボーイングから得られた

1498
01:26:31,978 --> 01:26:34,898
‎機内で見つかった
‎異物について‎は

1499
01:26:34,981 --> 01:26:37,567
‎“我社は安全と品質が第一”

1500
01:26:37,650 --> 01:26:41,738
‎“異物のない飛行機の提供は
‎社内の共通認識”

1501
01:26:41,821 --> 01:26:44,782
懸念の声を上げる
従業員の立場は守られ

1502
01:26:44,866 --> 01:26:47,785
ジョン･バーネットの
証言は虚偽であると主張

1503
01:26:47,869 --> 01:26:49,537
米労働省によれば

1504
01:26:49,621 --> 01:26:53,374
バーネットへの処遇は
報復に当たらないそう

1505
01:26:53,458 --> 01:26:56,461
‎さらに
‎737ＭＡＸの生産状況と

1506
01:26:56,544 --> 01:27:00,423
‎事故との関係性は
‎確認されていないと主張

1507
01:27:01,841 --> 01:27:03,301
‎18ヶ月間の調査後

1508
01:27:03,384 --> 01:27:07,847
‎米国議会はＦＡＡの監督を
‎強化する法案を可決

1509
01:27:08,473 --> 01:27:13,186
‎2021年１月 米司法省は
‎ボーイングを起訴

1510
01:27:13,269 --> 01:27:17,565
‎同社は25億ドルの
‎罰金などの支払いに合意‎し

1511
01:27:17,649 --> 01:27:22,070
‎この司法取引により
‎刑事訴追は免れた

1512
01:28:39,897 --> 01:28:44,485
‎日本語字幕　加々美 ヘナタ

