1
00:00:06,000 --> 00:00:10,160
{\an8}‪NETFLIX オリジナルドキュメンタリー

2
00:00:33,040 --> 00:00:34,480
‪今も思い出します

3
00:00:34,560 --> 00:00:38,560
‪ベッドに横たわり
‪明かりをつけて

4
00:00:38,640 --> 00:00:39,880
‪泣いたことを

5
00:00:39,960 --> 00:00:43,160
‪ある話に
‪打ちのめされたからです

6
00:00:46,640 --> 00:00:48,440
{\an8}ミーシャ･
デフォンスカは

7
00:00:48,520 --> 00:00:52,000
‪“‪並外れた女性(Exceptional Woman)‪”という
‪ラジオ番組に

8
00:00:52,080 --> 00:00:54,360
‪うってつけの女性でした

9
00:00:57,440 --> 00:01:00,640
‪少し間を空けるのね　了解

10
00:01:01,200 --> 00:01:02,360
‪待機してる

11
00:01:04,640 --> 00:01:05,400
‪話の舞台はベルギーです

12
00:01:05,400 --> 00:01:06,920
‪話の舞台はベルギーです

13
00:01:05,400 --> 00:01:06,920
{\an8}〝ミリスへようこそ〞

14
00:01:06,920 --> 00:01:07,000
{\an8}〝ミリスへようこそ〞

15
00:01:07,000 --> 00:01:09,080
{\an8}〝ミリスへようこそ〞

16
00:01:07,000 --> 00:01:09,080
‪彼女の家は
‪マサチューセッツ

17
00:01:09,080 --> 00:01:09,560
‪彼女の家は
‪マサチューセッツ

18
00:01:09,640 --> 00:01:12,440
‪ラジオ局から
‪30キロほどでした

19
00:01:13,560 --> 00:01:15,120
‪カウントダウンを

20
00:01:15,600 --> 00:01:18,080
‪３ ２ １…

21
00:01:19,280 --> 00:01:20,360
{\an8}〝オンエア中〞

22
00:01:20,360 --> 00:01:23,080
{\an8}〝オンエア中〞

23
00:01:20,360 --> 00:01:23,080
‪マジック 106,7

24
00:01:25,000 --> 00:01:29,320
{\an8}時に 信じがたく
驚くべき物語があります

25
00:01:30,400 --> 00:01:35,440
‪人は時に 強い悲しみを
‪感じることがあります

26
00:01:37,200 --> 00:01:40,800
‪また 大きな勇気に触れ
‪謙虚になることも

27
00:01:43,800 --> 00:01:45,680
‪1980年代後半

28
00:01:45,760 --> 00:01:49,240
‪私たちはミリスに
‪37年 住んでいました

29
00:01:49,800 --> 00:01:51,680
‪住民は皆 知り合い

30
00:01:52,280 --> 00:01:53,960
‪そこへ夫婦が転入

31
00:01:54,720 --> 00:01:58,400
‪ベルギーから来た
‪モーリスとミーシャです

32
00:02:00,480 --> 00:02:04,520
‪小さな町のミリスでは
‪住民が皆 家族同然です

33
00:02:06,080 --> 00:02:08,800
‪私は彼女と友達になりました

34
00:02:10,160 --> 00:02:11,720
‪キスしてほしい？

35
00:02:12,200 --> 00:02:17,320
‪ミーシャは気さくで
‪とても優しい人でした

36
00:02:18,280 --> 00:02:23,600
‪彼女ほど動物と
‪仲良くなれる人はいません

37
00:02:24,520 --> 00:02:27,680
‪家には猫がたくさんいました

38
00:02:29,240 --> 00:02:31,720
‪彼女は変わった人です

39
00:02:33,160 --> 00:02:35,200
‪ある日お茶をしながら

40
00:02:35,280 --> 00:02:39,640
‪彼女が戦時中の話を
‪聞かせてくれました

41
00:02:39,720 --> 00:02:41,080
‪詳しくね

42
00:02:42,440 --> 00:02:46,120
‪ミーシャという少女の
‪話をしましょう

43
00:02:46,200 --> 00:02:49,440
‪ある日 学校に
‪迎えに来るはずの父親が

44
00:02:49,520 --> 00:02:51,160
‪現れませんでした

45
00:02:52,520 --> 00:02:54,880
‪私は とても驚きました

46
00:02:55,840 --> 00:02:59,880
‪彼女は 代わりに来た女性に
‪連れていかれ

47
00:03:01,000 --> 00:03:04,640
‪見ず知らずの家族の
‪一員となりました

48
00:03:06,000 --> 00:03:09,280
‪そして新しい名前と服を
‪与えられます

49
00:03:12,880 --> 00:03:17,120
‪彼女は７歳の時
‪数年間さまよい歩きました

50
00:03:17,200 --> 00:03:22,120
‪ナチス占領下の国々を
‪何千キロも歩き―

51
00:03:22,760 --> 00:03:25,240
‪両親を捜し回ったのです

52
00:03:29,840 --> 00:03:32,760
‪ユダヤ人のミーシャは―

53
00:03:33,320 --> 00:03:37,120
‪ホロコーストの生存者で
‪ボストンにいます

54
00:03:37,640 --> 00:03:40,480
‪彼女が味わった
‪驚きの体験談を

55
00:03:40,560 --> 00:03:42,880
‪ここで話してくれます

56
00:03:45,320 --> 00:03:48,040
‪両親のことを
‪毎日 考えます

57
00:03:50,520 --> 00:03:53,520
‪私の母の名前はゲルーシャ

58
00:03:54,120 --> 00:03:56,200
‪父はロベールです

59
00:03:56,960 --> 00:03:58,560
‪ヘブライ語でルーベン

60
00:03:59,480 --> 00:04:00,880
‪名字は―

61
00:04:02,240 --> 00:04:03,840
‪知りません

62
00:04:07,440 --> 00:04:10,080
‪二人に関する情報は皆無です

63
00:04:11,200 --> 00:04:14,240
‪亡くなった場所も
‪分かりません

64
00:04:14,880 --> 00:04:16,880
‪今までずっとです

65
00:04:30,760 --> 00:04:32,640
‪みんな 静かにして

66
00:04:35,440 --> 00:04:40,280
‪体験談を 初めて話した時の
‪ことを聞かせて

67
00:04:42,440 --> 00:04:43,680
‪あれは―

68
00:04:45,240 --> 00:04:46,600
‪礼拝堂でのこと

69
00:04:46,680 --> 00:04:49,480
‪マサチューセッツ州
‪ホリストン

70
00:04:49,560 --> 00:04:53,320
‪ホロコーストの記念日
‪ヨム･ハショアに―

71
00:04:55,240 --> 00:04:58,680
‪体験談を話すよう
‪頼まれました

72
00:04:58,760 --> 00:05:00,240
{\an8}テンプル･ベス･トーラ

73
00:05:00,240 --> 00:05:02,600
{\an8}テンプル･ベス･トーラ

74
00:05:00,240 --> 00:05:02,600
‪夫に説得されたのです

75
00:05:03,360 --> 00:05:05,640
‪“話せば楽になる”と

76
00:05:07,240 --> 00:05:10,120
‪壇上に立った時―

77
00:05:10,960 --> 00:05:15,480
{\an8}自分の体験を話すのは
初めてだと気づきました
ミーシャ･
デフォンスカ

78
00:05:15,480 --> 00:05:16,160
{\an8}自分の体験を話すのは
初めてだと気づきました

79
00:05:19,720 --> 00:05:21,520
‪私は号泣しました

80
00:05:22,640 --> 00:05:27,920
‪そして‪嗚咽(おえつ)‪しながら
‪ゆっくりと話し始めました

81
00:05:29,120 --> 00:05:32,240
‪寒かったけれど
‪歩き続けました

82
00:05:32,320 --> 00:05:34,360
‪１歩ずつ 着実に

83
00:05:35,400 --> 00:05:37,160
‪命がけでした

84
00:05:38,120 --> 00:05:41,760
‪１歩ずつ
‪進むしかなかったのです

85
00:05:42,800 --> 00:05:45,800
‪私は話に夢中になりました

86
00:05:46,240 --> 00:05:49,800
‪友達

87
00:05:49,880 --> 00:05:53,760
‪彼女の生い立ちは
‪誰も知らなかったのです

88
00:05:54,280 --> 00:05:56,600
‪涙があふれました

89
00:05:56,680 --> 00:05:57,160
{\an8}彼女は両親を失い
寒さと空腹に耐えました

90
00:05:57,160 --> 00:06:00,560
{\an8}彼女は両親を失い
寒さと空腹に耐えました
カレン･シュルマン

91
00:06:00,560 --> 00:06:01,080
{\an8}彼女は両親を失い
寒さと空腹に耐えました

92
00:06:03,480 --> 00:06:06,400
‪よく生き延びられたと
‪思いました

93
00:06:08,200 --> 00:06:11,280
‪私は自分に言い聞かせました

94
00:06:11,760 --> 00:06:15,160
‪“両親は私が生きていると
‪思ってる”

95
00:06:16,120 --> 00:06:18,360
‪“生き延びなければ”

96
00:06:19,520 --> 00:06:21,360
‪皆 静かでした

97
00:06:21,920 --> 00:06:24,680
‪話に聞き入っていたのです

98
00:06:28,800 --> 00:06:31,400
‪全く予想外の話でした

99
00:06:32,280 --> 00:06:37,160
‪彼女が７歳の時
‪両親はナチスに逮捕され

100
00:06:37,240 --> 00:06:40,040
‪国を追われたということです

101
00:06:41,320 --> 00:06:45,800
‪彼女を引き取ったのは
‪カトリックのド･ワーイル家

102
00:06:45,880 --> 00:06:47,840
‪彼女は安全な暮らしと

103
00:06:47,920 --> 00:06:51,400
‪モニークという名前を
‪与えられました

104
00:06:52,640 --> 00:06:54,240
‪しかし彼女は―

105
00:06:55,320 --> 00:06:57,320
‪疎外感を覚えました

106
00:07:00,160 --> 00:07:04,800
‪控えめに言って
‪私は愛されていませんでした

107
00:07:05,400 --> 00:07:09,080
‪“役立たず”と呼ばれ
‪嫌われていたのです

108
00:07:11,560 --> 00:07:15,960
‪おじいさんだけは
‪彼女に優しくしてくれました

109
00:07:17,040 --> 00:07:20,400
‪両親はドイツにいると
‪彼は言い―

110
00:07:21,560 --> 00:07:25,480
‪東の方の国だと
‪教えてくれたのです

111
00:07:25,560 --> 00:07:28,160
‪そう遠くなさそうでした

112
00:07:33,400 --> 00:07:37,000
‪その時 彼女は
‪決心したのです

113
00:07:37,520 --> 00:07:39,800
‪人生は激変しました

114
00:07:41,840 --> 00:07:44,320
‪それは７歳の時でした

115
00:07:44,920 --> 00:07:48,960
‪彼女はドイツへ行き
‪両親を捜そうとしたのです

116
00:07:50,840 --> 00:07:55,320
‪コンパスとわずかな物を持ち
‪東へ向かいました

117
00:07:57,680 --> 00:07:59,520
‪必要な物は―

118
00:08:01,760 --> 00:08:03,160
‪知っていました

119
00:08:04,440 --> 00:08:07,680
‪食べ物と飲み物　そして―

120
00:08:07,760 --> 00:08:09,560
‪身を守るナイフです

121
00:08:16,760 --> 00:08:19,840
‪最初の夜は橋の下で
‪寝ましたが

122
00:08:19,920 --> 00:08:22,040
‪家から近い場所でした

123
00:08:25,720 --> 00:08:28,800
‪歩くなんて
‪甘かったと思います

124
00:08:30,520 --> 00:08:34,200
‪でも 地図上のベルギーは
‪小さく見え

125
00:08:34,280 --> 00:08:36,840
‪ドイツは近いと思ったのです

126
00:08:38,600 --> 00:08:41,120
‪でも 諦めて戻っても―

127
00:08:42,840 --> 00:08:45,520
‪私には何もありません

128
00:08:47,680 --> 00:08:50,760
‪両親を捜そうと
‪決めたのだから―

129
00:08:51,320 --> 00:08:53,520
‪やり遂げるつもりでした

130
00:09:00,080 --> 00:09:03,360
‪村々には
‪破壊された跡がありました

131
00:09:06,920 --> 00:09:09,040
‪彼女が経験したのは

132
00:09:09,880 --> 00:09:11,680
‪ナチスから隠れ―

133
00:09:12,520 --> 00:09:14,600
‪一人で森に潜むこと

134
00:09:16,600 --> 00:09:18,320
‪食べ物を盗み―

135
00:09:18,960 --> 00:09:20,760
‪寒さに凍えること

136
00:09:20,840 --> 00:09:22,880
‪まるで悪夢です

137
00:09:24,600 --> 00:09:26,640
‪心に傷を負いました

138
00:09:31,680 --> 00:09:32,520
‪殺りく

139
00:09:35,600 --> 00:09:37,080
‪私が見たのは―

140
00:09:39,440 --> 00:09:40,600
‪死んだ人々

141
00:09:41,880 --> 00:09:44,720
‪とても絶望的な光景です

142
00:09:49,880 --> 00:09:52,440
‪両親との再会を夢に見ました

143
00:09:55,000 --> 00:09:58,760
‪だから戦争を避け
‪森に隠れたのです

144
00:10:00,880 --> 00:10:02,200
‪森にいた時

145
00:10:02,280 --> 00:10:06,760
‪人々は強制収容所に
‪送られていました

146
00:10:07,400 --> 00:10:09,920
‪町で起きていた惨事から―

147
00:10:10,840 --> 00:10:12,960
‪彼女は逃れられたのです

148
00:10:21,120 --> 00:10:23,400
‪一緒にいたのは鳥や花

149
00:10:24,080 --> 00:10:26,080
‪彼女の救いでした

150
00:10:28,480 --> 00:10:31,480
‪私は自然に溶け込みました

151
00:10:33,480 --> 00:10:36,440
‪動物たちとの暮らしは
‪すばらしい

152
00:10:38,720 --> 00:10:40,000
‪平和で―

153
00:10:40,680 --> 00:10:42,480
‪普通の暮らしです

154
00:10:43,120 --> 00:10:47,520
‪彼らは必要以上に
‪他の生き物を殺しません

155
00:10:48,560 --> 00:10:50,280
‪バランスが―

156
00:10:50,760 --> 00:10:51,920
‪完璧なのです

157
00:10:53,840 --> 00:10:55,680
‪テンプル･ベス･トーラ

158
00:10:55,760 --> 00:10:58,600
‪動物には言葉は不要です

159
00:11:00,520 --> 00:11:04,120
‪何も言わずに近くに座れば

160
00:11:04,640 --> 00:11:06,640
‪分かり合えるのです

161
00:11:07,920 --> 00:11:11,200
‪これは魅力的な本になると
‪思いました

162
00:11:12,320 --> 00:11:15,160
‪出版社

163
00:11:15,160 --> 00:11:16,720
‪出版社

164
00:11:15,160 --> 00:11:16,720
{\an8}１９９０年代前半

165
00:11:16,800 --> 00:11:17,400
{\an8}私は小さな出版社を
経営していました

166
00:11:17,400 --> 00:11:20,520
{\an8}私は小さな出版社を
経営していました
ジェーン･ダニエル

167
00:11:20,520 --> 00:11:20,960
{\an8}私は小さな出版社を
経営していました

168
00:11:21,800 --> 00:11:24,400
‪新しいネタを探していた時

169
00:11:24,880 --> 00:11:26,920
‪彼女の体験談を知り

170
00:11:27,000 --> 00:11:31,000
‪この話を もっと
‪世に広めたいと思いました

171
00:11:31,760 --> 00:11:34,800
‪“きっと大当たりする”

172
00:11:35,920 --> 00:11:37,760
‪“需要はある”と

173
00:11:38,240 --> 00:11:41,320
‪この話は意外な展開を
‪するからです

174
00:11:42,960 --> 00:11:46,680
‪ある時 農夫に捕まりました

175
00:11:46,760 --> 00:11:49,320
‪食べ物を盗んだからです

176
00:11:51,360 --> 00:11:53,480
‪私は恐怖で逃げました

177
00:11:54,120 --> 00:11:55,800
‪彼が追ってきます

178
00:11:56,360 --> 00:11:59,040
‪私は必死で走りました

179
00:12:03,400 --> 00:12:04,600
‪そして突然―

180
00:12:05,720 --> 00:12:09,320
‪誰かが見ているような
‪気配を感じました

181
00:12:13,000 --> 00:12:14,600
‪辺りを見回すと―

182
00:12:16,120 --> 00:12:19,480
‪威厳のある動物がいました

183
00:12:20,800 --> 00:12:23,440
‪大きな犬にも見えました

184
00:12:25,880 --> 00:12:27,360
‪オオカミです

185
00:12:27,440 --> 00:12:29,560
‪私は仲間が必要でした

186
00:12:32,680 --> 00:12:36,200
‪それはとても美しい灰色の
‪メスでした

187
00:12:37,840 --> 00:12:42,280
‪私は食べ物を取り出し
‪差し出しましたが

188
00:12:42,360 --> 00:12:43,840
‪食べません

189
00:12:47,800 --> 00:12:49,400
‪時間が必要でした

190
00:12:49,480 --> 00:12:52,680
‪私たちは しばらく
‪並んで歩きました

191
00:12:55,560 --> 00:12:58,920
‪オオカミの寛容さを
‪感じました

192
00:13:01,560 --> 00:13:04,760
‪そして芯の強さも見えました

193
00:13:07,640 --> 00:13:09,960
‪私たちは共に生きました

194
00:13:11,040 --> 00:13:12,880
‪彼女は私の母でした

195
00:13:14,680 --> 00:13:18,120
‪その後 オオカミの群れと
‪暮らしました

196
00:13:21,040 --> 00:13:23,760
‪どれくらい
‪一緒にいたでしょう

197
00:13:25,000 --> 00:13:28,000
‪彼らは私を
‪守ってくれました

198
00:13:29,720 --> 00:13:34,560
‪それは誰にも予測できない
‪話でした

199
00:13:35,280 --> 00:13:38,000
{\an8}驚くべき話です

200
00:13:39,120 --> 00:13:43,320
‪オオカミのエキスパート

201
00:13:44,360 --> 00:13:47,240
{\an8}マサチューセッツ州
イプスウィッチ
ウルフ･ホロウ

202
00:13:47,240 --> 00:13:48,200
{\an8}マサチューセッツ州
イプスウィッチ
ウルフ･ホロウ

203
00:13:47,240 --> 00:13:48,200
‪ミーシャのような人は
‪他にいません

204
00:13:48,200 --> 00:13:52,160
‪ミーシャのような人は
‪他にいません

205
00:13:53,200 --> 00:13:55,320
‪初めて彼女に会った時

206
00:13:55,400 --> 00:13:56,240
{\an8}〝彼女の魂は
動物に違いない〞

207
00:13:56,240 --> 00:13:58,200
{\an8}〝彼女の魂は
動物に違いない〞
ジョニ･ソフロン

208
00:13:58,200 --> 00:13:58,280
{\an8}ジョニ･ソフロン

209
00:13:58,280 --> 00:14:00,560
{\an8}ジョニ･ソフロン
そう思いました

210
00:14:00,560 --> 00:14:00,840
{\an8}そう思いました

211
00:14:02,960 --> 00:14:05,560
‪彼女は群れに入りましたが

212
00:14:05,640 --> 00:14:09,840
‪低いランクとして
‪扱われたそうです

213
00:14:10,320 --> 00:14:13,320
‪彼女は従順さを
‪アピールしました

214
00:14:13,400 --> 00:14:18,640
‪彼らと一緒にいるためには
‪そうする必要があったのです

215
00:14:23,320 --> 00:14:28,120
‪群れの中では
‪ボスが最初に食べるそうです

216
00:14:28,200 --> 00:14:31,240
{\an8}他のオオカミは
順番を待ちます

217
00:14:33,880 --> 00:14:36,520
‪上の者たちが食べ終わると

218
00:14:36,600 --> 00:14:41,560
‪彼女のそばに
‪かけらを置くのだそうです

219
00:14:47,040 --> 00:14:50,640
‪群れの食べる量は
‪一度に10キロです

220
00:14:51,480 --> 00:14:54,560
‪分け前は十分すぎるほど
‪ありました

221
00:14:54,640 --> 00:14:55,720
‪食べて

222
00:14:56,360 --> 00:14:58,840
‪夕食はそこにあるわよ

223
00:14:59,480 --> 00:15:02,000
‪私たちは親しくなりました

224
00:15:02,920 --> 00:15:06,200
‪彼女はよく ここへ来て―

225
00:15:06,280 --> 00:15:08,560
{\an8}肉を手で与えていました

226
00:15:11,160 --> 00:15:13,480
‪オオカミはミーシャを

227
00:15:13,560 --> 00:15:16,680
‪友達だと
‪思っていたと思います

228
00:15:18,520 --> 00:15:22,800
‪彼女は オオカミと
‪自然に一緒にいる感じで―

229
00:15:23,400 --> 00:15:26,520
‪群れの一員のようでした

230
00:15:37,080 --> 00:15:40,760
‪止まる理由がなくて
‪毎日 歩き続けました

231
00:15:42,960 --> 00:15:45,720
‪毎日毎日
‪何ヵ月も歩きました

232
00:15:50,200 --> 00:15:53,280
‪私は両親に会えると
‪思っていました

233
00:15:54,200 --> 00:15:58,280
‪子供の私が ここまで
‪生き延びたのだから

234
00:15:58,360 --> 00:16:03,200
‪両親も生き延びているに
‪違いないと思ったのです

235
00:16:05,560 --> 00:16:07,880
‪その信念が原動力でした

236
00:16:10,800 --> 00:16:13,840
‪これは道徳的な話だと
‪思いました

237
00:16:14,680 --> 00:16:18,360
‪純粋な子供と
‪邪悪なナチスとの戦いで―

238
00:16:18,920 --> 00:16:20,520
‪子供が勝つ話です

239
00:16:21,920 --> 00:16:24,120
‪神話的な要素もあります

240
00:16:26,040 --> 00:16:29,200
‪これを出版すれば 我が社は

241
00:16:29,280 --> 00:16:33,760
‪世界的な成功を収める
‪可能性がありました

242
00:16:34,840 --> 00:16:39,080
‪そこで ミーシャに
‪出版の意向を聞きました

243
00:16:39,800 --> 00:16:42,000
‪遠慮がちにです

244
00:16:45,520 --> 00:16:47,440
‪この体験を通して

245
00:16:48,360 --> 00:16:50,680
‪人を信用しなくなりました

246
00:16:52,320 --> 00:16:57,080
‪彼女が私の話に関心を持つ
‪理由はありませんでした

247
00:16:57,160 --> 00:17:01,880
‪私は財務関連の本しか
‪出版したことがないからです

248
00:17:03,880 --> 00:17:06,520
‪２年以上
‪拒否し続けましたが

249
00:17:06,600 --> 00:17:11,560
‪友人や地域の人々は
‪出版を勧めていました

250
00:17:12,560 --> 00:17:14,400
‪“次世代のために”と

251
00:17:12,560 --> 00:17:14,400
{\an8}〝プロローグ〞

252
00:17:14,480 --> 00:17:18,520
‪“今 振り返ってみると…”

253
00:17:19,680 --> 00:17:21,600
‪新たな地獄でした

254
00:17:33,000 --> 00:17:37,920
‪彼女にとって体験を話すのは
‪苦痛を伴うもので

255
00:17:38,000 --> 00:17:40,080
‪浄化作用のようでした

256
00:17:43,160 --> 00:17:48,160
‪事態は大きくなり
‪外国の出版社が次々と契約し

257
00:17:48,240 --> 00:17:51,240
‪翻訳権を
‪世界中に販売しました

258
00:17:54,960 --> 00:17:59,200
{\an8}そしてディズニーからも
話がありました

259
00:17:59,280 --> 00:18:01,480
{\an8}〝ぜひ版権が欲しい〞と

260
00:18:01,560 --> 00:18:06,160
{\an8}〝ハリウッド〞

261
00:18:06,240 --> 00:18:08,600
‪いわゆる“優良株”でした

262
00:18:08,680 --> 00:18:12,360
‪“オプラ”

263
00:18:15,480 --> 00:18:19,080
‪書籍は1997年４月に出版され

264
00:18:20,160 --> 00:18:22,800
‪オプラに依頼しました

265
00:18:22,880 --> 00:18:27,200
‪これは私の
‪好きなコーナーです

266
00:18:27,280 --> 00:18:31,200
‪当時 オプラに
‪本を紹介してもらうことは

267
00:18:31,280 --> 00:18:35,760
‪ミリオンセラーの
‪保証を得たも同然でした

268
00:18:35,840 --> 00:18:38,080
‪では また１ヵ月後に

269
00:18:38,160 --> 00:18:40,040
‪彼女は興味を持ち…

270
00:18:40,120 --> 00:18:40,960
‪いい本ね

271
00:18:41,040 --> 00:18:43,680
‪それは すごいことでした

272
00:18:43,760 --> 00:18:49,000
‪私たちは この本は
‪バカ売れすると考えました

273
00:18:49,080 --> 00:18:51,120
{\an8}〝ウルフ･ホロウ〞

274
00:18:51,120 --> 00:18:52,760
{\an8}〝ウルフ･ホロウ〞

275
00:18:51,120 --> 00:18:52,760
‪オプラがミーシャの本を
‪紹介するので

276
00:18:52,760 --> 00:18:55,080
‪オプラがミーシャの本を
‪紹介するので

277
00:18:55,160 --> 00:18:59,040
‪彼女がオオカミと
‪触れ合うのを撮影したいと

278
00:18:59,120 --> 00:19:02,400
{\an8}ジェーンに言われました

279
00:19:03,200 --> 00:19:05,040
{\an8}私は快諾しました

280
00:19:05,120 --> 00:19:07,480
‪“オプラの番組
‪ウルフ･ホロウで撮影”

281
00:19:13,680 --> 00:19:17,800
‪囲いに入る前に
‪ミーシャに言いました

282
00:19:17,880 --> 00:19:22,320
{\an8}〝とても大きなオスで
名前はペトロ〞

283
00:19:26,200 --> 00:19:31,240
‪入ったのはミーシャだけで
‪音響の人はフェンス越しです

284
00:19:35,880 --> 00:19:39,360
‪彼女は しゃがんで
‪チーズをやりました

285
00:19:39,440 --> 00:19:41,600
‪とても親しそうにね

286
00:19:44,640 --> 00:19:46,080
‪全て順調で

287
00:19:46,160 --> 00:19:49,960
‪オオカミは前足を
‪彼女の肩に載せました

288
00:19:52,480 --> 00:19:54,600
‪肩に足をかけたペトロは

289
00:19:54,680 --> 00:19:57,400
‪ミーシャより
‪大きかったのです

290
00:19:57,880 --> 00:20:01,600
‪そして突然 オオカミが
‪大きく口を開け…

291
00:20:05,120 --> 00:20:08,320
‪彼女の頭を口に入れました

292
00:20:08,840 --> 00:20:10,040
‪優しくです

293
00:20:11,160 --> 00:20:12,680
‪牙はこめかみに

294
00:20:14,160 --> 00:20:16,120
‪怖くありませんでした

295
00:20:17,040 --> 00:20:20,360
‪あんな子がいると
‪知りませんでした

296
00:20:20,920 --> 00:20:24,760
‪それはしばらく続き
‪皆 息を止めました

297
00:20:25,320 --> 00:20:28,240
{\an8}プロデューサーは
驚いていました

298
00:20:30,120 --> 00:20:34,000
‪そして それは
‪あっという間に終わりました

299
00:20:35,000 --> 00:20:38,080
‪ミーシャは
‪遠吠(とおぼ)‪えを始めました

300
00:20:40,000 --> 00:20:42,360
‪思い出すと鳥肌が立ちます

301
00:20:42,440 --> 00:20:46,000
‪すると
‪囲いのずっと奥から―

302
00:20:46,680 --> 00:20:47,640
‪声が…

303
00:20:50,120 --> 00:20:52,280
‪遠吠えが聞こえたのです

304
00:20:53,520 --> 00:20:56,360
{\an8}彼女が吠えると
返ってきます

305
00:21:00,680 --> 00:21:02,720
‪絆が見えました

306
00:21:02,800 --> 00:21:06,280
‪オオカミと人間との間の
‪絆です

307
00:21:10,000 --> 00:21:13,520
‪衝撃的な瞬間を目撃しました

308
00:21:15,400 --> 00:21:20,600
‪興味深い映像が撮れたので
‪いい番組になると思いました

309
00:21:20,680 --> 00:21:25,400
‪次に彼女は シカゴの
‪スタジオに行きました

310
00:21:26,480 --> 00:21:29,080
‪全て順調に進んでいました

311
00:21:30,200 --> 00:21:34,720
{\an8}でも 二人の間に
緊張が見え始めました

312
00:21:37,160 --> 00:21:40,080
‪だんだん
‪不快になっていきました

313
00:21:41,400 --> 00:21:43,240
‪本はあまり売れず

314
00:21:43,320 --> 00:21:47,520
‪ミーシャ夫妻は
‪財政難に陥ったのです

315
00:21:48,480 --> 00:21:51,440
‪隣人

316
00:21:51,520 --> 00:21:53,680
{\an8}彼女は家財道具を
売り始め

317
00:21:53,680 --> 00:21:55,240
{\an8}彼女は家財道具を
売り始め
パット･カニンガム

318
00:21:55,240 --> 00:21:55,320
{\an8}パット･カニンガム

319
00:21:55,320 --> 00:21:58,120
{\an8}パット･カニンガム
私は 申し訳ない
気持ちになりました

320
00:21:58,120 --> 00:21:59,400
{\an8}私は 申し訳ない
気持ちになりました

321
00:22:01,400 --> 00:22:03,640
‪彼女は言い続けました

322
00:22:03,720 --> 00:22:07,480
‪“お金がない”
‪“ジェーンはよくない”と

323
00:22:09,600 --> 00:22:10,960
‪悲しかったです

324
00:22:11,040 --> 00:22:15,080
‪そして ミーシャは
‪うちに来て言いました

325
00:22:16,040 --> 00:22:18,680
‪“テレビに
‪出たくなかった”と

326
00:22:20,160 --> 00:22:23,440
‪“信じられない”と
‪私は言いました

327
00:22:24,480 --> 00:22:27,400
‪彼女は突然
‪拒絶しはじめたのです

328
00:22:27,960 --> 00:22:32,520
‪電話も返さず
‪次々と言い訳を作ります

329
00:22:32,600 --> 00:22:34,920
‪“行きたくない”
‪“不便だ”

330
00:22:35,000 --> 00:22:37,640
‪“動物の世話がある”と

331
00:22:40,400 --> 00:22:44,520
‪私は腹を立てたり
‪不安になったりしました

332
00:22:45,280 --> 00:22:48,960
‪私の夫は
‪何度も彼女に言いました

333
00:22:49,040 --> 00:22:52,440
‪“生存者に
‪そんな態度を取るな”と

334
00:22:56,560 --> 00:22:58,560
‪“オプラの番組よ”

335
00:22:58,640 --> 00:23:02,960
‪“ペットシッターを
‪探して”と言いましたが

336
00:23:03,040 --> 00:23:03,880
‪嫌だと

337
00:23:07,480 --> 00:23:10,880
‪このことで
‪嫌な思い出が蘇り

338
00:23:11,520 --> 00:23:13,960
‪悪夢に苦しみました

339
00:23:16,240 --> 00:23:21,040
‪“ミリオンセラーになる”と
‪手紙も書きました

340
00:23:21,640 --> 00:23:23,280
‪でも拒絶の嵐です

341
00:23:25,280 --> 00:23:26,920
‪どんな著者も

342
00:23:27,000 --> 00:23:31,160
‪喜んで飛びつくのに
‪彼女は変だと思いました

343
00:23:34,040 --> 00:23:35,360
‪結局 破談です

344
00:23:39,200 --> 00:23:40,680
‪出版の１年後

345
00:23:40,760 --> 00:23:44,760
‪私の家に
‪大きな包みが届きました

346
00:23:45,520 --> 00:23:48,400
‪ミーシャが私を訴えたのです

347
00:23:49,040 --> 00:23:50,480
‪驚きました

348
00:23:50,560 --> 00:23:54,480
‪他の国からも
‪オファーを断られました

349
00:23:56,000 --> 00:23:58,800
‪訴訟を
‪抱えてしまったからです

350
00:24:03,520 --> 00:24:06,520
‪ミーシャと初めて会った時

351
00:24:06,600 --> 00:24:09,360
‪この訴訟に
‪義務感を覚えました

352
00:24:10,960 --> 00:24:15,200
‪弁護士

353
00:24:15,280 --> 00:24:17,000
{\an8}彼女の件について
不適切で不法なことが

354
00:24:17,000 --> 00:24:19,280
{\an8}彼女の件について
不適切で不法なことが
ラモーナ･ハンブリン

355
00:24:19,280 --> 00:24:19,360
{\an8}ラモーナ･ハンブリン

356
00:24:19,360 --> 00:24:21,240
{\an8}ラモーナ･ハンブリン
行われたのは明白です

357
00:24:21,240 --> 00:24:23,160
{\an8}行われたのは明白です

358
00:24:23,920 --> 00:24:27,920
‪彼女の望みは
‪版権を彼女に返し

359
00:24:28,000 --> 00:24:33,360
‪本の売り上げの印税を
‪全て彼女が得ることです

360
00:24:34,440 --> 00:24:39,560
‪ジェーンは私の人生を
‪利用しようとしたのです

361
00:24:40,560 --> 00:24:43,920
‪この件を引き受けた時
‪両者とも

362
00:24:44,000 --> 00:24:46,600
‪怒りと恨みが大きすぎて―

363
00:24:47,440 --> 00:24:50,520
‪交渉の余地は
‪ありませんでした

364
00:24:51,680 --> 00:24:55,360
‪和解はせず
‪裁判になるのは明らかでした

365
00:24:56,480 --> 00:25:01,160
‪ミドルセックス最高裁判所
‪2001年８月

366
00:25:01,800 --> 00:25:05,520
‪法廷はドラマで
‪見るのと同じで―

367
00:25:06,120 --> 00:25:08,880
{\an8}空気が
張り詰めていました

368
00:25:12,600 --> 00:25:14,400
{\an8}お金の話が出ました

369
00:25:17,240 --> 00:25:19,040
‪ジェーンの会社は

370
00:25:19,120 --> 00:25:22,400
‪タークス･カイコス諸島に
‪ありました

371
00:25:22,960 --> 00:25:26,080
‪海外からの印税は
‪彼女の口座に入り

372
00:25:26,160 --> 00:25:30,120
‪ミーシャには 直接
‪入らなかったのです

373
00:25:34,560 --> 00:25:38,960
‪彼女に印税を支払った
‪証拠書類があり

374
00:25:39,040 --> 00:25:42,360
‪支払いの済んだ小切手も
‪処理しました

375
00:25:42,440 --> 00:25:46,680
‪彼女の証言に反論できる
‪書類はそろっていたので

376
00:25:47,320 --> 00:25:49,520
‪彼女はウソを言えません

377
00:25:49,600 --> 00:25:53,240
‪陪審員は
‪彼女に同情していました

378
00:25:57,440 --> 00:25:59,640
‪固定観念があったのです

379
00:25:59,720 --> 00:26:02,720
‪彼女はホロコーストの
‪生存者で

380
00:26:02,800 --> 00:26:05,080
‪著書はその体験談だと

381
00:26:05,160 --> 00:26:10,960
‪陪審員は皆 本の内容に
‪入れ込んでいました

382
00:26:12,880 --> 00:26:14,600
‪ミーシャは生き証人です

383
00:26:16,200 --> 00:26:19,080
‪私は本の中で生きています

384
00:26:19,160 --> 00:26:20,560
‪私の人生です

385
00:26:24,720 --> 00:26:27,000
‪私は怪物扱いでした

386
00:26:28,000 --> 00:26:29,600
‪先行き不安でした

387
00:26:33,120 --> 00:26:36,560
‪彼女は好戦的で
‪やりたい放題でした

388
00:26:38,480 --> 00:26:41,600
‪10日間の裁判は
‪とても厳しく

389
00:26:42,240 --> 00:26:45,520
‪裁判官が物証について
‪追及してきます

390
00:26:49,320 --> 00:26:52,760
‪陪審員は
‪ミーシャに味方しました

391
00:26:53,320 --> 00:26:56,600
‪評決は 満場一致で
‪私の負けでした

392
00:26:57,360 --> 00:27:00,480
{\an8}賠償額を聞いて
驚きました

393
00:27:00,560 --> 00:27:02,480
‪2250万ドルです

394
00:27:02,560 --> 00:27:04,600
‪大変な額でした

395
00:27:09,480 --> 00:27:13,600
‪私は楽観的ですが
‪これは こたえました

396
00:27:13,680 --> 00:27:15,440
{\an8}衝撃でした

397
00:27:16,600 --> 00:27:18,600
{\an8}冗談かと思いました

398
00:27:23,520 --> 00:27:26,880
‪賠償金額は
‪ジェーンの証言に基づき

399
00:27:26,960 --> 00:27:29,280
‪決められました

400
00:27:30,240 --> 00:27:33,920
‪オプラやディズニーと
‪契約したと

401
00:27:34,000 --> 00:27:37,680
‪ジェーンが証言したことで

402
00:27:37,760 --> 00:27:41,440
‪金額がつり上がって
‪いったのです

403
00:27:42,200 --> 00:27:46,680
‪この本で得られる金額を
‪はるかに超えています

404
00:27:47,880 --> 00:27:49,760
‪皆が注目しました

405
00:27:50,320 --> 00:27:52,120
‪大きな判決ですから

406
00:27:54,600 --> 00:27:56,920
‪ディズニーもオプラも失敗

407
00:27:57,000 --> 00:27:58,800
‪大金も稼げない

408
00:28:00,040 --> 00:28:02,240
‪八方ふさがりです

409
00:28:03,200 --> 00:28:05,880
‪彼女は残酷な搾取者です

410
00:28:07,280 --> 00:28:10,120
‪私の人生は
‪崩壊していきました

411
00:28:22,600 --> 00:28:26,720
‪裁判後は
‪最低の人生になりました

412
00:28:28,040 --> 00:28:31,720
‪その後ＰＴＳＤで
‪セラピーにも通い

413
00:28:32,520 --> 00:28:34,480
‪不眠症にもなりました

414
00:28:35,040 --> 00:28:37,200
‪何とか生きていたのです

415
00:28:37,760 --> 00:28:41,520
‪出版社は潰れ
‪版権もはく奪されました

416
00:28:42,880 --> 00:28:44,960
‪人生が崩壊したのです

417
00:28:46,000 --> 00:28:46,400
{\an8}協力して
本の宣伝と出版を…

418
00:28:46,400 --> 00:28:48,680
{\an8}協力して
本の宣伝と出版を…

419
00:28:46,400 --> 00:28:48,680
‪私は事後分析を
‪行うことにし

420
00:28:48,680 --> 00:28:48,760
‪私は事後分析を
‪行うことにし

421
00:28:48,760 --> 00:28:49,000
‪私は事後分析を
‪行うことにし

422
00:28:48,760 --> 00:28:49,000
{\an8}口論と話し合いを
繰り返し…

423
00:28:49,000 --> 00:28:49,080
{\an8}口論と話し合いを
繰り返し…

424
00:28:49,080 --> 00:28:51,480
{\an8}口論と話し合いを
繰り返し…

425
00:28:49,080 --> 00:28:51,480
‪１つずつ丁寧に見ました

426
00:28:51,560 --> 00:28:55,520
‪弁護士のオフィスで
‪記録を精査しましたが

427
00:28:55,520 --> 00:28:55,680
‪弁護士のオフィスで
‪記録を精査しましたが

428
00:28:55,520 --> 00:28:55,680
{\an8}電話も返さず
会議にも出なかった

429
00:28:55,680 --> 00:28:55,760
{\an8}電話も返さず
会議にも出なかった

430
00:28:55,760 --> 00:28:58,560
{\an8}電話も返さず
会議にも出なかった

431
00:28:55,760 --> 00:28:58,560
‪何か見つかるかは
‪不明でした

432
00:28:59,440 --> 00:29:02,760
‪ミーシャの銀行口座の
‪記録書類に

433
00:29:02,840 --> 00:29:05,360
‪彼女の署名がありました

434
00:29:07,400 --> 00:29:09,080
{\an8}そこには―

435
00:29:09,680 --> 00:29:10,640
{\an8}〝誕生日
１９３７年５月12日
出生地　エテルベーク〞

436
00:29:10,640 --> 00:29:14,040
{\an8}〝誕生日
１９３７年５月12日
出生地　エテルベーク〞
誕生日と出生地が
書かれていました

437
00:29:14,040 --> 00:29:14,120
{\an8}〝誕生日
１９３７年５月12日
出生地　エテルベーク〞

438
00:29:14,120 --> 00:29:15,360
{\an8}〝誕生日
１９３７年５月12日
出生地　エテルベーク〞
母親の旧姓もです

439
00:29:15,360 --> 00:29:16,040
{\an8}母親の旧姓もです

440
00:29:16,120 --> 00:29:17,880
{\an8}〝ドンヴィル〞

441
00:29:17,960 --> 00:29:21,120
‪それを見て分かりました

442
00:29:25,520 --> 00:29:28,960
‪彼女は自分の出自を
‪知っているのです

443
00:29:30,560 --> 00:29:32,280
‪母親の名字もです

444
00:29:32,880 --> 00:29:36,160
‪戦争でその情報は
‪失われたはずでした

445
00:29:37,680 --> 00:29:39,160
‪これは妙です

446
00:29:41,440 --> 00:29:45,800
‪私に言わなかったことが
‪あったのです

447
00:29:47,120 --> 00:29:48,960
‪他にもウソを？

448
00:29:50,440 --> 00:29:52,440
‪裁判にやられました

449
00:29:54,480 --> 00:29:58,080
‪人生を取り戻したいと
‪思いました

450
00:30:00,600 --> 00:30:05,720
‪彼女のウソを証明できれば
‪判決を覆せます

451
00:30:13,240 --> 00:30:16,120
‪日の短い冬のある日

452
00:30:16,680 --> 00:30:19,120
‪私は台所に立ち 考えました

453
00:30:19,760 --> 00:30:22,600
‪“何とかしなければ”

454
00:30:26,000 --> 00:30:28,920
‪そして 全てを
‪思い返しました

455
00:30:29,000 --> 00:30:32,160
‪彼女と会った経緯や
‪その後進めた話

456
00:30:32,240 --> 00:30:33,880
‪訴訟のことなど

457
00:30:34,400 --> 00:30:38,920
‪そこで ブログを書こうと
‪思い立ちました

458
00:30:39,520 --> 00:30:42,200
‪彼女の体験談の回想録です

459
00:30:43,640 --> 00:30:46,200
‪きっと誰かが読んでくれます

460
00:30:46,760 --> 00:30:48,200
‪賭けでした

461
00:30:50,760 --> 00:30:55,480
‪翌朝 パソコンを開くと
‪メールが来ていました

462
00:30:55,960 --> 00:30:57,240
‪そこには―

463
00:30:58,680 --> 00:31:03,160
‪“真実を見つける手助けが
‪できます”とありました

464
00:31:03,680 --> 00:31:07,400
‪系図学者

465
00:31:08,480 --> 00:31:13,600
‪数ある写真を基に
‪ミーシャの年表を作りました

466
00:31:14,840 --> 00:31:16,160
‪まず本の写真

467
00:31:16,240 --> 00:31:20,120
‪そして ネットにある写真を
‪集めました

468
00:31:21,280 --> 00:31:23,960
‪彼女の人生を想像できました

469
00:31:24,840 --> 00:31:26,680
‪正体を知りたかった

470
00:31:27,920 --> 00:31:31,680
{\an8}私の人生を壊したのは
どんな人？

471
00:31:32,800 --> 00:31:33,880
{\an8}あらゆる情報を
得るために

472
00:31:33,880 --> 00:31:36,200
{\an8}あらゆる情報を
得るために
シャロン･サージェント

473
00:31:36,200 --> 00:31:36,280
{\an8}シャロン･サージェント

474
00:31:36,280 --> 00:31:37,320
{\an8}シャロン･サージェント
全ての写真を
分析しました

475
00:31:37,320 --> 00:31:39,760
{\an8}全ての写真を
分析しました

476
00:31:41,680 --> 00:31:46,360
{\an8}最初の手掛かりは
ミーシャが７歳の時

477
00:31:46,440 --> 00:31:48,760
‪養子に行った時です

478
00:31:49,840 --> 00:31:52,800
‪英語版の本には
‪ひと続きの写真が

479
00:31:52,880 --> 00:31:56,160
‪掲載されていました

480
00:31:56,240 --> 00:32:00,080
‪それらは養子縁組の時に
‪撮られたものです

481
00:32:00,160 --> 00:32:04,720
‪“これは７歳？”

482
00:32:05,920 --> 00:32:08,040
‪私は言いました

483
00:32:08,680 --> 00:32:11,360
‪“７歳に見えない”と

484
00:32:11,440 --> 00:32:12,040
{\an8}〝１９４１年春
７歳？〞　

485
00:32:12,040 --> 00:32:14,800
{\an8}〝１９４１年春
７歳？〞　
どう見ても３～４歳です

486
00:32:14,880 --> 00:32:16,960
{\an8}リボンや服が
幼児らしく

487
00:32:17,040 --> 00:32:19,280
{\an8}頬もふくよかです

488
00:32:19,920 --> 00:32:21,360
‪何かが変でした

489
00:32:22,840 --> 00:32:25,240
‪“エルネストとマルト”

490
00:32:25,800 --> 00:32:28,800
‪次に見た写真に
‪写っていたのは

491
00:32:28,880 --> 00:32:33,000
‪ミーシャによると
‪養祖父母とのことでした

492
00:32:33,560 --> 00:32:37,320
‪養祖父は
‪純朴な農夫だそうです

493
00:32:39,040 --> 00:32:44,400
‪でも 彼の指には
‪マニキュアが施されており

494
00:32:44,480 --> 00:32:47,960
{\an8}農夫の指には
見えませんでした
〝マニキュアを
塗った指〞

495
00:32:48,040 --> 00:32:51,040
{\an8}また 彼は
指輪をしていましたが

496
00:32:51,640 --> 00:32:54,360
{\an8}農夫が
選ばないようなものです

497
00:32:55,680 --> 00:32:58,680
{\an8}また 二人が
抱いている小さな犬は

498
00:32:58,760 --> 00:33:01,480
{\an8}農場の犬のようには
見えません

499
00:33:02,040 --> 00:33:04,080
‪何か変だと思いました

500
00:33:05,640 --> 00:33:06,720
{\an8}次に仏語版と英語版の
書籍を比べました

501
00:33:06,720 --> 00:33:09,880
{\an8}次に仏語版と英語版の
書籍を比べました
〝仏語版　ヴァッレ〞

502
00:33:09,880 --> 00:33:10,320
{\an8}〝仏語版　ヴァッレ〞

503
00:33:10,400 --> 00:33:14,280
{\an8}〝英語版
ド･ワーイル〞
名前と地名と日付を
比較したのです

504
00:33:14,280 --> 00:33:14,720
{\an8}〝英語版
ド･ワーイル〞

505
00:33:14,800 --> 00:33:16,720
‪致命傷がありました

506
00:33:18,040 --> 00:33:19,680
‪シャロンは

507
00:33:19,760 --> 00:33:23,960
‪ミーシャの名前が
‪仏語版と英語版では

508
00:33:24,040 --> 00:33:26,600
‪違うと言ったのです

509
00:33:27,720 --> 00:33:30,920
{\an8}英語版に
書かれているのは

510
00:33:31,000 --> 00:33:33,840
{\an8}養父母の名字
〝ド･ワーイル〞

511
00:33:35,840 --> 00:33:38,720
‪シャロンが見た仏語版では

512
00:33:38,800 --> 00:33:42,520
‪“ヴァッレ”と
‪名付けられたとありました

513
00:33:42,600 --> 00:33:44,120
{\an8}〝新しい名前〞

514
00:33:44,200 --> 00:33:45,840
‪なぜ違う？

515
00:33:47,800 --> 00:33:50,160
{\an8}名前や写真などに

516
00:33:50,240 --> 00:33:53,120
{\an8}相違点が
たくさんありました

517
00:33:56,640 --> 00:33:57,880
‪変でした

518
00:33:58,400 --> 00:33:59,880
‪本当に怪しい

519
00:34:01,080 --> 00:34:02,640
‪必要ならお水を飲んで
‪リラックスしてください

520
00:34:02,640 --> 00:34:05,440
‪必要ならお水を飲んで
‪リラックスしてください

521
00:34:02,640 --> 00:34:05,440
{\an8}〝ミーシャの
インタビュー〞

522
00:34:05,440 --> 00:34:06,720
{\an8}〝ミーシャの
インタビュー〞

523
00:34:07,720 --> 00:34:13,920
‪もし彼女の話が本当で
‪私が疑っているとしたら―

524
00:34:14,720 --> 00:34:16,760
‪残酷なことです

525
00:34:17,920 --> 00:34:19,880
‪真実を語る人を疑い

526
00:34:19,960 --> 00:34:22,680
‪ひどい体験をした人に

527
00:34:22,760 --> 00:34:26,240
‪“信じられない”と言うのは
‪残酷です

528
00:34:26,320 --> 00:34:30,640
‪もし そうなら
‪その人を傷つけてしまいます

529
00:34:31,360 --> 00:34:35,680
‪一方 相違がありすぎるとも
‪思いました

530
00:34:37,360 --> 00:34:41,680
‪事実でないことを言うのは
‪正気じゃありません

531
00:34:41,760 --> 00:34:46,160
‪心の傷のせいで 現実を
‪受け止められないのかも

532
00:34:47,080 --> 00:34:49,400
‪それも憶測ですけれどね

533
00:34:50,480 --> 00:34:52,520
‪真実を知るため―

534
00:34:53,760 --> 00:34:56,240
‪ベルギーに行きました

535
00:34:58,760 --> 00:35:01,480
{\an8}ベルギー
ブリュッセル

536
00:35:01,960 --> 00:35:05,640
‪シャロンの知人に
‪系図学者がいました

537
00:35:05,720 --> 00:35:08,720
‪彼女もホロコーストの
‪生存者です

538
00:35:10,160 --> 00:35:14,560
‪出身地は ミーシャが
‪住んでいた場所の近くでした

539
00:35:23,560 --> 00:35:27,960
‪私は “隠された子供たち”の
‪一人でした

540
00:35:28,640 --> 00:35:32,520
‪ホロコーストの生存者

541
00:35:35,160 --> 00:35:38,280
‪私はカトリックの学校へ行き

542
00:35:38,360 --> 00:35:43,280
‪模範的なベルギーの
‪子供になりました

543
00:35:45,080 --> 00:35:49,760
‪私の両親に何が起きたのか
‪誰も話してくれず

544
00:35:50,360 --> 00:35:52,320
‪何も知りませんでした

545
00:35:53,800 --> 00:35:56,520
‪何の記憶もないのです

546
00:36:02,920 --> 00:36:08,840
‪40歳くらいの時に
‪神経衰弱になりました

547
00:36:11,720 --> 00:36:17,160
‪それで 自分と両親
‪そして家族に何が起きたのか

548
00:36:17,240 --> 00:36:17,560
{\an8}知りたくなったのです

549
00:36:17,560 --> 00:36:19,960
{\an8}知りたくなったのです
イヴリン･ヘンデル

550
00:36:19,960 --> 00:36:20,040
{\an8}イヴリン･ヘンデル

551
00:36:20,040 --> 00:36:22,120
{\an8}イヴリン･ヘンデル
私は調査を始めました

552
00:36:22,120 --> 00:36:22,800
{\an8}私は調査を始めました

553
00:36:25,880 --> 00:36:30,360
‪私の父がアウシュビッツに
‪送られたのは

554
00:36:30,440 --> 00:36:32,600
‪1942年９月でした

555
00:36:37,600 --> 00:36:42,400
‪母がブリュッセルで
‪逮捕されたのは 10月

556
00:36:43,240 --> 00:36:45,760
‪そしてアウシュビッツに

557
00:36:49,680 --> 00:36:52,200
‪もう戻らないと
‪言われました

558
00:37:05,360 --> 00:37:08,480
‪私はアウシュビッツに
‪行きました

559
00:37:08,880 --> 00:37:13,480
{\an8}〝働けば自由になれる〞

560
00:37:13,480 --> 00:37:15,280
{\an8}〝働けば自由になれる〞

561
00:37:13,480 --> 00:37:15,280
‪収容所跡を見ましたが―

562
00:37:15,280 --> 00:37:16,240
‪収容所跡を見ましたが―

563
00:37:17,680 --> 00:37:21,640
‪魂の痕跡は
‪感じられませんでした

564
00:37:28,080 --> 00:37:31,480
‪ガス室は爆破されていました

565
00:37:35,160 --> 00:37:39,840
‪追悼のヤールツァイト
‪キャンドルがあり

566
00:37:41,360 --> 00:37:47,080
‪ガス室の犠牲者のために
‪火がともされていました

567
00:37:50,520 --> 00:37:53,560
‪帰る前に 枯れた花の中に

568
00:37:53,640 --> 00:37:57,520
‪ダビデの星を置きました

569
00:38:00,160 --> 00:38:02,760
‪他に置くべき場所が―

570
00:38:04,640 --> 00:38:05,880
‪なかったのです

571
00:38:08,080 --> 00:38:10,920
‪遺跡には置けませんでした

572
00:38:13,760 --> 00:38:16,440
‪私は小さな池に―

573
00:38:17,200 --> 00:38:18,560
‪決めました

574
00:38:19,800 --> 00:38:21,520
‪花を浮かべました

575
00:38:24,760 --> 00:38:27,520
‪その時 ようやく…

576
00:38:32,000 --> 00:38:33,000
‪すみません

577
00:38:34,000 --> 00:38:35,200
‪ごめんなさい

578
00:38:44,400 --> 00:38:47,160
‪両親の魂を弔えたと思います

579
00:38:48,040 --> 00:38:51,120
‪祖母といとこの魂もです

580
00:39:08,120 --> 00:39:13,200
‪イヴリンの境遇は
‪ミーシャと似ていたので

581
00:39:13,280 --> 00:39:17,120
‪調査を依頼するのに
‪最適な人でした

582
00:39:21,000 --> 00:39:25,160
‪仏語版では養父母の名字は
‪“ヴァッレ”ですが

583
00:39:25,720 --> 00:39:30,520
‪英語版では“ド･ワーイル”と
‪なっています

584
00:39:31,920 --> 00:39:35,160
‪ベルギー王立図書館

585
00:39:35,640 --> 00:39:38,280
‪名前の相違を確認するため

586
00:39:38,360 --> 00:39:44,920
‪イヴリンは1930～1940年代の
‪市の記録を調べました

587
00:39:47,920 --> 00:39:50,080
{\an8}私は３日以上かけて

588
00:39:50,160 --> 00:39:53,600
{\an8}ド･ワーイルと
ヴァッレを捜しました

589
00:39:59,840 --> 00:40:03,800
‪電話帳にヴァッレは
‪ありませんでした

590
00:40:03,880 --> 00:40:06,000
‪存在しない名前です

591
00:40:12,200 --> 00:40:14,000
{\an8}ド･ワーイルはあります

592
00:40:15,040 --> 00:40:19,640
{\an8}その名前を持つ人は
たくさんいました

593
00:40:22,120 --> 00:40:26,200
‪仏語版はベルギーでも
‪販売されました

594
00:40:26,280 --> 00:40:28,920
‪もしミーシャの話がウソなら

595
00:40:29,720 --> 00:40:34,160
‪仏語版に本当の名前を
‪載せるわけにはいきません

596
00:40:35,320 --> 00:40:39,520
‪その家族を知る人がいる
‪可能性があるからです

597
00:40:41,320 --> 00:40:45,400
‪ミーシャの素性を
‪知っている人がいるかも

598
00:40:46,760 --> 00:40:51,240
‪フランスとベルギーで
‪名前をド･ワーイルから

599
00:40:51,320 --> 00:40:53,680
‪ヴァッレに変えたのは

600
00:40:53,760 --> 00:40:56,600
‪何かを隠している証拠です

601
00:40:58,760 --> 00:41:03,840
‪シャロンと私は
‪この話の‪信憑性(しんぴょうせい)‪を疑いました

602
00:41:09,280 --> 00:41:13,600
‪この頃 版権はフランスの
‪出版社に移り

603
00:41:13,680 --> 00:41:16,280
‪20言語に翻訳されました

604
00:41:17,160 --> 00:41:19,680
‪欧州ではベストセラーとなり

605
00:41:19,760 --> 00:41:23,840
‪彼女は仏語圏で子供たちに
‪講演をしていました

606
00:41:25,480 --> 00:41:26,840
‪〈2005年〉

607
00:41:27,720 --> 00:41:30,680
‪〈私は心理学者として―〉

608
00:41:31,480 --> 00:41:33,280
‪〈携わりました〉

609
00:41:34,120 --> 00:41:37,840
‪〈小さな子供が
‪冒険をした話を〉

610
00:41:37,920 --> 00:41:41,640
‪〈書籍にする
‪プロジェクトです〉

611
00:41:42,280 --> 00:41:45,520
‪教師

612
00:41:46,480 --> 00:41:49,640
‪〈プロジェクトは
‪大きくなり〉

613
00:41:49,720 --> 00:41:52,040
‪〈展示会も開かれました〉

614
00:41:53,680 --> 00:41:53,880
‪〈そして彼女をベルギーに
‪連れていく予定でした〉

615
00:41:53,880 --> 00:41:58,320
‪〈そして彼女をベルギーに
‪連れていく予定でした〉

616
00:41:53,880 --> 00:41:58,320
{\an8}マリ＝クレール･モマー

617
00:42:01,400 --> 00:42:04,480
‪〈彼女が
‪列車から降りる姿は〉

618
00:42:05,040 --> 00:42:08,800
‪〈とても印象的でした〉

619
00:42:11,880 --> 00:42:14,000
‪〈彼女は青い服を着て―〉

620
00:42:16,240 --> 00:42:20,920
‪〈きらびやかな
‪カナリアのようでした〉

621
00:42:24,640 --> 00:42:29,080
‪〈そして大きな
‪スーツケースが３つ〉

622
00:42:30,280 --> 00:42:36,680
‪〈私に向かって歩いてくる
‪彼女は輝いていました〉

623
00:42:36,760 --> 00:42:41,360
‪〈彼女はとても
‪生き生きとしていて〉

624
00:42:41,440 --> 00:42:46,000
‪〈人懐こく
‪おおらかな人でした〉

625
00:42:48,720 --> 00:42:54,600
‪〈でも 展示会場に入った時
‪泣き崩れてしまったのです〉

626
00:42:57,080 --> 00:43:02,200
‪〈展示会のことは
‪聞かされていなかったので〉

627
00:43:02,280 --> 00:43:06,480
‪〈感動して
‪号泣してしまいました〉

628
00:43:09,280 --> 00:43:12,520
{\an8}〈彼女はとても
喜んでいました〉

629
00:43:13,040 --> 00:43:18,440
‪〈でも 悲しみが
‪あふれてしまったようで〉

630
00:43:18,520 --> 00:43:21,640
‪〈彼女は
‪ずっと泣いていました〉

631
00:43:23,000 --> 00:43:25,240
‪〈とても感動的でした〉

632
00:43:25,880 --> 00:43:29,480
‪〈彼女の話に
‪衝撃を受けました〉

633
00:43:29,560 --> 00:43:34,520
‪〈彼女に少しでも
‪喜びを与えてあげたいです〉

634
00:43:35,240 --> 00:43:39,920
‪〈私たちの創造性や勇気も
‪分け与えたい〉

635
00:43:40,520 --> 00:43:42,480
‪〈ここに表しました〉

636
00:43:43,120 --> 00:43:48,440
‪本の中で 彼女は両親と共に
‪逮捕されたと言っています

637
00:43:49,600 --> 00:43:54,520
‪そして 両親の名前は
‪ルーベンとゲルーシャ

638
00:43:55,200 --> 00:43:57,240
{\an8}シャロンは次に

639
00:43:57,320 --> 00:44:00,680
{\an8}ナチスの記録を
調べました

640
00:44:00,760 --> 00:44:04,880
‪彼らが同時に連行された
‪記録があるか

641
00:44:04,960 --> 00:44:07,480
‪調べることにしたのです

642
00:44:13,320 --> 00:44:16,760
‪連行者リストを調べましたが

643
00:44:17,560 --> 00:44:20,680
‪その名前の夫婦は
‪いませんでした

644
00:44:21,560 --> 00:44:24,000
‪〈両親が恋しかった〉

645
00:44:26,160 --> 00:44:29,240
‪〈私の顔は
‪泥だらけになり―〉

646
00:44:30,800 --> 00:44:33,720
‪〈夜は寒くて叫びました〉

647
00:44:34,720 --> 00:44:37,920
‪〈その後
‪チャンスが訪れました〉

648
00:44:38,840 --> 00:44:41,840
‪〈誰も
‪信用できなかったので―〉

649
00:44:42,960 --> 00:44:46,560
‪〈人に会うことを
‪避けていました〉

650
00:44:49,560 --> 00:44:53,160
‪戦争犠牲者公文書館
‪ブリュッセル

651
00:44:58,680 --> 00:45:01,960
‪戦時中 ユダヤ防衛委員会は

652
00:45:02,040 --> 00:45:05,760
‪隠された子供たちの
‪リストを作りました

653
00:45:06,600 --> 00:45:10,800
‪救助者と両親の名前も
‪記載されています

654
00:45:12,160 --> 00:45:16,440
‪このリストは公文書館に
‪保管されています

655
00:45:17,680 --> 00:45:20,160
‪当時 危機がありました

656
00:45:21,640 --> 00:45:26,320
‪ナチスにリストが
‪奪われそうになったのです

657
00:45:26,400 --> 00:45:28,400
‪子供たちが見つかれば

658
00:45:28,960 --> 00:45:31,400
‪殺されてしまいます

659
00:45:32,640 --> 00:45:34,960
‪でも賢い策を講じていて―

660
00:45:35,640 --> 00:45:38,720
‪４種類の冊子に
‪分けていたのです

661
00:45:39,560 --> 00:45:43,400
‪全ての冊子がないと
‪子供を捜し出せません

662
00:45:44,120 --> 00:45:48,080
‪４種類は異なる場所に
‪保管されていました

663
00:45:49,960 --> 00:45:53,640
‪もし１種類だけ見つかっても

664
00:45:54,480 --> 00:45:56,920
‪子供の行方は分かりません

665
00:45:57,520 --> 00:46:01,960
‪戦後 これらの冊子は
‪残っていたので

666
00:46:02,040 --> 00:46:06,760
‪子供たちを捜し出すことが
‪できたはずです

667
00:46:07,920 --> 00:46:11,440
‪私はミーシャの両親を
‪捜しました

668
00:46:19,760 --> 00:46:21,920
‪名前はありませんでした

669
00:46:22,720 --> 00:46:25,880
‪それで何かがおかしいと
‪思いました

670
00:46:26,920 --> 00:46:30,360
‪また “ミーシャ”という
‪名前も

671
00:46:30,440 --> 00:46:33,920
‪“ド･ワーイル”も
‪ありませんでした

672
00:46:34,000 --> 00:46:35,920
‪間違いありません

673
00:46:36,920 --> 00:46:39,680
‪彼女の名前はなかったのです

674
00:46:47,600 --> 00:46:50,760
‪〈ミーシャの本は
‪反響を呼び〉

675
00:46:51,400 --> 00:46:56,240
‪〈すでに100万部も
‪売れていました〉

676
00:46:57,720 --> 00:47:00,200
‪〈その後
‪カンファレンスに〉

677
00:47:00,280 --> 00:47:03,720
‪〈彼女も参加することに
‪なりました〉

678
00:47:06,120 --> 00:47:08,880
‪〈いつも一緒に
‪行動しました〉

679
00:47:11,040 --> 00:47:15,920
‪〈彼女は 頻繁に
‪私たちの家も訪れて〉

680
00:47:16,600 --> 00:47:20,600
‪〈一緒に食事もし
‪まるで家族のようでした〉

681
00:47:25,920 --> 00:47:28,800
‪〈イベントは10回ほど〉

682
00:47:30,160 --> 00:47:34,160
‪〈もちろん彼女も
‪連れていきました〉

683
00:47:35,600 --> 00:47:41,080
‪〈主催者は常に
‪彼女の参加を喜んでいて〉

684
00:47:41,560 --> 00:47:45,720
‪〈彼女と親しくし
‪歓待していました〉

685
00:47:46,400 --> 00:47:49,200
‪〈参加者は皆 彼女に―〉

686
00:47:51,160 --> 00:47:53,320
‪〈圧倒されていました〉

687
00:48:04,680 --> 00:48:06,960
‪私は行き詰まりました

688
00:48:07,800 --> 00:48:11,440
‪確実な証拠がないのです

689
00:48:12,640 --> 00:48:13,960
‪どこにも

690
00:48:16,680 --> 00:48:22,360
‪それで 彼女が記録から
‪もれた可能性を考えました

691
00:48:22,960 --> 00:48:25,600
‪子供たちを保護した時は

692
00:48:25,680 --> 00:48:29,080
‪公の機関を経ていない
‪場合もあります

693
00:48:30,240 --> 00:48:35,520
‪ミーシャの物語同様
‪彼女の場合は特殊で

694
00:48:35,600 --> 00:48:40,160
‪隠された子供だった
‪可能性はあると考えました

695
00:48:43,480 --> 00:48:46,880
‪〈今日は
‪すばらしいお話を聞きます〉

696
00:48:46,960 --> 00:48:48,920
‪〈ミーシャさんです〉

697
00:48:49,000 --> 00:48:50,000
‪〈どうも〉

698
00:48:50,080 --> 00:48:53,240
‪〈ご出演
‪ありがとうございます〉

699
00:48:54,080 --> 00:48:56,520
‪私は不安になりました

700
00:48:56,600 --> 00:48:59,640
‪話が本当なら
‪過去を探ったことに

701
00:48:59,720 --> 00:49:02,320
‪罪悪感を覚えます

702
00:49:03,160 --> 00:49:04,760
‪もし本当なら？

703
00:49:05,440 --> 00:49:07,800
‪〈ミーシャさんです〉

704
00:49:07,880 --> 00:49:08,920
‪〈どうも〉

705
00:49:09,760 --> 00:49:12,600
‪私の行動は不当です

706
00:49:13,360 --> 00:49:16,640
‪事実確認ができなくても
‪ほぼ真実なら

707
00:49:16,720 --> 00:49:20,320
‪彼女を尊重しない行動でした

708
00:49:21,520 --> 00:49:24,160
‪〈この悲劇と恐怖は―〉

709
00:49:24,920 --> 00:49:28,000
‪〈とてもつらい体験でした〉

710
00:49:28,080 --> 00:49:32,160
‪望んでいない演劇に
‪出されたような気分でした

711
00:49:32,240 --> 00:49:34,800
‪これは演じたくない役です

712
00:49:35,440 --> 00:49:37,000
‪〈憎悪も―〉

713
00:49:37,600 --> 00:49:40,680
‪〈殺意に至る怒りも
‪知っています〉

714
00:49:40,760 --> 00:49:43,280
‪〈生死がかかっていたので〉

715
00:49:43,360 --> 00:49:44,760
‪苦しみました

716
00:49:45,520 --> 00:49:49,000
‪〈日々 必死で
‪生きていました〉

717
00:49:49,080 --> 00:49:50,840
‪とても苦しみました

718
00:49:52,120 --> 00:49:54,840
‪〈両親のことを
‪毎日考えます〉

719
00:49:54,920 --> 00:49:58,240
‪〈ホロコーストのことは
‪忘れません〉

720
00:49:59,600 --> 00:50:03,000
‪私は判決が
‪ずっと気になっていました

721
00:50:03,080 --> 00:50:08,280
‪訴訟に負け 判決を
‪覆すことを考えていたのです

722
00:50:10,920 --> 00:50:15,880
‪しかし これで不安になり
‪真実を知る必要がありました

723
00:50:17,320 --> 00:50:20,520
{\an8}彼女が記録に
残っていないので

724
00:50:20,600 --> 00:50:23,520
{\an8}ユダヤ人でないかもと
思いました

725
00:50:25,000 --> 00:50:26,960
‪ユダヤ人でなければ

726
00:50:27,040 --> 00:50:31,520
‪カトリックの可能性が
‪高いですね

727
00:50:32,080 --> 00:50:34,360
‪それが正解でしょうか？

728
00:50:36,920 --> 00:50:40,320
{\an8}ミーシャの
銀行口座の記録によると

729
00:50:41,000 --> 00:50:43,960
{\an8}彼女は
１９３７年生まれです

730
00:50:44,040 --> 00:50:47,960
‪出生地はエテルベーク
‪母の旧姓はドンヴィル

731
00:50:49,840 --> 00:50:53,400
‪エテルベークは
‪ブリュッセルの郊外です

732
00:50:54,000 --> 00:50:59,720
‪私はエテルベークで
‪いくつかの教会へ行きました

733
00:51:01,000 --> 00:51:04,440
‪最初の教会に
‪記録はありませんでした

734
00:51:04,520 --> 00:51:06,280
‪次の教会でも―

735
00:51:07,320 --> 00:51:10,400
‪彼女に合致する
‪記録はありません

736
00:51:11,520 --> 00:51:13,920
‪３軒目に行くと―

737
00:51:15,040 --> 00:51:18,120
‪教会は燃えて
‪なくなっていました

738
00:51:18,200 --> 00:51:20,520
‪それを聞いて落胆しました

739
00:51:22,240 --> 00:51:25,960
‪記録は失われたのかも
‪しれません

740
00:51:28,560 --> 00:51:32,240
{\an8}しかし
隣の通りにある―

741
00:51:32,320 --> 00:51:35,160
{\an8}祭司の執務室に…

742
00:51:35,920 --> 00:51:37,480
‪記録がありました

743
00:51:48,600 --> 00:51:54,120
‪イヴリンは 教区で生まれた
‪子供たちを調べました

744
00:51:58,520 --> 00:51:59,840
‪発見は２つ

745
00:52:01,000 --> 00:52:05,400
‪まず1937年５月12日
‪生まれの子供

746
00:52:07,640 --> 00:52:11,280
‪そしてドンヴィルという名字

747
00:52:23,720 --> 00:52:26,480
‪とうとう彼女を見つけました

748
00:52:28,080 --> 00:52:30,680
{\an8}〝モニカ･
エルネスティナ･―〞

749
00:52:30,760 --> 00:52:33,400
{\an8}〝ジョセフィーヌ･
ド･ワーイル〞

750
00:52:35,360 --> 00:52:38,440
‪“ロベルティ･エンリキ･―”

751
00:52:38,520 --> 00:52:42,360
‪“エルネスティ･
‪ド･ワーイルの娘”

752
00:52:42,760 --> 00:52:46,160
‪“母はジョセフィーナ･
‪ジェルマネ･―”

753
00:52:46,240 --> 00:52:48,400
‪“バルバレ･ドンヴィル”

754
00:52:52,200 --> 00:52:57,080
‪ミーシャの父親の名字は
‪ド･ワーイルでした

755
00:52:57,160 --> 00:53:02,080
‪モニーク･ド･ワーイルで
‪間違いなさそうです

756
00:53:02,160 --> 00:53:06,520
‪ということは 養父母が
‪名付けたのではありません

757
00:53:07,200 --> 00:53:09,920
‪生まれた時の名前です

758
00:53:10,800 --> 00:53:13,520
‪彼女はカトリックの
‪洗礼を受け

759
00:53:13,600 --> 00:53:15,520
‪父親はド･ワーイル

760
00:53:16,080 --> 00:53:18,400
‪でも証拠はありません

761
00:53:21,560 --> 00:53:25,240
‪当時は ユダヤ人の子供を
‪隠すために

762
00:53:25,680 --> 00:53:28,960
‪死んだ子供の名前を
‪つけてたからです

763
00:53:31,520 --> 00:53:34,480
‪ド･ワーイル家が
‪子供を亡くし

764
00:53:34,560 --> 00:53:37,680
‪ユダヤ人の子供を
‪受け入れたのかも

765
00:53:38,240 --> 00:53:39,800
‪証拠が必要でした

766
00:53:39,880 --> 00:53:41,360
‪次は何を？

767
00:53:44,360 --> 00:53:46,880
‪オフレコだけど いい質問ね

768
00:53:46,960 --> 00:53:49,000
‪“次は何をした？”って

769
00:53:53,240 --> 00:53:57,880
‪イヴリンは証拠を探そうと
‪考えました

770
00:53:59,840 --> 00:54:01,760
‪学校です

771
00:54:03,160 --> 00:54:07,000
‪路面電車の線路沿いの
‪学校を探しました

772
00:54:07,080 --> 00:54:09,840
‪本にそう書かれていたのです

773
00:54:21,720 --> 00:54:24,880
‪歩いていると
‪その学校がありました

774
00:54:29,280 --> 00:54:33,200
‪扉は開いていたので
‪中へ入り 尋ねました

775
00:54:33,280 --> 00:54:39,400
‪“モニーク･ド･ワーイル
‪という子の記録はあるか”と

776
00:54:45,160 --> 00:54:50,680
‪彼女の報告を待つ間
‪気が気ではありませんでした

777
00:54:52,720 --> 00:54:54,840
‪記録はあるのかどうかと

778
00:55:08,160 --> 00:55:10,640
‪彼女の名前を見つけました

779
00:55:12,600 --> 00:55:15,520
{\an8}〝モニーク･
ド･ワーイル〞

780
00:55:16,240 --> 00:55:19,720
{\an8}やっと確実な証拠を
見つけました

781
00:55:19,800 --> 00:55:22,600
‪教会にあった洗礼証明書と

782
00:55:22,680 --> 00:55:26,480
‪ブリュッセルの
‪学校の記録です

783
00:55:29,360 --> 00:55:32,320
‪電話を取るとシャロンでした

784
00:55:32,400 --> 00:55:35,000
‪彼女は興奮を抑え切れず

785
00:55:35,080 --> 00:55:39,560
‪“記録があった”と
‪電話口で叫んでいました

786
00:55:46,000 --> 00:55:47,680
‪動かぬ証拠です

787
00:55:50,520 --> 00:55:52,480
‪彼女の話はウソでした

788
00:55:56,040 --> 00:55:57,920
‪私の人生は…

789
00:55:58,000 --> 00:55:59,320
‪終了です

790
00:55:59,400 --> 00:56:02,440
‪ウソという‪罠(わな)‪に
‪かかったのです

791
00:56:02,520 --> 00:56:04,280
‪15分の休憩を

792
00:56:06,520 --> 00:56:08,640
‪でも真実が分かりました

793
00:56:09,240 --> 00:56:12,280
‪〈お水を取ってちょうだい〉

794
00:56:14,880 --> 00:56:15,960
‪ありがとう

795
00:56:16,040 --> 00:56:21,080
‪彼女が本の中で語ったのは
‪ウソだと判明したのです

796
00:56:36,720 --> 00:56:40,440
‪彼女は出自を偽っていました

797
00:56:46,360 --> 00:56:51,520
‪ナチスから隠された
‪ユダヤ人の子供ではなく

798
00:56:52,280 --> 00:56:56,160
‪安全に暮らしていた
‪カトリックだったのです

799
00:56:57,040 --> 00:56:59,160
‪オオカミの話もウソです

800
00:57:03,160 --> 00:57:06,760
‪観衆の前で
‪ミーシャを演じていたのです

801
00:57:09,000 --> 00:57:13,360
‪笑って済まされるような
‪ウソではありません

802
00:57:13,440 --> 00:57:17,760
‪これは20年にわたる
‪詐欺事件です

803
00:57:19,000 --> 00:57:23,440
‪偽の物語を
‪世間に広めていたのです

804
00:57:25,160 --> 00:57:27,880
‪彼女はミーシャでは
‪ありません

805
00:57:32,000 --> 00:57:34,880
‪“公立学校”

806
00:57:36,600 --> 00:57:38,360
‪複雑な気持ちでした

807
00:57:42,880 --> 00:57:46,360
‪怒りや嫌悪感が
‪こみ上げました

808
00:57:51,920 --> 00:57:56,720
‪彼女は歴史をねつ造し
‪偽の人物像を作り上げ

809
00:57:57,320 --> 00:58:02,080
‪ホロコーストを
‪金儲けに利用したのです

810
00:58:06,920 --> 00:58:11,840
‪心の傷ついた部分を
‪盗まれたような気がしました

811
00:58:15,040 --> 00:58:18,240
‪自分自身にも感じましたし―

812
00:58:18,840 --> 00:58:21,560
‪隠された子供たちと

813
00:58:21,640 --> 00:58:26,960
‪ホロコーストで亡くなった
‪子供たち全てにもです

814
00:58:31,680 --> 00:58:34,880
‪また 私の両親と
‪全ての親御さん

815
00:58:35,960 --> 00:58:38,840
‪そしてユダヤ人社会にもです

816
00:58:39,760 --> 00:58:44,920
{\an8}「ミーシャ／
ホロコーストと白い狼」

817
00:58:45,000 --> 00:58:46,920
{\an8}監督：ヴェラ･ベルモン

818
00:58:47,000 --> 00:58:49,360
{\an8}これらの記録を
見つけた頃

819
00:58:49,440 --> 00:58:52,280
{\an8}本は欧州で
大きく売れており

820
00:58:52,360 --> 00:58:54,280
‪映画もできました

821
00:58:54,880 --> 00:58:58,600
‪「ミーシャ／
‪ホロコーストと白い狼」です

822
00:59:26,960 --> 00:59:30,880
‪〈ミーシャの映画の
‪トレーラーでした〉

823
00:59:31,520 --> 00:59:35,800
‪〈本物と映画のミーシャが
‪並ぶ姿は感動するね〉

824
00:59:35,880 --> 00:59:39,520
‪〈あなたは感情が
‪あふれていましたが〉

825
00:59:39,600 --> 00:59:41,600
‪〈当時を思って？〉

826
00:59:41,680 --> 00:59:45,080
‪〈そうです
‪感情を抑えられません〉

827
00:59:45,160 --> 00:59:51,480
‪〈マチルダの演技の中に
‪自分の姿が見えますか？〉

828
00:59:51,560 --> 00:59:55,920
‪〈ええ　彼女は
‪上手に表現しています〉

829
00:59:56,000 --> 01:00:00,600
‪〈感情の表し方が
‪すばらしいです〉

830
01:00:01,520 --> 01:00:05,360
‪〈私が前に進む原動力は
‪母でしたが〉

831
01:00:05,440 --> 01:00:09,680
‪〈私にとって特別なシーンが
‪映画にありました〉

832
01:00:10,840 --> 01:00:13,560
‪〈列車から落ちる
‪シーンです〉

833
01:00:26,200 --> 01:00:29,760
‪〈実際の物語を基にした
‪映画です〉

834
01:00:30,680 --> 01:00:31,960
‪〈最高よ〉

835
01:00:32,040 --> 01:00:33,400
‪〈すばらしい〉

836
01:00:34,320 --> 01:00:37,000
‪〈映画はとても感動的です〉

837
01:00:37,080 --> 01:00:40,800
‪〈実際にあった
‪驚くべき物語です〉

838
01:00:44,720 --> 01:00:46,320
‪〈すばらしい〉

839
01:00:46,880 --> 01:00:50,520
‪パリのプレミアでは
‪“事実に基づく話”と

840
01:00:50,600 --> 01:00:53,240
‪でも ここに真実の記録が

841
01:00:54,920 --> 01:00:58,240
‪これをブログに書き
‪ベルギーの誰かに

842
01:00:58,320 --> 01:01:01,480
‪メールを送ることにしました

843
01:01:04,480 --> 01:01:08,440
‪すると翌朝 新聞の１面に
‪載ったのです

844
01:01:12,240 --> 01:01:15,800
‪〈映画にもなった自伝は〉

845
01:01:15,880 --> 01:01:17,400
‪〈ウソでした〉

846
01:01:17,480 --> 01:01:21,400
‪〈ホロコーストの生存者の
‪物語でした〉

847
01:01:21,480 --> 01:01:24,240
‪真実の爆弾が爆発したのです

848
01:01:24,320 --> 01:01:28,960
‪〈昨日公開された
‪ベストセラー本の映画は…〉

849
01:01:29,680 --> 01:01:31,880
‪ウソが明るみに出ました

850
01:01:31,960 --> 01:01:33,880
‪〈ウソでした〉

851
01:01:33,960 --> 01:01:35,560
‪〈偽物です〉

852
01:01:35,640 --> 01:01:37,120
‪〈詐欺です〉

853
01:01:46,680 --> 01:01:47,880
‪家のライトを

854
01:01:49,880 --> 01:01:52,920
{\an8}家に帰って
すぐにパソコンを開き

855
01:01:53,000 --> 01:01:55,720
{\an8}彼女の名前を
検索しました

856
01:01:56,720 --> 01:01:59,320
‪〈美しい話はウソでした〉

857
01:01:59,400 --> 01:02:01,200
‪〈ベルギーでは〉

858
01:02:01,280 --> 01:02:05,880
‪〈ミーシャはモニークだと
‪歴史家が発見しました〉

859
01:02:07,200 --> 01:02:11,000
{\an8}体中の血が抜けるような
気がしました

860
01:02:11,520 --> 01:02:12,360
{\an8}なぜ―

861
01:02:12,960 --> 01:02:14,560
{\an8}こんなことに？

862
01:02:16,200 --> 01:02:20,320
‪私は腹が立ち 悲しく
‪傷つきました

863
01:02:20,920 --> 01:02:24,200
‪そして裏切られた
‪気持ちになりました

864
01:02:25,280 --> 01:02:28,200
{\an8}彼女とは親しくなり

865
01:02:28,720 --> 01:02:32,800
{\an8}ミーシャと名付けた
オオカミの子もいます

866
01:02:34,800 --> 01:02:36,920
‪とても心が痛みます

867
01:02:38,160 --> 01:02:39,720
‪とてもつらいです

868
01:02:40,720 --> 01:02:41,880
‪いい子ね

869
01:02:43,120 --> 01:02:44,280
{\an8}騙(だま)されました

870
01:02:44,720 --> 01:02:46,480
‪皆さんと同じです

871
01:02:50,520 --> 01:02:56,280
‪ホロコーストの生存者という
‪話がウソだと分かって

872
01:02:57,000 --> 01:02:58,480
‪泣きました

873
01:02:59,360 --> 01:03:02,520
‪彼女は人々の同情を買うため

874
01:03:02,600 --> 01:03:05,480
‪話をでっち上げました

875
01:03:05,560 --> 01:03:07,120
‪同情心を―

876
01:03:07,200 --> 01:03:11,720
‪まんまと利用して
‪人々を騙したのです

877
01:03:16,320 --> 01:03:17,920
‪号泣しました

878
01:03:19,480 --> 01:03:24,040
{\an8}彼女のウソを知り
利用されたと思い

879
01:03:24,840 --> 01:03:27,320
{\an8}敵意が噴き出しました

880
01:03:28,680 --> 01:03:32,240
‪隣人の中には
‪多額を寄付した人もいます

881
01:03:32,320 --> 01:03:36,600
‪集まった金額は
‪２万5000～３万ドルでした

882
01:03:38,280 --> 01:03:43,320
‪彼女は礼拝堂へ行き
‪ラビにも寄付を依頼しました

883
01:03:44,600 --> 01:03:46,240
‪地域の住民は―

884
01:03:48,280 --> 01:03:52,120
‪誰も彼女と
‪話さなくなりました

885
01:03:56,160 --> 01:03:57,680
‪裏切られました

886
01:03:59,680 --> 01:04:00,560
‪本当に

887
01:04:07,760 --> 01:04:11,080
‪〈怒りが湧き上がりました〉

888
01:04:11,160 --> 01:04:15,160
{\an8}〈それは今でも
消えていません〉

889
01:04:17,320 --> 01:04:21,080
‪〈プロジェクトに
‪参加した学生たちは〉

890
01:04:23,040 --> 01:04:26,920
‪〈教室に入った私に対して〉

891
01:04:28,280 --> 01:04:30,200
‪〈抗議しました〉

892
01:04:31,160 --> 01:04:34,280
‪〈怒った集団を
‪想像してください〉

893
01:04:35,640 --> 01:04:38,640
‪〈わめいたり
‪泣いたり叫んだり〉

894
01:04:40,240 --> 01:04:42,880
‪〈椅子の上に立って大騒ぎ〉

895
01:04:42,960 --> 01:04:45,120
‪〈普段とは違い〉

896
01:04:45,200 --> 01:04:48,800
‪〈全く
‪制御できなかったのです〉

897
01:04:50,520 --> 01:04:53,200
‪〈すぐ彼女に連絡しました〉

898
01:04:53,720 --> 01:04:56,960
‪〈事実を
‪伝えたかったのです〉

899
01:04:57,520 --> 01:04:59,080
‪〈すると彼女は〉

900
01:04:59,160 --> 01:05:02,640
‪〈“いつものことだから
‪心配ない”〉

901
01:05:03,320 --> 01:05:08,240
‪〈“あれがアメリカ流の
‪やり方なの”と言いました〉

902
01:05:16,240 --> 01:05:19,400
‪ミーシャの物語を読むと―

903
01:05:20,040 --> 01:05:22,960
‪とても奇妙な展開をします

904
01:05:24,160 --> 01:05:27,120
‪こんなことを書いたら

905
01:05:27,200 --> 01:05:31,200
‪読んだ人は“あり得ない”と
‪言うと思いました

906
01:05:33,440 --> 01:05:36,960
‪〈記者はスクープを
‪探しています〉

907
01:05:38,600 --> 01:05:43,560
‪記者

908
01:05:43,640 --> 01:05:44,400
{\an8}〈僕は思いました
〝この話がウソなら〞〉

909
01:05:44,400 --> 01:05:47,800
{\an8}〈僕は思いました
〝この話がウソなら〞〉
マルク･メドぺニンゲン

910
01:05:47,800 --> 01:05:49,040
{\an8}マルク･メドぺニンゲン

911
01:05:49,240 --> 01:05:51,520
{\an8}〈真実はどうなのか？〉

912
01:05:53,280 --> 01:05:55,800
‪〈簡単な方法を試しました〉

913
01:05:55,880 --> 01:05:59,920
‪〈ブリュッセルの電話帳を
‪当たったのです〉

914
01:06:00,000 --> 01:06:03,680
‪〈ド･ワーイルは
‪約400軒ありました〉

915
01:06:04,240 --> 01:06:09,080
‪〈載っていた番号に
‪片っ端から電話をしました〉

916
01:06:10,600 --> 01:06:13,200
‪〈43か44番目くらいに―〉

917
01:06:13,840 --> 01:06:17,080
‪〈エマという人が出ました〉

918
01:06:21,000 --> 01:06:25,720
‪〈ミーシャのおば エマと
‪会って話したのですが〉

919
01:06:26,280 --> 01:06:29,080
‪〈驚くべき内容でした〉

920
01:06:29,640 --> 01:06:32,480
‪〈彼女は両親を捜しに？〉

921
01:06:32,560 --> 01:06:34,200
‪〈とんでもない〉

922
01:06:34,800 --> 01:06:35,880
{\an8}〈祖父母と一緒に
暮らしてたわ〉

923
01:06:35,880 --> 01:06:38,960
{\an8}〈祖父母と一緒に
暮らしてたわ〉
エマ･ド･ワーイル

924
01:06:39,040 --> 01:06:42,640
‪〈エマは僕に
‪こう話してくれました〉

925
01:06:43,080 --> 01:06:46,520
‪〈“ミーシャには
‪妄想癖があり”〉

926
01:06:46,600 --> 01:06:51,280
‪〈“自分なりの想像の世界を
‪作り出していた”と〉

927
01:06:51,360 --> 01:06:55,160
‪〈あの子を迎えに行くため〉

928
01:06:56,120 --> 01:06:59,560
‪〈56番の路面電車に
‪乗っていました〉

929
01:06:59,640 --> 01:07:02,960
‪〈そしてスハールベークの〉

930
01:07:03,040 --> 01:07:07,520
‪〈エルネストのところへ
‪連れていきました〉

931
01:07:12,880 --> 01:07:17,440
‪〈エマ･ド･ワーイルは
‪事実を話してくれました〉

932
01:07:18,040 --> 01:07:20,960
‪〈戦時中に起きたことです〉

933
01:07:21,680 --> 01:07:25,560
‪〈ミーシャの父
‪ロベールのことでした〉

934
01:07:34,240 --> 01:07:37,720
‪〈ロベールは町役場に
‪勤めていました〉

935
01:07:38,200 --> 01:07:41,960
‪軍の歴史家

936
01:07:42,040 --> 01:07:42,560
{\an8}〈彼は愛国心の強い
予備役将校でした〉

937
01:07:42,560 --> 01:07:45,600
{\an8}〈彼は愛国心の強い
予備役将校でした〉
ジャン＝フィリプ･
トンデール

938
01:07:45,600 --> 01:07:46,760
{\an8}ジャン＝フィリプ･
トンデール

939
01:07:46,840 --> 01:07:50,400
‪〈私は偶然トンデール氏に
‪会いました〉

940
01:07:51,600 --> 01:07:55,880
‪〈彼はミーシャの父に
‪関する書類を〉

941
01:07:55,960 --> 01:07:59,120
‪〈たくさん
‪持っていたのです〉

942
01:08:00,440 --> 01:08:05,400
‪〈私はそれらの書類を
‪調査させてもらいました〉

943
01:08:12,640 --> 01:08:16,520
‪〈1940年５月10日
‪ドイツがベルギーに進攻〉

944
01:08:20,160 --> 01:08:24,520
‪〈ベルギー軍は18日で
‪ドイツ軍に惨敗〉

945
01:08:31,040 --> 01:08:32,800
‪〈王は降伏し―〉

946
01:08:34,040 --> 01:08:36,760
‪〈ベルギーは
‪占領されました〉

947
01:08:39,160 --> 01:08:43,040
‪〈ロベールは
‪抵抗軍に参加し〉

948
01:08:43,120 --> 01:08:46,320
‪〈兵士の勧誘を
‪していました〉

949
01:08:53,040 --> 01:08:54,760
‪〈兵士として―〉

950
01:08:55,680 --> 01:08:57,080
‪〈ロベールは〉

951
01:08:57,760 --> 01:09:00,840
‪〈兵器の収集を
‪していました〉

952
01:09:03,640 --> 01:09:06,000
‪〈情報網を構築し―〉

953
01:09:07,760 --> 01:09:11,760
‪〈ベルギー政府に
‪情報を送っていました〉

954
01:09:11,840 --> 01:09:13,560
‪〈それはロンドンへ〉

955
01:09:14,960 --> 01:09:19,720
‪〈ロベールは
‪慎重さに欠けていました〉

956
01:09:19,800 --> 01:09:21,400
{\an8}〝スハールベーク
家族の家？〞

957
01:09:24,360 --> 01:09:26,120
‪〈口が滑るのです〉

958
01:09:27,800 --> 01:09:30,440
‪〈彼は自慢していました〉

959
01:09:31,120 --> 01:09:34,720
‪〈極秘文書を
‪扱っていたのですが〉

960
01:09:34,800 --> 01:09:37,560
‪〈家族に見せていました〉

961
01:09:38,560 --> 01:09:41,840
‪〈父は慎重になれと
‪言っていました〉

962
01:09:42,320 --> 01:09:46,640
‪〈“注意深く行動しないと
‪逮捕される”と〉

963
01:09:48,320 --> 01:09:53,960
‪〈彼はナチスの内通者に
‪密告されてしまい〉

964
01:09:55,040 --> 01:09:58,200
‪〈すぐに逮捕されました〉

965
01:09:59,640 --> 01:10:01,560
‪〈ロベールと妻〉

966
01:10:01,640 --> 01:10:05,360
‪〈そして41人の
‪抵抗軍の兵士です〉

967
01:10:05,920 --> 01:10:08,440
‪〈皆 ドイツに連行され…〉

968
01:10:12,760 --> 01:10:16,760
‪〈ブラウヴァイラー
‪刑務所に送られます〉

969
01:10:18,280 --> 01:10:22,960
‪〈その刑務所の体制は
‪とても厳しいのです〉

970
01:10:27,120 --> 01:10:30,480
‪〈彼はゲシュタポに
‪尋問されました〉

971
01:10:33,560 --> 01:10:34,800
‪〈絶叫です〉

972
01:10:38,080 --> 01:10:39,920
‪〈骨を折られて…〉

973
01:10:46,360 --> 01:10:52,120
‪〈ロベルトは刑務所で
‪取引契約を交わしました〉

974
01:10:52,600 --> 01:10:56,080
‪〈彼は 抵抗軍兵士の
‪リストを〉

975
01:10:56,160 --> 01:10:59,320
‪〈手渡すことになりました〉

976
01:10:59,400 --> 01:11:03,720
‪〈その代わり 妻は守られ〉

977
01:11:03,800 --> 01:11:07,280
‪〈娘にもう一度
‪会えるという約束です〉

978
01:11:11,680 --> 01:11:14,120
‪〈1942年８月 要求に従い〉

979
01:11:14,200 --> 01:11:17,720
‪〈彼は抵抗軍の仲間を
‪売りました〉

980
01:11:19,000 --> 01:11:22,680
‪〈彼は最後に
‪ミーシャと会えました〉

981
01:11:26,360 --> 01:11:27,800
‪〈それが―〉

982
01:11:28,840 --> 01:11:30,400
‪〈最後でした〉

983
01:11:30,920 --> 01:11:36,000
‪〈ロベールは後に
‪ドイツに連行されました〉

984
01:11:41,360 --> 01:11:44,600
‪〈夫妻は
‪ドイツの収容所で死亡〉

985
01:11:49,520 --> 01:11:52,040
‪〈彼女は“裏切り者の娘”〉

986
01:11:54,240 --> 01:11:57,200
‪〈なぜなら
‪彼女の父親が―〉

987
01:11:57,720 --> 01:12:00,200
‪〈ドイツに味方したから〉

988
01:12:09,000 --> 01:12:13,800
‪〈スハールベークには
‪抵抗軍兵士の名前が〉

989
01:12:13,880 --> 01:12:18,120
‪〈刻印された
‪追悼碑があります〉

990
01:12:24,440 --> 01:12:28,120
‪〈ロベールも
‪刻印されましたが―〉

991
01:12:31,360 --> 01:12:33,200
‪〈消されました〉

992
01:12:37,880 --> 01:12:43,840
‪〈2008年２月22日
‪事実が明確になったため〉

993
01:12:44,880 --> 01:12:48,800
‪〈私たちはロベールの話を
‪出版しました〉

994
01:12:48,880 --> 01:12:54,240
‪〈彼の裏切りとミーシャの
‪ウソについてです〉

995
01:12:54,880 --> 01:12:59,440
‪〈数時間後 ミーシャの
‪声明が出されました〉

996
01:13:00,160 --> 01:13:02,880
‪〈その声明を紹介します〉

997
01:13:10,280 --> 01:13:13,280
‪〈“私は裏切り者の娘”〉

998
01:13:15,000 --> 01:13:19,120
‪〈“父が機密を話したと
‪疑われたからです”〉

999
01:13:24,600 --> 01:13:27,600
‪〈“この本は
‪私自身の物語です”〉

1000
01:13:32,160 --> 01:13:34,400
‪〈“空想だとしても―”〉

1001
01:13:37,880 --> 01:13:40,040
‪〈“私の現実です”〉

1002
01:13:42,480 --> 01:13:44,000
‪〈“生きるための”〉

1003
01:13:47,360 --> 01:13:49,400
‪〈“どうかお許しを”〉

1004
01:13:50,880 --> 01:13:55,880
‪〈“苦しみから逃れたかった
‪だけなのです”〉

1005
01:14:09,440 --> 01:14:13,880
‪〈拒絶された気持ちを
‪説明できませんでした〉

1006
01:14:13,960 --> 01:14:16,080
‪〈自分にも祖父母にも〉

1007
01:14:17,120 --> 01:14:20,480
‪〈子供の私は
‪私の記憶と違います〉

1008
01:14:21,080 --> 01:14:22,320
‪〈時々―〉

1009
01:14:23,920 --> 01:14:25,280
‪〈戸惑います〉

1010
01:14:25,360 --> 01:14:29,240
‪〈“私はあれを
‪本当に体験したのか”と〉

1011
01:14:29,320 --> 01:14:31,120
‪〈考えてみなきゃ〉

1012
01:14:33,240 --> 01:14:35,040
‪〈動物と一緒に？〉

1013
01:14:35,120 --> 01:14:37,440
‪〈動物と一緒にいたのか〉

1014
01:14:38,040 --> 01:14:39,560
‪〈でも見えます〉

1015
01:14:40,120 --> 01:14:43,160
‪〈うなっているオオカミが〉

1016
01:14:59,880 --> 01:15:01,920
‪〈私のオオカミは？〉

1017
01:15:04,720 --> 01:15:07,720
‪〈彼らはいつも
‪私のものです〉

1018
01:15:08,800 --> 01:15:11,680
‪〈いつでも そばにいます〉

1019
01:15:12,800 --> 01:15:16,600
‪〈真実を知った今でも
‪変わりません〉

1020
01:15:17,640 --> 01:15:20,720
‪〈私はオオカミの
‪そばにいます〉

1021
01:15:22,600 --> 01:15:27,160
‪〈私は空想の中に入ります
‪自分だけの世界です〉

1022
01:15:28,480 --> 01:15:31,640
‪〈そこには
‪動物がたくさんいて〉

1023
01:15:33,560 --> 01:15:37,240
‪〈人間から
‪私を守ってくれます〉

1024
01:16:02,760 --> 01:16:05,640
{\an8}このインタビューを
聞き返して

1025
01:16:05,720 --> 01:16:09,080
{\an8}番組の始まりの言葉が
決まりました

1026
01:16:10,360 --> 01:16:15,080
{\an8}時に 信じがたく
驚くべき物語があります

1027
01:16:15,920 --> 01:16:19,680
‪こんなふうに始めたなんて
‪驚きです

1028
01:16:20,880 --> 01:16:23,960
‪でも その物語はウソでした

1029
01:16:24,560 --> 01:16:29,680
‪ラジオ番組の司会者

1030
01:16:30,640 --> 01:16:31,200
{\an8}彼女を信じました

1031
01:16:31,200 --> 01:16:32,040
{\an8}彼女を信じました
キャンディ･オテリー

1032
01:16:32,040 --> 01:16:32,720
{\an8}キャンディ･オテリー

1033
01:16:32,720 --> 01:16:35,360
{\an8}キャンディ･オテリー
目の奥に
やましさはなく

1034
01:16:35,440 --> 01:16:38,360
‪事実を話していると
‪思ったのです

1035
01:16:38,760 --> 01:16:42,080
‪〈その時の恐怖は
‪ドイツ人でした〉

1036
01:16:42,160 --> 01:16:43,200
‪〈そして…〉

1037
01:16:43,280 --> 01:16:48,080
‪私は他の事実を
‪探すしかありませんでした

1038
01:16:48,160 --> 01:16:51,160
‪信じたことを
‪確信するためです

1039
01:16:51,240 --> 01:16:54,240
‪今 考えると身も凍ります

1040
01:16:56,120 --> 01:16:58,320
‪でも その時は―

1041
01:16:59,000 --> 01:17:03,680
‪人々の体験に
‪敬意を持っていました

1042
01:17:03,760 --> 01:17:07,520
‪史上 最も暗い時代に
‪体験したことに

1043
01:17:07,600 --> 01:17:12,280
‪この世界の住人として
‪敬意を持っていたのです

1044
01:17:13,200 --> 01:17:15,880
‪疑うことなど思いもしません

1045
01:17:22,280 --> 01:17:26,680
‪ホロコーストの生存者に
‪事実を確認するのは

1046
01:17:26,760 --> 01:17:28,800
‪難しいことです

1047
01:17:29,840 --> 01:17:34,600
‪その体験を聞くと
‪気後れするからです

1048
01:17:38,760 --> 01:17:41,680
‪でも  何でも
‪うのみにすることは

1049
01:17:43,680 --> 01:17:46,200
‪とても危険なことです

1050
01:17:47,320 --> 01:17:50,000
‪歴史と
‪生存者がいるという―

1051
01:17:50,680 --> 01:17:53,960
‪歴史的事実を
‪危険にさらすからです

1052
01:17:54,480 --> 01:17:59,080
‪ホロコーストの歴史家

1053
01:17:59,160 --> 01:18:02,600
‪それは1996年12月の
‪ことでした

1054
01:18:04,000 --> 01:18:08,360
‪ジェーン･ダニエルから
‪手紙と原稿をもらいました

1055
01:18:09,400 --> 01:18:13,240
‪その原稿は
‪ミーシャの自伝で―

1056
01:18:13,720 --> 01:18:17,440
{\an8}ホロコーストの時代の
体験談です
デボラ･ドワーク

1057
01:18:17,440 --> 01:18:17,880
{\an8}ホロコーストの時代の
体験談です

1058
01:18:20,240 --> 01:18:22,000
‪私はジェーンに

1059
01:18:22,080 --> 01:18:27,400
‪この原稿の内容には
‪問題があると説明しました

1060
01:18:28,000 --> 01:18:29,720
‪そして言いました

1061
01:18:29,800 --> 01:18:32,880
‪“この本は
‪出版しないほうがいい”

1062
01:18:36,880 --> 01:18:39,480
‪私は何年も考えていました

1063
01:18:39,560 --> 01:18:45,440
‪ジェーンは なぜこの本を
‪出版することにしたのかと

1064
01:18:46,960 --> 01:18:49,080
‪彼女は望んでいたのです

1065
01:18:49,960 --> 01:18:52,800
‪あの原稿が真実であることを

1066
01:18:53,640 --> 01:18:58,480
‪でも 彼女が疑っていたのは
‪明らかです

1067
01:18:59,720 --> 01:19:01,880
‪原因は欲だと思います

1068
01:19:02,800 --> 01:19:05,880
‪欲が原稿に力を与え―

1069
01:19:07,520 --> 01:19:11,280
‪ミーシャとジェーンを
‪動かしたのです

1070
01:19:13,760 --> 01:19:17,720
‪そして 売り上げが
‪延びるほど

1071
01:19:17,800 --> 01:19:19,880
‪より多くの人々が―

1072
01:19:20,760 --> 01:19:24,840
‪その話を事実だと
‪受け止めるようになりました

1073
01:19:28,320 --> 01:19:31,160
‪怪物を作ったことを認めます

1074
01:19:31,240 --> 01:19:34,040
‪彼女は私が生み出した
‪怪物です

1075
01:19:34,120 --> 01:19:37,240
‪彼女に同情した結果です

1076
01:19:38,440 --> 01:19:40,480
‪ひどい苦しみを経験し

1077
01:19:40,560 --> 01:19:43,960
‪尊重されるべき人だと
‪思ったのです

1078
01:19:45,360 --> 01:19:47,560
‪誰も認めないでしょうが

1079
01:19:47,640 --> 01:19:50,960
‪私は騙されたことを認めます

1080
01:19:52,200 --> 01:19:54,280
‪誰もが魅了されました

1081
01:19:54,360 --> 01:19:59,560
‪アメリカの裁判官も陪審員も
‪物語に魅了されたのです

1082
01:20:02,600 --> 01:20:04,640
‪人を信じることと―

1083
01:20:05,120 --> 01:20:07,560
‪信用性は別物です

1084
01:20:09,720 --> 01:20:13,920
‪物事が事実かそうでないかを
‪見極めるために

1085
01:20:14,360 --> 01:20:19,760
‪目の前にあるものが
‪役立つかを考えるべきです

1086
01:20:21,880 --> 01:20:24,480
‪〈ナイフで人を殺した？〉

1087
01:20:24,560 --> 01:20:29,920
‪〈女の子をレイプするのを
‪見たからです〉

1088
01:20:33,600 --> 01:20:36,000
‪〈私は十分な距離を取り〉

1089
01:20:36,600 --> 01:20:41,160
‪〈ミーシャの人格を
‪分析しようとしました〉

1090
01:20:41,760 --> 01:20:44,360
‪〈彼が近づいてきたので〉

1091
01:20:44,440 --> 01:20:47,200
‪〈私は飛び跳ねました〉

1092
01:20:47,280 --> 01:20:52,480
‪〈その時 私は 絶対に
‪生きたいと思いました〉

1093
01:20:52,560 --> 01:20:57,040
‪〈彼女は自分の世界を
‪作っていました〉

1094
01:20:57,560 --> 01:20:59,800
‪〈空想の世界です〉

1095
01:21:00,440 --> 01:21:03,920
‪〈私はその男の
‪おなかを刺し―〉

1096
01:21:04,720 --> 01:21:10,000
‪〈のどや顔など
‪あちこち切りつけました〉

1097
01:21:10,080 --> 01:21:12,200
‪〈私は血だらけです〉

1098
01:21:12,760 --> 01:21:14,880
‪〈この本を書くのは―〉

1099
01:21:14,960 --> 01:21:18,320
‪〈本当に怖かったんです〉

1100
01:21:18,800 --> 01:21:23,720
‪〈そういった悪夢を
‪追体験するわけですから〉

1101
01:21:23,800 --> 01:21:30,240
‪〈彼女は 虚言という世界に
‪逃げ込んだのです〉

1102
01:21:30,320 --> 01:21:35,000
‪〈そして時間が
‪経つにつれて―〉

1103
01:21:35,400 --> 01:21:38,200
‪〈ゆっくりと 少しずつ〉

1104
01:21:38,280 --> 01:21:42,040
‪〈その世界の住人に
‪なったのです〉

1105
01:21:42,120 --> 01:21:43,920
‪〈刺すたびに〉

1106
01:21:44,000 --> 01:21:48,440
‪〈少女のため 両親のためと
‪自分に言いました〉

1107
01:21:48,520 --> 01:21:51,480
‪私たちは信じたいのです

1108
01:21:52,080 --> 01:21:56,000
‪ミーシャが信じ込んだ話をね

1109
01:21:56,080 --> 01:22:01,520
‪ホロコーストの生存者だと
‪私たちは信じたいのです

1110
01:22:02,240 --> 01:22:05,400
‪自分は甘くなかったと
‪信じたい

1111
01:22:06,040 --> 01:22:09,720
‪彼女が信じていたから
‪信じたと思いたい

1112
01:22:10,080 --> 01:22:12,640
‪そして 彼女の話には―

1113
01:22:13,200 --> 01:22:17,440
‪子供時代に体験した
‪好ましくないことを

1114
01:22:17,960 --> 01:22:22,880
‪あがなう目的があったと
‪信じたいのです

1115
01:22:23,520 --> 01:22:25,520
‪それはナンセンスです

1116
01:22:26,760 --> 01:22:29,480
‪そんな目的はありません

1117
01:22:30,120 --> 01:22:31,760
‪皆 騙されたのです

1118
01:22:32,920 --> 01:22:35,120
‪全ては作り話でした

1119
01:22:39,880 --> 01:22:42,400
{\an8}今の自分の気持ちは…

1120
01:22:48,000 --> 01:22:50,600
‪とても複雑です

1121
01:22:54,320 --> 01:22:57,120
{\an8}彼女を物語の
主人公にしたのは

1122
01:22:57,200 --> 01:22:59,720
{\an8}彼女だけではありません

1123
01:23:00,840 --> 01:23:04,960
{\an8}それを助けた人々が
いました

1124
01:23:05,520 --> 01:23:10,840
‪この自伝をベストセラーに
‪するためです

1125
01:23:16,160 --> 01:23:20,520
‪私が行った調査と
‪彼女のことを振り返ると―

1126
01:23:21,520 --> 01:23:23,760
‪年月が経過した今…

1127
01:23:27,400 --> 01:23:28,960
‪哀れみを感じます

1128
01:23:29,520 --> 01:23:30,680
‪悲しいですね

1129
01:23:36,280 --> 01:23:37,960
‪そして嫌悪感…

1130
01:23:38,480 --> 01:23:41,680
‪いえ その言葉は
‪ちょっと強すぎます

1131
01:23:47,760 --> 01:23:50,760
‪でも彼女を少し理解できます

1132
01:23:52,000 --> 01:23:53,360
‪子供時代に―

1133
01:23:53,440 --> 01:23:57,720
‪終戦を迎えた彼女の人生は
‪大変だったでしょう

1134
01:23:59,400 --> 01:24:05,000
‪彼女の父親は 内通者や
‪裏切り者と呼ばれました

1135
01:24:07,960 --> 01:24:10,760
‪彼女は犠牲者であり悪役です

1136
01:24:12,040 --> 01:24:13,120
‪両方です

1137
01:24:14,240 --> 01:24:16,200
‪この物語ではね

1138
01:24:38,800 --> 01:24:43,320
‪現在 ミーシャは存命し
‪夫と動物と暮らしています

1139
01:24:43,400 --> 01:24:48,200
‪今回 インタビューには
‪応じませんでした

1140
01:24:50,640 --> 01:24:54,680
‪彼女の自伝が事実ではないと
‪判明した時

1141
01:24:54,760 --> 01:25:00,240
‪ジェーンに対する賠償命令は
‪一部 破棄されました

1142
01:28:34,360 --> 01:28:37,360
‪日本語字幕　土谷 勝美

